- 英作文の対策をしたいけど、どうやって勉強すればいいか分からない
- 和文英訳の得点が安定しない
- 自由英作文て何を書けばいいかわからない
私の指導経験の中で、英作文の勉強を始めたての受験生から、このような悩みをたくさんいただきます。
単語や文法を学んだだけではなかなか英作文の得点って上がってきませんよね。
今回は、我々スタペディア編集部が現役時代に行っていた英作文対策を中心に、大学受験英作文の全てを徹底解説していきます。
この記事を読んで正しい方法で勉強すれば、英作文で高得点を取れること間違いなし。ぜひ最後までご覧ください!
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大学受験の英作文は2パターン!
大学受験の英作文には、「和文英訳」と「自由英作文」の2パターンがあります。
- 和文英訳 ・・・与えられた日本語を英訳する
- 自由英作文・・・テーマに沿って自分の考えを記述する
和文英訳
「和文英訳」は「与えられた日本語を英訳する」形式です。
大学によって難易度はさまざまで、京大のようにとても直訳できないよう日本語が与えられる大学もあります。
とはいえ、どの大学でも何かしらの構文・フレーズを使うことを意図して出題されるので、いかに多くの英語表現を知っているかが一番のポイントと言っても過言ではありません。
一例として、2023年度の京大の問題を紹介します。
<問題例>
人間、損得勘定で動くとろくなことがない。あとで見返りがあるだろうと便宜を図っても、恩恵を受けた方はコロッと忘れているものだ。その一方で、善意で助けた相手がずっと感謝していて、こちらが本当に困ったときに恩に報いてくれることもある。「情けは人のためならず」というが、まさに人の世の真理を突いた言葉である。
【出典】京都大学
「ろくなことがない」や「情けは人のためならず」などは日本語特有の表現で、直訳は難しいですね。
自由英作文
「自由英作文」は「与えられたテーマ・題材に沿って、自分の考えを英語で記述する」形式です。
大抵は語数指定があります。
ある程度内容や構成を自分で決められるんですね。
ただし、やみくもに英文を書けばいいわけではなく、論理的に筋の通った文章、ある意味国語力の要素も問われているのです。
また、単語やフレーズの知識が少ないと、書きたい内容を英語で表現できません。
自由英作文は苦手意識を持っている方も多いですが、実はコツや型をつかめば十分高得点が狙えます。
一例として、2023年度の東大の問題を紹介します。
<問題例>
今から30年後、移動(例えば、通勤や通学、旅行)の手段はどうなっていると考えるか。
理由を添えて、60~80語の英語で述べよ。
勉強の順番は和文英訳→自由英作文がオススメ
勉強する順番は「和文英訳→自由英作文」がよいでしょう。
詳しくは勉強法3STEPで後述しますが、自由英作文を解く際は一度書きたい内容を日本語にしてから、それを英訳する方法がオススメです。
なので、まず和文英訳を勉強して、使える英語表現を増やす必要があるんです。
逆に言えば、先に和文英訳をマスターしておけば、論理的な文章を書く方法さえ学べば自由英作文も自然と解けるようになります。
志望校に合わせた対策が大切
英作文は志望校に合わせた対策が大切です。
和文英訳は難易度や長さが大学のレベルにある程度比例しています。
自由英作文は大学によっては出題されないこともありますし、頻出テーマも大学毎に傾向が異なります。
なので、過去問を解いて分量や特徴、傾向やなどを分析し、それらを意識した対策が大切なんです。
スタペディアでは、大学ごとの英作文を分析し、オススメの対策法を紹介しています。
【京大生直伝!】英作文の最強勉強法3STEP
では、英作文の最強勉強法3STEPをご紹介します。
- 【STEP0】単語や文法の知識を身につける
- 【STEP1】基本的な正しい表現を覚える
- 【STEP2】和文英訳の能力を磨く
- 【STEP3】自由英作文のコツ・型をつかむ
【STEP0】単語や文法の知識を身につける
これは英作文を勉強を始める下準備ですね。
英語の文章を書く上で、基本的な単語や文法の知識があることは前提条件です。
英作文に限らず和訳でも長文読解でも、英語で最も大切なのは単語や文法なので、基礎知識を固めるのは怠らないようにしましょう。
文法の勉強が終わっていない人は、まずは高校文法を一周するところから始めましょう。
また、単語帳を進めて語彙も増やしておけると良いですね。
志望校にはよりますが、目安としてはキクタンシリーズの【Basic】4000くらいがちょうどいいです。
東大・京大などの最難関大学を受験する人は、この時点で【Advanced】6000もマスターしておけると、後々焦らずに済みますよ。
【STEP1】基本的な正しい表現を覚える
単語や文法を一通り勉強したら、いよいよ本格的に英作文対策がスタート。
はじめに英作文で頻出の表現や例文を覚えましょう。
<例>
More and more + ~ is (are) Ving.
【意味】Vする~が増えている
These days more and more Chinese people are traveling to japan.
【訳】
最近、日本に旅行に来る中国人が増えている。
このように頻出表現と例文をセットで覚えるのがオススメです。
単語帳や文法書だけでは、長文読解のような固い表現ばかり身につきがちです。
英作文で重要なのは、自分が無理なく使える英語でミスなく表現することです。
和文英訳はその名の通り、覚えた構文を駆使して英訳できるかが問われていますし、自由英作文でも知っている表現が多いほど、書ける内容も濃くなり論理的な解答ができます。
「英作文は英”借”文」などと言ったりもしますが、実は覚えるべき例文を身につければ、あとは単語やイディオムを差し替えれば簡単に解ける問題も数多くあります。
以下の記事では英作文で頻出の覚えるべき例文をピックアップして紹介しています。
これらを知っておくだけでも英作文の得点が安定するので、まずは例文の暗記から始めましょう。
▶【現役京大生直伝】受験生必見!大学受験の英作文に例文暗記は必要?覚えるべき例文15選!
【STEP2】和文英訳の能力を磨く
ひと通り例文を覚えたら、いよいよ和文英訳の練習です。
今まで覚えた表現を基に、適切な表現の使い分けや難しい日本語・直訳しづらい日本語を英訳するテクニックを学びます。
和文英訳はどれだけ多くの知識と演習を重ねたかが本番の点数につながります。
最初は簡単な問題演習から始めましょう。
【STEP1】で覚えた例文をそのまま使えるレベルからで問題ありません。
自信を持って使える表現が増えたら、徐々に難しめの問題や過去問などにも挑戦していってください。
過去問レベルになってくると、受験生自身で採点するのは難しいので、第三者に添削してもらいましょう。
学校・塾の先生や添削サービスを利用すると良いでしょう。
自由英作文でも、日本語で内容を考えてから英訳することになるので、ここで和文英訳をマスターしておけば自由英作文ならではコツを覚えるだけで書けるようになります。
和文英訳は自由英作文にも通ずる部分があるので、志望校に自由英作文しか出ない受験生も和文英訳の演習を積んでおくことをオススメします。
【STEP3】自由英作文のコツ・型をつかむ
※このステップは、自由英作文が入試で出題される人のみで大丈夫です。
和文英訳ができるようになったら、いよいよ自由英作文対策です。
自由英作文で求められる要素は、主に以下の3つです。
・文法
・主張
・根拠
・文法
英作文なので「文法」はもちろん必須項目、ここでいう「文法」とは「正しく英語を使えているか」です。
単純な文法に加えて、英語としての表現の自然さも含まれます。
内容や構成で勝負する自由英作文において、文法で減点されることは避けたいです。
【STEP2】までで文法や正しい英語表現を学んでいるはずなので、ここで改めて丁寧に勉強する必要はありません。
・主張
ここからは自由英作文特有の要素です。
「主張」とは、「問に対する回答として適切か」です。
・根拠
自由英作文では、主張に加えて「根拠」も求められています。
「主張に対して筋の通った根拠を述べられるか」も採点基準なわけです。
一例として、2023年度の東大の問題をみてみましょう。
<問題例>
今から30年後、移動(例えば、通勤や通学、旅行)の手段はどうなっていると考えるか。
理由を添えて、60~80語の英語で述べよ。
この問では「移動手段の変化」と「その理由」の2つの要素が問われています。
「移動手段の変化」が「主張」、「その理由」が「根拠」に当たります。
「主張」は「自転車での通勤や通学が増える」、「理由」は「地球温暖化が進んでいるであろう30年後、CO2を出さない交通手段が推奨されるから」などがあると思います。
ここで「自転車のメリットはCO2を出さないこと」のように答えてしまうのは、論理が飛躍していますし、ズレているわけですね。
まずは日本語で内容を考える
これらをふまえて具体的に自由英作文の勉強法を解説していきます。
先にも書いた通り、自由英作文を解く際には一度内容を日本語で考えてから、英語に直すのがオススメです。
ネイティブのように問いに対して一発で英語で主張できればいいのですが、これができる人は難関校受験生の中でもそう多くありません。
まずは主張やそれを支える理由として書けそうなものを日本語で考えましょう。
このとき、英語に直訳できるかもふまえて内容を考えると尚良しです。
一度思いついた日本語が英訳しづらそうなら、英語にしやすい日本語に変えましょう。
自由英作文はテーマと型がカギ
日本語である程度内容を考えたら、論理的な構成を組みましょう。
自由英作文の基本的な構成は(主張)→(根拠)→(再主張)です。
(主張)と(再主張)で(根拠)をサンドイッチするのが採点者に一番伝わりやすい構成です。
(根拠)の部分はオススメの型をいくつか紹介します。制限字数に合わせてどの型にするか決めましょう。
- (理由)→(理由の詳細)→(具体例)
- (理由)→(反論)→(反論の否定と理由の詳細な利点)
- (理由)→(理由の詳細)→(追加の理由)
このように展開の型をいくつか持っておくと、当てはめるだけである程度の論理性は保証されます。
また、自由英作文のテーマにはトレンドがあるので、頻出のテーマに関する単語を知っておくことで、他の受験生と差をつけられます。
とくに過去問に「社会問題に関するテーマ」が多い大学を志望する場合は、トレンドを押さえておきたいですね。
自由英作文のコツ・勉強法はこちらの記事でより詳しく解説しています。
ぜひあわせてご覧ください。
▶【受験生必見】京大に合格した自由英作文の勉強法3STEP!高得点のコツとおすすめ参考書を紹介!
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【京大生厳選】勉強法3STEP別オススメ参考書を紹介!
スタペディア編集部が選んだ英作文対策にオススメの参考書を、勉強法3STEP別に紹介します。
参考書を選ぶ際には以下の3つを意識すると、自分に合った参考書を選べます。
- 自分がどの段階にいるか
- 自分に必要な段階はどこか
- 英作文にどれだけの時間をかけれるか
例えば、単語が完璧でないのにいきなり和文英訳の問題集に手を出してもなかなか身につきませんし、志望大学で自由英作文が出題されないのに【STEP3】の参考書に時間を割くのは非効率です。
これらを意識しながら以下で紹介しているものを参考に、自分に合った参考書を選びましょう。
※この章にはプロモーションが含まれています
STEP0:単語や文法の知識を身につける
キクタン【Basic】4000
英作文の対策に入る前に身につける単語のレベルとしては、「キクタン【Basic】4000」がピッタリです。
このレベルを定着しておけば、入門レベルの英語表現・和文英訳の参考書で困ることはほぼないでしょう。
単語と共に頻出表現や例文が載っているので、【STEP1】の前段階から英語表現に触れておけるのもいいポイントです。
難関校を志望する方はこちらに加えてキクタン【Advanced】6000にも触れておくと安心です。
文法の参考書は特に紹介していませんが、学校で使っている教科書で十分なので、教科書一冊をマスターしておきましょう。
STEP1:基本的な正しい表現を覚える
ドラゴン・イングリッシュ基本英文100
この参考書にはタイトルの通り、大学受験の英作文問題に活用できる例文が100文掲載されています。
本参考書によると大学入試の英作文問題では、以下の3つのポイントがあります。
①時制に関する知識
②文脈を踏まえた内容
③論理的な文章
「ドラゴン・イングリッシュ基本英文100」には以上の3つのポイントに対して適切な英文を書けるようにするための例文が掲載されています。
また収録されている英文はすべてネイティブチェックされた文章なので、大学入試でも安心して使用できます。
STEP2:和文英訳の能力を磨く
『竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』
駿台予備校の有名英語講師、竹岡広信氏によって書かれた参考書です。
直接英訳しにくい日本語への対処の仕方や、竹岡氏の長年の入試分析に基づく汎用性の高い表現を学べます。
分厚い参考書なので勉強に時間はかかりますが、マスターすれば基本的な文章から難関大レベルまで対応できる一冊です。
京都大学や大阪大学のように、訳しにくい日本語の和文英訳を求めてくる大学を志望している人には、ぜひ取り組んでもらいたいです。
STEP3:自由英作文のコツ・型をつかむ
『大学入試英作文ハイパートレーニング 自由英作文編』
自由英作文に特化した参考書です。自由英作文の書き方を基礎から解説しています。
自分で英文を書くときに、意見に対してどのように補足説明や具体例をつければいいかといった、論理の型のテンプレートを学べます。
賛成or反対で意見を表明するような頻出の問題はもちろんのこと、要約問題や、メール・手紙など様々な形式の問題が載っているので、この一冊で志望校に応じた幅広い対策ができるのが魅力です。
以下の記事ではより詳しくおすすめの参考書をご紹介しています。
▶【国公立2次対策】英作文のおすすめ参考書を京大生が厳選!自分に合った参考書の選び方も
英作文は独学で勉強できる?
受験生からこのような質問をよくいただきます。
英作文は独学でも勉強できますか?
独学だけで英作文をマスターするのはかなり難しい
結論としては、不可能ではないけどかなり難しいというのが正直なところです。
というのも、英語には英語特有の表現やニュアンスの違いがあります。
自由英作文では、主張や理由がわかりやすいか、論理的に筋が通っているか、なども得点を左右する要素になります。
それらを受験生自身で判断するのはとても難易度が高いので、独学で勉強するのは難しいです。
第三者に添削してもらうことが大切
受験生自身で判断するのが難しい部分は、第三者にチェックしてもらうことが大切です。
実際の解答を客観的に見て、文法や表現のミス、論理性などを指摘してもらえないと、間違いを正していくことは難しいです。
学校・塾の先生にお願いしたり、添削サービスを利用したりして、実際の解答を添削してもらいましょう。
独学で勉強したい人は?
とはいえ、「学校や塾で添削してもらえない」「お金や時間の都合で添削サービスは受けられない」など、どうしても独学で対策したい人もいるでしょう。
そんなときはChat GPTや翻訳ツールを使うのがオススメです。
最近はAIや翻訳ツールの精度も上がってきているので、文法や表現のミスはある程度チェックしてもらえます。
ただし、文章の論理性や問いに対して明確な主張ができているかなどは、AIや翻訳ツールでは判断してもらえません。
とくに自由英作文の添削には向いていないので、独学は難しいというのが現状です。
英作文を独学で勉強する方法は以下の記事で詳しく解説しています。
▶【現役京大生が解説】大学受験の英作文は独学できる?勉強法やオススメ参考書・サービスを紹介!
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まとめ
今回は大学受験英作文のコツや勉強法を解説しました。
英作文の最強勉強法3STEP
- 【STEP0】単語や文法の知識を身につける
- 【STEP1】基本的な正しい表現を覚える
- 【STEP2】和文英訳の能力を磨く
- 【STEP3】自由英作文のコツ・型をつかむ
英語の中でも英作文に苦労している受験生はとても多いですが、コツを知って正しい勉強法で勉強すれば、高得点が狙いやすい分野です。
今回ご紹介した勉強法や参考書を参考に、英作文対策に励んでください。
英作文がみなさんの得点源になることを願っています。