【2023年最新版】京都大学の合格最低点・平均点は?京大生の目標点の決め方も公開!

この記事を読むメリット

  • 学部別に京都大学の合格最低点・平均点がわかる
  • 合格最低点をチェックする上でのポイントがわかる
  • 合格するための目標点の決め方がわかる

京大を受験するにあたって気になるのが合格最低点合格平均点

学部別にここ数年の最低点・平均点の傾向を知って、それを踏まえて目標点を決めることで、どの科目でどれくらいの得点率を目指そうかといった方針を立てられます。

そこでこの記事では、京都大学の合格最低点・平均点を学部別に、傾向やポイントを踏まえてまとめました。また受験計画を立てるにあたっての目標点・目標点の決め方も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

【学部別】京都大学の合格最低点・平均点

ここからは、学部別に過去3年の合格最低点・平均点と、チェックするべきポイントについてまとめていきます。また目標ラインの点数も載せているので、過去問を解く際にはその得点を目安に勉強してみてください。(目標ラインの決め方については次の章で紹介しています。)

さらに学部によっては、入試傾向や対策についてまとめた過去記事も載せているので、ぜひ参考にしてみてください。

総合人間学部(文系)

年度満点最低点最低点(%)平均点平均点(%)目標ライン
2023800534.8367%576.2772%
2022800532.0067%572.3672%586点
2021800532.4167%570.2771%

             (※%の値は小数点第一位を四捨五入。以下も同じ) 

チェックポイント

  • 最低点・平均点ともに過去3年横ばい
  • 総合人間学部の文系は理系より6〜12%くらい高い得点率を求められる
  • 理系より、共通テストの配点比率が高い

総合人間学部の文系受験は、ここ3年最低点は7割弱、平均点も7割強横ばいです。

ただこれはあくまでここ3年での傾向にすぎず、来年度から急激に入試難易度が変わる可能性もあるので、あくまで参考程度にしましょう。

また総合人間学部の理系受験と、満点は800点と同じですが、文系の共通テスト配点比率は150/800で、理系受験の100/800よりも高いです。2次試験で理科が出題されない分、共通テストの理科の配点が100点分を占めます。そのため、共通テスト対策の重要度が理系に比べて高いのが特徴です。

 総合人間学部(理系) 

年度満点最低点最低点(%)平均点平均点(%)目標ライン
2023800485.5061%520.6965%
2022800476.0060%519.7965%513点
2021800438.5055%483.2660%

チェックポイント

  • 最低点・平均点ともに過去3年で上昇傾向
  • 総合人間学部の文系に比べて最低点の得点率は低め
  • 文系よりも2次勝負になる

総合人間学部の理系受験は、ここ3年最低点が上昇傾向です。

文系に比べてボーダーが低いこともあってか、最近では最低でも6割以上の得点がないと合格が難しくなっています。

また総合人間学部の理系受験は、共通テストの得点率が100/800と、文系受験より低いです。2次試験が700/800とほとんどを占めるので、2次試験でいかに得点できるかが鍵になります。

総合人間学部(理系)の入試傾向や対策については、スタぺディアに過去記事をあげていますので、ぜひ参考にしてみてください。

スタぺディア過去記事はこちら↓

文学部 

年度満点最低点最低点(%)平均点平均点(%)目標ライン
2023750512.2868%542.6172%
2022750501.6267%533.0571%552点
2021750492.3366%521.5470%

チェックポイント

  • 最低点・平均点ともに過去3年でやや微増傾向
  • 京都大学の文系受験の中では求められる得点率は高め
  • 共通テストの得点比率は250/750と高め

文学部は京都大学の文系の中でも求められる得点率は高めで、最低点・平均点ともに微増傾向にあります。7割得点は少なくとも目指したいところです。

教育学部(文系)

年度満点最低点最低点(%)平均点平均点(%)目標ライン
2023900593.8366%626.7970%
2022900586.3265%623.1269%645点
2021900580.2465%626.0070%

チェックポイント

  • 最低点・平均点ともに過去3年で横ばい
  • 教育学部の理系受験より平均して5%くらい高い得点率が求められる
  • 6割5分は少なくとも得点したい

教育学部(文系)は、ここ3年の最低点は横ばいで、理系受験に比べて高い得点率が求められます。年度の差はあれ、600点は少なくとも得点したいところです。

教育学部(理系)

年度満点最低点最低点(%)平均点平均点(%)目標ライン
2023900561.5062%598.3766%
2022900544.1061%591.1866%596点
2021900519.6658%572.3364%

チェックポイント

  • 最低点・平均点ともに過去3年で上昇傾向
  • 教育学部の文系受験よりは最低点の得点率は低め
  • 6割5分くらい得点できると安心

教育学部(理系)は、ここ3年最低点・平均点ともに上昇傾向で、今後もその傾向は続く可能性があります。文系受験に比べて得点率は低めとはいえど、気を抜くことなく6割5分は得点できることを目標に勉強を進めましょう。

法学部 

年度満点最低点最低点(%)平均点平均点(%)目標ライン
2023820545.4067%587.0672%
2022820546.5067%587.2572%591点
2021820519.7563%560.8968%

チェックポイント

  • 最低点・平均点ともに直近2年は横ばい
  • 京都大学の文系受験のなかでは平均的な得点率
  • 7割得点できると安心

法学部は、ここ2年最低点・平均点は横ばいで、7割得点を目指すのを一つの指標にしてもいいかもしれません。しかしあくまでここ最近の傾向にすぎず、来年度から急激に入試難易度が変わる可能性があるので、参考程度にとどめましょう。

経済学部(文系)

年度満点最低点最低点(%)平均点平均点(%)目標ライン
2023800545.3768%584.2873%
2022800526.6266%567.5371%592点
2021800538.5067%575.2272%

チェックポイント

  • 最低点・平均点ともに過去3年でブレはあるものの、ほぼ横ばい
  • 京都大学の文系受験のなかでは求められる得点率は高め
  • 7割得点は少なくとも目指したい

経済学部(文系)は、ここ3年でブレはありつつも最低点・平均点ともにほぼ横ばいで推移しています。しかし理系受験では2023年度に最低点・平均点ともに急増しているため、今後文系受験でも求められる最低点は上昇するかもしれません。

 経済学部(理系)

年度満点最低点最低点(%)平均点平均点(%)目標ライン
2023900621.6669%649.0272%
2022900562.9163%614.4968%637点
2021900553.7062%614.4768%

チェックポイント

  • 最低点・平均点ともに2023年度に急増
  • 経済学部の文系受験と比べて平均点は高め
  • 7割得点は少なくとも目指したい

経済学部(理系)は、2023年度に最低点・平均点ともに急増し、京都大学の文系受験のなかでも求められる最低点はトップレベルに高くなりました。一時的な現象かもしれませんが、今後も高得点が求められる可能性はあるので、7割得点は少なくとも目指したいです。

経済学部(理系)の入試傾向や対策については、スタぺディアに過去記事をあげていますので、ぜひ参考にしてみてください。

スタぺディア過去記事はこちら↓

 理学部 

年度満点最低点最低点(%)平均点平均点(%)目標ライン
20231200795.7566%868.0972%
20221200711.8759%787.8166%811点
20211200704.3759%782.0165%

チェックポイント

  • 最低点・平均点ともに2023年度に急増
  • 京都大学の理系受験のなかでは平均的な得点率
  • 7割得点できると安心

理学部は、2023年度に最低点・平均点ともに急増し、最低でも6割5分の点数が求められるようになりました。一過性の傾向かもしれませんが、800点は少なくとも目指したいところです。

京都大学の学部内では平均的な得点率ですが、共通テストの得点率は8〜9割程度が合格の目安となっているので、難易度は高いと言えるでしょう。

 医学部医学科 

年度満点最低点最低点(%)平均点平均点(%)目標ライン
20231250935.8775%1001.4180%
20221250916.6273%978.7978%999点
20211250871.5070%931.4775%

チェックポイント

  • 最低点・平均点ともに過去3年で上昇傾向
  • 京都大学の全学部の中で最も最低点が高い
  • 7割5分は確実に狙いたい

医学部医学科は京都大学の全学部の中で最も難易度が高く、ここ3年の傾向も踏まえて、7割5分は確実に押さえ、8割得点、つまり1000点を目指したいところです。

共通テストの得点率も9割は狙いたいです。今後さらに求められる最低点が上がる可能性があるので、非常にハイレベルな受験競争になるでしょう。

医学部人間健康科学科

年度満点最低点最低点(%)平均点平均点(%)目標ライン
20231000562.3356%602.1960%
20221000518.2852%567.2957%581点
20211000502.8350%549.4055%

チェックポイント

  • 最低点・平均点ともに過去3年で上昇傾向
  • 京都大学の全学部の中で最も最低点が低い
  • 6割得点を目指したい

医学部人間健康科学科は、ここ3年最低点・平均点ともに上昇傾向で、今後もその傾向は続く可能性があります。京都大学の全学部の中では最も求められる得点率は低いですが、最低点の上昇傾向も踏まえ、6割得点を目指しましょう。

薬学部

年度満点最低点最低点(%)平均点平均点(%)目標ライン
2023950626.5866%685.5072%
2022950578.0061%634.8267%638点
2021950534.6656%598.0663%

チェックポイント

  • 最低点・平均点ともに過去3年で急激な上昇傾向
  • 京都大学の理系受験のなかでは平均的な得点率
  • 7割得点を目指したい

薬学部は、ここ3年で最低点・平均点ともに急激に上昇しており、理学部と同じくらいの得点率になっています。数年前までは、京都大学の理系のなかでは比較的ハードルの低い学部でしたが、2023年度の最低点・平均点の得点率を見る限りにおいて、それほど簡単な学部ではありません。

共通テストの得点率も8〜9割は求められるので、相応の対策が必要になります。

工学部(地球工学科)

年度満点最低点最低点(%)平均点平均点(%)目標ライン
20231000625.2563%655.9866%
20221000600.6660%634.1563%638点
20211000559.7556%593.2159%

チェックポイント

  • 最低点・平均点ともに過去3年で急激な上昇傾向
  • 工学部のなかでは低めの得点率
  • 6割5分の得点を目指したい

工学部(地球工学科)は、ここ3年で最低点・平均点ともに急激に上昇しています。

工学部の中では、工業化学科につづいて2番目に最低点の得点率が低いですが、注意は必要でしょう。6割5分の得点を目指したいところです。

工学部(建築学科)

年度満点最低点最低点(%)平均点平均点(%)目標ライン
20231000648.0065%691.7869%
20221000608.7561%656.9666%676点
20211000587.7559%640.8264%

チェックポイント

  • 最低点・平均点ともに過去3年で上昇傾向
  • 工学部のなかでは標準の得点率
  • 6割5分は得点できないと危険

工学部(建築学科)は、ここ3年で最低点・平均点ともに上昇しています。

工学部の中では、物理工学科、電気電子工学科と同じくらいの得点率です。

6割5分の得点率は死守し、7割得点を目指したいところです。

工学部(物理工学科)

年度満点最低点最低点(%)平均点平均点(%)目標ライン
20231000648.4565%694.2269%
20221000630.4563%676.3068%688点
20211000597.0360%645.2765%

チェックポイント

  • 最低点・平均点ともに過去3年で上昇傾向
  • 工学部のなかでは標準の得点率
  • 6割5分は得点できないと危険

工学部(物理工学科)は、建築学科と傾向や得点率が同水準で、ここ3年で最低点・平均点ともに上昇しています。6割5分の得点率は死守し、7割得点を目指したいところです。

工学部(電気電子工学科)

年度満点最低点最低点(%)平均点平均点(%)目標ライン
20231000641.2864%678.4968%
20221000625.7863%664.6767%676点
20211000576.2858%621.4862%

チェックポイント

  • 最低点・平均点ともに過去3年で上昇傾向
  • 工学部のなかでは標準の得点率
  • 6割5分は得点できないと危険

工学部(電気電子工学科)は、建築学科や物理工学科と傾向や得点率が同水準で、ここ3年で最低点・平均点ともに上昇しています。こちらも、6割5分の得点率は死守し、7割得点を目指したいところです

工学部(情報学科)

年度満点最低点最低点(%)平均点平均点(%)目標ライン
20231000697.7070%739.1674%
20221000676.5068%721.6372%737点
20211000634.4563%686.8769%

チェックポイント

  • 最低点・平均点ともに過去3年で上昇傾向
  • 工学部のなかでは最も最低点が高い
  • 7割は得点できないと危険

工学部(情報学科)は、工学部のなかでは最も最低点が高く、ここ3年の得点率の上昇率を踏まえて、少なくとも7割は得点したいところです。

受験の入試倍率も情報学科だけ抜きんでて高く、直近では4.6倍以上の倍率になっています。共通テストの得点率も8割後半以上取れることが望ましく、ハイレベルな競争になるでしょう。

工学部(工業化学科)

年度満点最低点最低点(%)平均点平均点(%)目標ライン
20231000613.0861%639.8164%
20221000592.8359%624.2162%644点
20211000550.4555%585.5659%

チェックポイント

  • 最低点・平均点ともに過去3年で上昇傾向
  • 工学部のなかでは最も最低点が低い
  • 6割以上は得点したい

工学部(工業化学科)は、ここ3年で最低点・平均点ともに上昇しています。

工学部の中では最も最低点が低く、6割5分取れれば合格圏内に入るでしょう。

最近の得点率の上昇を踏まえて、少なくとも6割以上は得点したいところです。

農学部

年度満点最低点最低点(%)平均点平均点(%)目標ライン
20231050679.7865%726.2669%
20221050644.5361%694.3666%709点
20211050608.5358%665.2963%

チェックポイント

  • 最低点・平均点ともに過去3年で上昇傾向
  • 京都大学の理系受験のなかでは平均的な得点率
  • 6割5分以上は得点したい

農学部は、薬学部と同じような傾向や得点率が近く、最低点・平均点ともに過去3年で上昇傾向です。数年前までは、京都大学の理系のなかでは比較的ハードルの低い学部でしたが、2023年度の最低点・平均点の得点率を見る限りにおいて、そこまで簡単ではありません。

共通テスト対策もしっかりしつつ、700点くらいは目指したいところです。

目標点はどうやって決めればいいの?

今後勉強していく上で目標とする点数としての「目標点」を立てることをオススメします。

合格最低点だけ知っておけば安心かといえば、全くそうではありません。
合格最低点はここ3年間だけでも大きく変動しており、学部によっては100点近く変動しているところもあります。

合格最低点さえ上回っておけばいいや、という気持ちで勉強していると、その年の合格最低点の変動幅によってはギリギリで落とされてしまう、という最悪の場合も考えられます。

そういったリスクを避けるためにも、自分だけの目標点を設定して、それを踏まえて受験計画を立てていきましょう。

ここからは目標点の決め方について解説していきます。

①過去3年の学部最低点+1割くらいを想定

おすすめの目標点は「過去3年の学部最低点+1割くらい」です。

実際に私が受験した総合人間学部(文系)で目標点を立ててみます。

年度満点最低点最低点(%)平均点平均点(%)目標ライン
2023800534.8367%576.2772%
2022800532.0067%572.3672%586点
2021800532.4167%570.2771%

ここ3年の総合人間学部(文系)の最低点の平均は

(534.83+532.00+532.41)÷3=533.08

約533点となります。最低点+1割を目標点にするので、

533+533×0.1=586.1

となります。

学部によって差はあれど、大体平均点より少し高いくらいの値になると思います。

総合人間学部(文系)はここ3年間の最低点が安定していますが、他の学部の中には2021年度だけ外れ値のように合格最低点が低いものもあります。

そうした場合は、直近2年の合格最低点の平均点を取るなど工夫が必要です。

ここ最近の京大入試は全体的に易化傾向にあるためか、合格最低点、平均点ともに上昇傾向にあります。それを踏まえて、目標点の決め方は多少シビアに設定してもいいかもしれません。

いずれにせよ、直近の平均点かそれより少し高いくらいの点数を目標点にしましょう。

②決めた総合目標点から科目別の目標点を決めていく

つづいて、先ほど決めた入試に合格するための総合目標点から逆算して、科目別の目標点を決めていきます。

総合人間学部(文系)の場合、先ほど586点/800点を目標点としました。共通テストの配点は、800点満点のうち150点で、2次試験の配点が650点になります。細かな配点は以下の表の通りです。

ここから逆算して、自分の科目ごとの得意不得意を考慮しながら、それぞれの科目ごとの目標点を決めていきます。

実際に自分の場合の目標点の決め方を紹介します。共通テストは、先ほど決めた目標点(586点)を問わず、135/150点つまり9割取れることを目標とします。
とすると、2次試験の4教科で586-135=451点、わかりやすく450点取ればいいことにしましょう。450/650点なので約7割の得点率が目標になります。

ここまで決まれば、あとは450点を4科目それぞれに配分していきます。自分は数学が非常に苦手だったので、目標点でさえ6割にしていました。その分、得意な英語や国語でカバーできるような目標点を決めていました。

これらを踏まえて私の場合の目標点の表は以下の通りになります。

満点目標点
共通テスト地歴公民5045
理科10090
2次試験国語150100
数学200120
英語200160
地歴10070

あとはそれぞれ決めた目標点数を取れるように、日々勉強するしかありません。

ここで決めた目標点はあくまでも「目標」とする点数なので、最悪それを下回ってしまったとしても、合格最低点を下回らなければ十分に合格できます。

少しシビアに決めた目標点を取ることを目指し、受験勉強を進めれば、気がつけば余裕を持って合格圏内に入るだけの実力が身についていることでしょう。

まとめ

この記事では、学部別の京都大学の合格最低点・平均点、また受験計画を立てる上での目標点の決め方を紹介しました。

ここ数年の最低点・平均点の傾向を知り、それを踏まえて目標点を決めることで、受験勉強の方針もスムーズに立っていくはずです。

ぜひこの記事を参考にしながら、受験勉強に励んでください。

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この記事を書いた人

スタペディア編集部の男性

Yamada Yuma

京都大学総合人間学部に在学中。認知神経科学の研究室で記憶に関して研究している。
得意教科は物理化学、数学、英語。
浪人時代は1日10時間以上勉強し、京大模試で冊子掲載の経験あり。
プライベートではサックスに熱中している。直近では様々な全国レベルのソロコンクールにて、音大生を凌いで優勝・入賞を果たしている。