【高3生対象】全統共通テスト模試の特徴、平均点を解説!|あなたの志望校には何点必要?

高3生の皆さん、受験勉強は順調ですか?

今回は多くの高3生が志望校合格に向けて受験する『全統共通テスト模試』についてまとめました。

  • 自分と同じ高3生は全統共通テスト模試でどのくらいの点数を取っている?
  • 第一志望の大学に合格するのに必要な点数はどのくらい?
  • 目標点まで点差があるけど、どうしたらいい?

といったことを気になっている方が多いことでしょう。

この記事を読めばそんな疑問が全て解決できます。

ぜひこの記事を最後まで読んで、志望校合格へと一歩近づきましょう!

【河合塾】全統共通テスト模試の基本情報

全統共通テスト模試は河合塾が大学受験対策のために実施している模試です。

まずはこの模擬試験の基本情報から解説していきます。

全統共通テスト模試の特徴

全統共通テスト模試の特徴は以下の4つです。

  • 共通テストに準拠したマーク式問題
  • ドッキング判定
  • 日本一の受験者数
  • 共通テスト換算得点

それでは詳しく見ていきましょう。

①共通テストに準拠したマーク式問題

共通テストの出題意図や、出題形式に合わせた全問マーク式の問題で、共通テスト本番を想定して受験できます。

申し込み方法や会場によっては、全ての科目を1日で終わらせる場合もあります。国公立志望の人は、最大7科目を1日で終わらせるので体調などには気をつけましょう。

②ドッキング判定

全統記述模試とのドッキング判定ができるので、共通テスト+二次試験型の国公立受験者にとって志望校との距離を正確につかめます。

③日本一の受験者数

河合塾の全統共通テスト模試は、日本最大の約40万人が受験する模試です。

他の予備校よりも平均点、偏差値、合格可能性判定への信頼度が大きいです。

④共通テスト換算得点

全統共通テスト模試は、共通テスト換算得点を設けています。

これは、「今のあなたの得点を考えると本番ではこれくらいの点数になる」という指針です。

模試の偏差値と直近の本試験を照らし合わせて、この得点を出すことで合格可能性判定の正確性が高くなります。

一般的に模試の平均点は本試験より低くなりがちです。そのため、この得点は実際の点数よりも高く出ます。この得点で一喜一憂せず、素点を見て自分の目標点を目指すことをおすすめします。

日程と申し込み方法

日程と申し込み方法を知らなければ、模試を受けることすらできません。忘れず確認しておきましょう。

日程

高3生対象の全統共通テスト模試は例年4、7、10月の下旬に開催されます。

また11月の下旬に最後の全統プレ共通テストがあり、本番直前の実力がはかれます。

申し込み方法

申し込みするルートは4種類あります。

  • 個人で申し込む
  • 学校を通して申し込む
  • 河合塾を通して申し込む
  • マナビス(河合塾の映像授業)を通して申し込む

申し込みは個人でも可能ですが、学校を通しての申し込みが推奨されています。

申し込み型は文理、私立国立、リスニングの有無の違いで6種類あります。

志望校によって必要な科目は違うので、不必要な科目を受けることのないように気をつけましょう。

教科と試験時間、配点

全統共通テスト模試で受けられる科目、またその配点、試験時間を見てみましょう。

教科試験時間配点
英語リーディング80分100点
英語リスニング30分100点
数学① Ⅰ/Ⅰ・A70分/70分100点/100点
数学② Ⅱ/Ⅱ・B60分/60分100点/100点
国語80分200点
物理基礎

60分(4科目から2科目を選択)
50点
化学基礎50点
生物基礎50点
地学基礎50点
物理60分100点
化学60分100点
生物60分100点
地学60分100点
世界史B60分100点
日本史B60分100点
地理B60分100点
現代社会60分100点
倫理60分100点
政治・経済60分100点
倫理、政治・経済60分100点

このように全統共通テスト模試は共通テストに完全に準拠しています。

また、出題範囲に関しては毎回異なるので注意が必要です。

【2023】高3生対象全統共通テスト模試の平均点

ライバルとなる高3・既卒生の平均点を知ることで、自分が同世代の中でどのくらいの立ち位置にいるのかを把握できます。

今回は2023年度に行われた第2回全統共通テスト模試の平均点を紹介します。

科目全体高3既卒
英語リーディング50.649.661.6
英語リスニング55.955.066.4
数学Ⅰ・A46.445.358.1
数学Ⅱ・B49.448.163.8
国語106.5105.3120.5
物理基礎26.225.630.2
化学基礎15.715.421.3
生物基礎21.120.925.4
地学基礎28.428.132.8
物理49.247.860.8
化学39.838.253.7
生物41.440.055.2
地学41.640.145.8
世界史B48.447.362.2
日本史B49.648.762.7
地理B45.444.356.9
現代社会51.451.059.9
倫理53.753.262.4
政治経済37.637.345.7
倫理、政治・経済52.151.556.9
5−7理系(900点)467.6456.7566.9
5−7文系(900点)456.4450.3564.7

高3生と既卒生を比べると

上の表から分かるように高3生と既卒生では総合点で100点以上の差がついていることが分かります。

既卒生より学習期間が1年間少ないとはいえ、この差を埋めるのは並大抵の努力では簡単ではありません

自分の現状を知って、周りのライバルに負けないように頑張りましょう。

志望校別!共通テストでの目標点数

ここでは志望校合格のために共通テストで取りたい得点の目安の確認法を紹介します。

また現状、目標点に届いていない場合は何を考えるべきかを伝えます。

志望校別ボーダライン(参照:入試難易予想ランキング

共通テストのボーダーラインは単純に大学の偏差値で決まるわけではありません。

各大学が定めている2次比率が大きく関係しており、2次比率が低ければボーダーラインは上がっていきます。(共通テストへの配点が大きいため)

同じ大学でも学部によって2次比率は変わってくるので上の参照リンクから自分の行きたい大学、学部を探してみてください。

ここでは工学系の学部(前期)を見てみましょう。

【大学】【学部】【共通テスト得点率%】
東京理Ⅰ88
東京理Ⅱ87
京都工−情報84
京都工−地・建・物・電83
京都/大阪工−理工 基礎工−情報科学82
筑波/東京工業
名古屋/九州
情報−情報メディア創生/情報理工
情報−コンピューター科学/芸術工−芸術−音響設計

81

筑波大学と名古屋大学は、偏差値は筑波大学の方が劣りますが、共通テスト得点率は「81%」と等しいです。

これは2次比率が影響しています。

筑波(情報−情報メディア創生)の2次比率を見ると47%と非常に低く、この表の内容に納得できます。

このように自分の志望大学の2次比率によってボーダーラインが決まるため、まずは自分がどれくらいの点数を取らなければいけないかを確認しましょう。

はっきりいって志望校の情報をしっかり把握していない人は勝負になりません。

目標点に届いていないなら

模試の段階で目標点が取れずに憂鬱な気持ちになっている人もいるかもしれません。

しかし、模試は模試です。最終的に本番では目標点を取ってやるぞ、という前向きなメンタルを持つことを勧めます。

悩んでいるなら、次のことを考えてみてください。

  • 各科目で目標点を立てる
  • 苦手科目を得意科目で補う
  • 塾に行って適切な指導を受ける

共通テストは、総合点での勝負です。苦手な科目があったとしても自分の得意な科目でカバーすれば問題ありません。総合点のことで億劫になっているなら、一つの科目で目標点を目指してみてください。小さな目標から達成していくことが勉強へのやる気につながります。

共通テスト模試を受けた後の復習

模試を受けた後に一番大切なのは復習です。復習をしなければ模試を受けた意味がありません。

復習するときには、

  • 自己分析をする
  • 失敗を蓄積して活かす

この2つのことを意識してみてください。

自己分析をする

自分が失点した原因を分析してみてください。

知識不足や時間不足、ケアレスミスなど失点の原因は人それぞれで、問題によっても異なります。

失点の原因が分析できたら、自ずとその失点を防ぐ方法は見えてきます。

  • 時間配分を見直して見る
  • 問題文をしっかり読んで情報を抜かさない
  • 集中できるルーティンを作る

など、自分が失点原因にあった対策をしてみてください。

また、どのような分野が苦手かを分析して、次の模試までに「最低でもこれはできるようになる」といった目標を立てることが勉強へのモチベーションにつながります。

失敗を蓄積する

知識不足による失点はラッキーだと思ってください。

「次に同じ問題が出たときには絶対に間違えない」という意識で学習すると、だんだんと知識不足が解消されていきます。

本番までには確固たる知識体系ができているでしょう。

そのためには十分な演習量が必要で、模試が知識の蓄積に最適なのです。

一度間違えた問題を復習するときは、次の2つを実践してみてください。

  • ひとつのノートに自分の知らなかった知識をまとめる
  • 教科書に立ち返って再度理解し直す

その他の高3生対象共通テスト模試

共通テスト模試は河合塾の全統模試だけではありません。

全統共通テスト模試以外の共通テスト模試について、受験者数、問題難易度などを解説します。

駿台

駿台では「駿台atama+共通テスト模試」が開催されます。

駿台の模試は難易度が高そうなイメージがあるかもしれません。しかし、最も本番のレベルに近い模試なので、実力をはかりやすいです。河合塾と比べると受験者数が少ないため偏差値、合格可能性判定への信頼度はやや劣ります。

東進

東進では「共通テスト本番レベル模試」が開催されます。

受験者の多くが東進に通う生徒のため、受験者数は多くありません。また問題の難易度もやや高いです。

東進模試は結果が最速5−7日で返ってくるため、受験時の感覚を保ったまま効果的に復習できます。

河合・駿台・東進の3つの模試では、受験者数、難易度などを考慮すると、全統共通テスト模試の受験をおすすめします。

共通テストの模試を複数受けて演習量を積むのもいいですが、復習が追いつかなかったり、体調を崩したりしては本末転倒なので、気をつけましょう。

まとめ

今回は河合塾の全統共通テスト模試の基本情報から平均点、目標点数、復習法など幅広くお伝えしてきました。

多くの受験生が大学入試でに必要としている一方で、苦手ともしている共通テスト。

この大きな壁を乗り越えるには、演習と復習を繰り返し慣れていくことが肝心です。

復習のときは次の2つを意識してみてください!

  • 自己分析
  • 失敗の蓄積

共通テスト模試をうまく活用して志望校合格へと近づきましょう!

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この記事を書いた人

きょう

京大文学部に在学中。

夏、秋のオープン模試、実戦模試はすべてA、B判定。
高2の冬までは受験勉強をしていなかったが、京大受験を心に決め、猛勉強。
部活で培った集中力と体力で、急激な成績上昇のすえ、現役合格。

趣味はサッカーをプレイすること、観戦すること。漢字も好きで、漢検準一級を取得。