【京大生直伝】受験が不安で勉強できない理由と対処法を徹底解説!

こんにちは!スタペディア編集部のたおです.

受験生の方は

  • 成績がなかなかあがらない…
  • このままじゃ合格できない…
  • このままじゃ参考書が終わらないかもしれない…

と不安になることは多いのではないでしょうか。

私も受験生のときはよく不安に押しつぶされそうになりました。

不安で勉強が手につかないと、勉強を進められなくなり、成績が落ちてさらに不安になるという悪循環に陥ってしまいます。この悪循環から抜け出すためには、不安の原因を解消して、勉強を進めるしかありません。

この記事では、不安で勉強ができないときの理由と対処法について徹底解説します。

不安になる理由

ここでは受験生が不安を感じてしまう理由を徹底解説していきます。

他の受験生と比べてしまう

受験生が不安を感じてしまう理由の中で最も多いものです。

塾や学校のクラスメイトがA判定を出している一方で、自分はE判定だと落ち込んでしまうでしょう。

同じ環境にいたはずなのに、自分だけ成績が伸び悩んでいると、「自分には勉強の才能がないのでは?」「自分は〇〇と違って不合格になるかも…」と思うかもしれません。

本来は過去の自分からどれだけ成長しているかが重要ですが、受験ではどうしても順位などで友達と比べてしまうものです。

そのため、焦りと不安を感じてしまう機会が多くなります。

模試の結果が良くない

模試では順位が出るだけでなく、AからEまでの判定が出て志望校への合格可能性が分かりやすい形で可視化されます。

例えば、E判定が出ると絶対に志望校に合格できないと感じてしまうかもしれません。

模試の結果はあくまでも現在の実力を反映したものですが、模試の結果で受験の命運が決まってしまったように感じられて落ち込んでしまう受験生は多いです。

勉強の進度が上手く行ってない

勉強をしていると、一つの問題に時間をかけすぎてしまい、予定よりも大幅に進度が遅れたとき、

  • このままで志望校に受かるのか…
  • 進度が遅い自分は落ちこぼれなのでは…
  • このままだと受験当日までに対策が終わらない…

と不安になる方は多いのではないでしょうか。

計画していた進度よりも遅れていると、やはり不安を感じてしまいます。

本来ならば勉強計画は、自分のキャパシティの範囲で無理なく達成できるよう、設定しなければなりません。

しかし、受験や模試が控えていると、ついつい焦って無理のある計画を立ててしまいます。

限界を越えたノルマを設定することで奮起できる人もいますが、かえって不安になる人も多いです。

受験生が不安になるのは普通のこと

受験勉強をしていると、自分だけが落ちこぼれで不安を感じていて、周りの皆は優秀で平気なように見えてしまいますよね。

しかし、不安を感じるのは受験生にとって普通のことです。

あなたの周りの人も同じような不安を感じています。

上記の不安の原因は、大半の受験生に当てはまります。

勉強をしていると分からないところがあるのは当然で、計画よりも遅れるのはよくあることです。

模試の判定に関しても、約半分の学生がE判定で、A判定が出るのはごくわずかです。

そのため、模試の判定や勉強の進度で焦りや不安を感じるのは自然です。

不安や焦りの感情を抑圧することではなく、不安の原因を正しく認識し、その原因に対して対処していくことが重要になります。

受験生が陥りがちな不安による負の連鎖

1.不安になる
2. 勉強が手につかなくなる
3. 成績下降
4. 不安になる

上の図のように、不安によって勉強に手がつかなくなると、悪循環に陥ってしまう可能性が高いです。

ここから抜け出すためには、不安の原因に向き合って対処する必要があります。

不安の解消には勉強するのが一番

受験における不安の原因は、究極的には「志望校に合格できないかも」という1点に落ち着きます。そのため、不安を解消するには志望校に合格できるよう勉強するしかありません。

どれだけ気を紛らわして、不安を解消したとしても、勉強をして合格可能性を上げないと、またすぐに不安を感じてしまいます。逆に、合格可能性が高いと不安を感じることは少なくなります。根本的な解決には勉強が必要です。

しかし、上記の悪循環に陥っている場合、まずは不安を一時的に軽減・解消する必要があります。心理面行動面の両方から、不安を軽減・解消しなければなりません。

また、自分一人ではどうしようもない場合は、勉強管理型の塾に頼るのも一つの手です。

勉強管理型の塾は「受験コンサル」と呼ばれており、単に勉強法や勉強計画を立てるだけでなく、モチベーションの維持など様々な面で受験をサポートしてくれます。

受験コンサルについては以下の記事で詳しく解説しています。

【京大生が教える】受験コンサルとは?普通の塾との違いは?メリットやデメリット・費用を徹底解説!

【心理面】受験の不安を解消する方法3選

まずは自分の心理面を変えることで不安を解消する方法について解説します。

目の前の勉強に集中する

自分と他人の成績を比べたり、合格可能性を考えたりするよりも目の前にある問題について考えましょう

確かに、自分の成績や合格可能性は気になりますが、どれだけ考えても変わるものではありません。勉強することでしか変えられません

同じように頭を使うなら、あれこれ考えるよりも勉強をした方が得られるものが多いです。

少し不安になっても、「目の前の勉強に集中しよう!」と気持ちを切り替えましょう。

過去の自分と比べる

他人と比べるのではなく、過去の自分と比べるようにしましょう。

学校や塾など様々な場面で言われて、「何度も聞いたよ」と思われるかもしれませんが、非常に重要なことです。

いくら他人と自分を比べても、キリがありません。Aという人を超えたところで、Bという別の人と比べてしまい、また不安になってしまいます。

過去の自分と比べて、昨日の自分よりどれくらい成長できたかを考えるようにしましょう。

自分の成長を認める

先ほども言った通り、昨日の自分と比べて、自分がどれくらい成長できたかが大切です。

昨日よりも10単語多く英単語を覚えられたのなら、自分でそれを褒めてあげましょう

自分で自分の成長を認めるのは、自画自賛のように感じて避けてしまうかもしれませんが、非常に大切です。

自分の成長をきちんと評価できるのは、自分だけです。

自分で自分の成長を褒められるようになりましょう。

【行動面】受験の不安を解消する方法7選

自分に対して過度な目標を立てない

勉強の進度が上手く行かずに病んでいる場合、そもそも勉強計画自体が無理のある場合が多いです。

誰でも自分のキャパシティを超えた計画は実行できません。

計画を立てるときは必ず「本当に自分は実行可能か」という点を考えるようにしましょう。

勉強計画を立てる際に必ず失敗した時を想定して、「緩衝期間」を設定すると良いです。

人間には失敗はつきものなので、失敗したときを想定するのは非常に重要です。私も計画通りに勉強が進んだことの方が少ないですが、緩衝期間を設けていたことで安心することができました。

計画が多少失敗しても、緩衝期間があると安心して勉強計画に取り組むことができます。

不安を言語化する

頭の中でモヤモヤしているような不安は、言語化してみましょう。

不安を言語化することで、何が問題でどうすれば解決できるのかという筋道が見えてきます。

友達や先生、保護者に話してみると良いでしょう。人と話すとメンタルが回復することも多いです。

もし人に話しにくいと感じる場合は、ノートや日記に文字に起こしてみると良いでしょう。

時間を決めて勉強してみる

不安で仕方がないときは、「10分だけやってみよう」「30分だけやってみよう」とだんだんと時間を延ばしつつ、時間を区切って勉強してみましょう。

膨大な量をやらないといけないと思うと気おくれしてしまいますが、終わりが見えていると取り組みやすくなります

人間は5分以上作業を続けるとやる気が自然と湧いてくると言われています。どんなに勉強に手が付かないときでも、5分だけ勉強しましょう。そうすれば、意外と勉強に集中できるはずです。

to doリストと勉強計画を作ってみる

やるべき参考書が多すぎて、何をすれば良いのか圧倒されている場合はto doリストと勉強計画を作ってみましょう。

まずは受験までの長期的勉強計画、今後1〜2か月の中期的勉強計画、今週1週間の短期的勉強計画を作ると良いです。

作った勉強計画をもとにして毎日のto doリストを作りましょう。

膨大に見える参考書の山も、その日ごとにやらないといけないことに分割すると、「意外と大した事が無かったな」と思うことが多いです。

ただし、先ほども言った通り、無理のある勉強計画を立てないようにしましょう。

1日の勉強記録を付ける

今日1日でやったことの勉強記録を付けることで、自分がどれくらい頑張って成長したのか可視化されるようになります。

記録を付けることで、自分の成長を認めることが簡単になり、より達成感を感じやすいです。

また、「勉強記録に書けることをもっと増やそう」と思うようになり、勉強のモチベーションにもなって良いです。

十分な睡眠を取る

多くの場合、不安の原因は睡眠不足など身体にあります。

夜更かしが続き、十分な睡眠を取らないと自律神経が乱れてしまい、精神的に不安定になりやすいです。

受験生だとどうしても就寝時間が遅くなりがちですが、なるべく早く寝て十分な睡眠を取るようにしましょう。

夜やっている勉強は、朝にする方がオススメです。

運動をする

先ほども言った通り、不安の原因は身体の不調にある場合が多いです。

外で日光を浴びて運動をしないと、ビタミンが不足したり、自律神経やホルモンバランスが乱れてしまいます。

ビタミン不足や自律神経・ホルモンバランスの乱れは、不安や鬱につながってしまうこともあります。

受験生はどうしても外で運動する機会が減ってしまいますが、散歩などの軽い運動でも良いので、15〜30分ほど運動する時間を取るようにしましょう。

【逆効果】かえって不安になる間違った対処法

不安を解消するためだと思われている行動が、実は逆効果という場合もあります。

ここからはそうした対処法について解説します。

参考書をたくさん買う

「他の人より勉強が遅れている」、「成績が伸びない」といったときに、もっと参考書を買って勉強しなければならないと思う人は多いのではないでしょうか。

しかし、これは間違いです。

参考書をたくさん買うと、かえって「やるべきこと」が増えてしまい、その量の膨大さに圧倒されてしまい、より不安になってしまいます。

同じような参考書をたくさん買うよりも、今持っている参考書を周回し、徹底的に理解するようにしましょう。

気分転換でスマホを見る

不安になったとき、気分転換としてスマホを見る人は多いのではないでしょうか。

しかし、これは間違いです。

スマホを見るとあっという間に数時間が消えてしまいます。

また、スマホを見た後の「またスマホのせいで勉強できなかった」という罪悪感のせいで、かえって不安になってしまい、逆効果となってしまうことが多いです。

気分転換には、音楽を聞いたり、運動をするのがオススメです。

また、気分転換はダラダラと続けてしまいがちなので、必ず時間を区切るようにしましょう。

睡眠時間を削って勉強する

「勉強が追い付かない」と思ったときに、睡眠時間を削って勉強しようとする人は多いですが、これも間違いです。

確かに、「寝る間も惜しんで勉強する」ことは美徳として見られがちです。

しかし、睡眠時間を削ったとしても、勉強の効率は下がるだけでなく、自律神経が乱れてしまいメンタルに悪影響を及ぼします。

夜にダラダラと長く勉強するのではなく、朝に集中して短時間で勉強するようにしましょう。

まとめ

受験生は「このままじゃ合格できない」、「このままだと勉強が追い付かない」、「あいつよりも出来が悪い」と様々な理由で不安になってしまい、勉強が手に付かないということがよくあります。

一度不安で勉強に手が付かなくなると、より成績が悪くなり悪循環に陥ってしまいます。

しかし、これは受験生一般に見られることで、正しく対処すれば何の問題もありません

根本的な解決のためには勉強が必要ですが、一時的な解決のためには自分の成長を認めてあげたり、to doリストを作ったり、気分転換に運動してみるなど、心理面・行動面の両面からアプローチしてみると良いです。

受験をしていると不安に陥りがちですが、ぜひこの記事を参考にして勉強を進めていきましょう。

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この記事を書いた人

スタペディア編集部の男性

たお

京都大学法学部に在学中。
得意科目は英語、世界史、地理。
共通テストでは英語と世界史で満点を得点した実績があります。
また、高校在学中に英検1級を取得しました。

前期試験で東京大学文科一類を受験するも、二次試験の数学で大失敗をしてしまい数点差で不合格に。しかし、後期試験に向けて気持ちを切り替えて努力し、最終的には京都大学法学部に現役合格できました。

スタペディアでは英語と世界史をメインに記事執筆をしています。