【受験前にやってはいけないこと】失敗談とNGな勉強法・ダメな生活習慣10選を解説!

この記事を読むメリット

  • 受験前にやってはいけない勉強法・生活習慣がわかる
  • 受験前にどんな生活習慣を送ればいいかわかる
  • 保護者の方が受験を控えた受験生をどうサポートすればいいかがわかる

受験前は不安や焦りから、やってはいけない勉強法や生活をしてしまいがちです。

しかし、受験当日にベストを出せるようにするためには、勉強法も生活習慣も受験前に合わせたものに整えていく必要があります。

また、保護者の方がサポートできることも多くあるので、保護者の方が自分の役割を知っておくことも大切です。

この記事では、受験前にやってはいけない勉強法・生活習慣、受験に向けた不安の解消法、保護者の方が受験生にしてあげられることなどを紹介します。

受験生の方や、受験生の子を持つ親御さんはぜひ最後まで読んでいってください。

受験前にやってはいけない勉強3選

1、新しい問題集に手を出す

受験前になって新しい問題集を始めても、分からない問題があって不安になったり、復習する時間がなくて結局身に付かないことになる可能性が高いです。

どの問題集も中途半端に解いてしまうと、結局苦手が残ったままになったりするので、今までやってきた問題集の復習を完璧にして、どの問題も解けるようにしましょう。

受験前に限らず、問題集はできるだけ絞って集中的にやる方が効率的です。

受験当日も、「この問題集が完璧に解ける」という事実が自信となってくれるでしょう。

2、過去問を解きっぱなしで復習をしない

受験前は志望校の過去問を解くと思いますが、過去問は復習しなければ意味がありません。

過去問と同じ問題は二度と出題されることはありませんが、過去問の類題が出題されることは多いです。そのため、過去問に載っている問題で、難問・奇問以外は、似たような問題がでたときに絶対解けるように、完璧に復習する必要があります。

過去問をただの実力試しとして解くのは、実践的な時間配分の練習・自分と志望校のキョリを測る、という意味では有効です。しかし、過去問を使う一番の意義は、志望校の問題の傾向を掴み、でるかもしれない問題を効率的に攻略していくことにあります。

過去問は、他の問題集と同様に、ちゃんと復習して進めていきましょう。

3、志望校の問題傾向や配点を考えないで勉強する

受験勉強は時間との戦いです。夏や秋はまんべんなく力を伸ばすことが大事ですが、受験前になると本番までの時間が減り、勉強できる範囲も限られてきます。そこで、いかに出題されるところを重点的に勉強して点数につなげられるかが重要になります。

また、出題されやすいところだけでなく、配点が高い科目を重点的に勉強することも重要です。配点の高い科目を伸ばすことは、全体の点数の向上に直結します。

逆に、傾向や配点を考えられていない人は「志望校の受験本番で合格点をとる」という目標からずれた勉強をしてしまう可能性があり、危険です。

志望校の過去問を解いて、出題されそうな範囲を重点的に勉強することで、少ない時間で効率よく点数をあげていきましょう。

受験直前にやってはいけない生活習慣

睡眠時間を削って勉強する

受験前になってくると、勉強しないと不安・まだまだ勉強しなければいけない分野がある、ということで、睡眠時間を削ってまで勉強する人もいるでしょう。

しかし、受験前の生活で一番大切なことは「学力をあげる」ことではなく、「ベストなコンディションで受験を迎えること」です。体調を崩してしまうと、頭が働かず、解ける問題も解けません。

当日以外でも、体調不良で勉強できない日があると本末転倒です。

勉強も大事ですが、健康第一であることを意識して生活するようにしましょう。

夜型の生活を送る

朝起きるのが苦手で夜の方が勉強に集中できる、という方はいると思います。向いている勉強は人それぞれですし、受験1ヶ月前くらいまでは夜型の生活でも、健康に勉強できていれば問題ありません。

しかし、受験はすべて朝から始まります。受験で全力を出し切るには、朝からしっかり脳みそが働かないといけません。普段朝寝坊だったり、朝ぼーっとしていると、身体がその生活に慣れてしまい、朝から集中して深く考えることができません。

受験本番で脳みそのコンディションが完璧になるように、受験1ヶ月前くらいからは本番と同様の朝方の生活を送るようにしましょう。朝方の生活の方が健康にもいいです。

勉強から逃げる

「受験直前に勉強から逃げること」は冬休みと共通テスト後の受験生に起きがちです。

冬休みは年末年始に勉強しなくて、そのまま気が緩んでしまう人が多くいます。きちんと切り替えられる人であれば、1日まるまる休んだりしても特に問題ありませんが、勉強したくないと思っている人ほど、まとまった休憩をとるのは危険です。長く休憩をとるとスイッチが切れてしまい、もう一度つけるのが難しくなるので、冬休みも毎日勉強することがオススメです。

共通テスト後に勉強をしなくなるのは、共通テストが上手くいった人・共通テストの結果が悪く、志望校を下げた人に多いです。初めての受験を終えることで、やりきった気分になってしまい、勉強のモチベーションが下がってしまいます。また、共通テストの結果、受験の合格が近づいた人は、気持ちが緩んでしまうことが多いです。素早く切り替えて、私立の個別試験・国公立の2次試験が終わるまでなんとか踏ん張って頑張りましょう。

三食食べない

食欲がない・ご飯を食べる時間があれば勉強したい、という方もいるかもしれませんが、食事を抜くことは絶対NGです。脳みそのエネルギーは食事からでしか摂取できないので、勉強を頑張りたいならご飯を食べることが必須です。

また、勉強中の間食でお腹いっぱいになってしまうことは避けましょう。脳みその栄養源は炭水化物だけなので、お菓子ではなくちゃんとした食事をとらなければいけません。

また、食事を抜くことは体調を崩すことにもつながります。健康第一なので、栄養あるご飯をしっかり食べるようにしましょうね。

受験について色々検索する

受験前になると、あらゆることが不安になってきて、インターネットで色々検索してしまう人も多いでしょう。実際に私も、受験前は色々なことを調べて、特に有益な情報を得ることもなく時間を無駄にしてしまいました。

色々調べることで不安が解消されることはありますが、逆に、ネットを見ることで不安が煽られることもあります。結局どれだけ検索しても不安なものは不安なので、信用できない情報に一喜一憂しないで、勉強に集中しましょう。

勉強を頑張ることが一番の安心材料につながります。

人の多い場所に出かける

人の多い場所に行くと、感染症のリスクが高まります特に、受験シーズンはインフルエンザが流行るので危険です。

コロナ禍での受験は、コロナにかかると受験できない大学が多かったです。どれだけ勉強ができても、コロナにかかるだけで不合格・追試などの難しい試験で不利になりました。

2024年度は受験できないことはないかもしれませんが、体調の悪い状態で受験しても全力が出せるわけはないので、感染症への対策は十分に行いましょう。

家族や友達と話さない

受験が近づいてくると、黙々と勉強する時間が多くなり、人と話す時間が減ります。共通テストが終わると授業がなくなる学校も多いでしょう。

人と話さないと、気分が塞いでしまったり、ネガティブな方向に考えてしまうことが多いです。受験が不安な人・気持ちを抱え込みがちな人は特に、ご飯中・ちょっとした休憩で人と話すようにしましょう。不安な気持ちも人と話すことで楽になります。また、受験と関係ない話をすることで、気分転換になることも多いでしょう。

受験では、身体の健康だけでなく、心の健康も大事なので、1人で抱え込まないでくださいね。

受験が不安で仕方ないあなたへ-京大生からのアドバイス

完璧じゃなくても受かる

過去問や問題集を解いていると、すべての問題が完璧に解けなければならない、と思ってしまうかもしれません。

もちろん、1度解いた問題はちゃんと復習して解けるようにならないといけません。しかし、受験当日に解けない問題があってもいいんです。

大学受験は6割・7割とれば合格するテストです。満点でなくても合格最低点を超えればいいのですから、「完璧にならないと」と気負う必要はありません。

初見で解けない問題があっても全然大丈夫です。しっかり復習して、本番までに解けるようになって、当日に少しでも多くの問題が解けるようになりましょう。

受験のことは考えないで勉強する

受験のことが不安で仕方ないかもしれませんが、受験前にできることは、できる限りの勉強をして、体調を整えて、しっかり準備をして本番に臨めるようにすることだけです。

人間は体を動かさないと、脳が勝手に不安を生み出してしまいます。受験の不安で勉強が手に付かないと、余計不安になってしまうのです。

勉強のスケジュールをこなしていく感じにすることで、何も考えずに淡々と勉強でき、効率よく勉強にリソースを割けるでしょう。

受験が終わったらやりたいことを考える

受験後の楽しみを考えることで、頑張ろうという気になれます。また、受かった後の想像をすることで、本当に受かるような気がしてくるのです。

受験後のことを考えるのは現実逃避だと思われるかもしれませんが、友達と春休みや大学生活について話すことはいい息抜きになります。

落ちることを考えて不安になるより、受かることを考えてポジティブに勉強しましょう。

自分はできると言い聞かせる

自分はできると自己暗示をすることは、不安を消すのに意外と有効な手段です。

実は、自己暗示の効果は科学的に証明されており、医療の現場でも用いられていたりします。

自己暗示のやり方の例としては、願望を声に出していってみたり、自分を褒めたりすることがあげられます。

受験が不安になったときは、自己暗示をして、気持ちを前向きにしていきましょう。

規則正しい生活を送る

生活習慣はメンタルには関係ないと思っていては大間違いです。実は、不安を解消する最強の手段は健康な生活を送ることです。

人は、昼になると「交感神経」が優位になるので活発に活動でき、夜になると「副交感神経」が優位になるのでリラックスした状態になります。しかし、生活習慣が乱れると、この二つの自律神経の切り替えが上手くいかず、身体や心の不調として表れます。

心の健康は身体の健康からなので、勉強一辺倒にならず、栄養のある食事・適切な睡眠時間・適度な運動をするようにしましょう。

【現役京大生が語る】受験前の失敗談

私は受験生時代、受験前になって急に勉強から逃げてしまうときがありました。

1日中だらだらするというわけではありませんが、マンガを一気読みしたり、インターネットサーフィンをして時間を浪費することが多かったです。時間を浪費して、勉強時間が減るだけでなく、その後はものすごい罪悪感に苛まれました。

勉強が嫌というよりは、受験が怖くて、それを考えなくていいように別のことに逃げてしまっていたのだと思います。

勉強から逃げてもいいことがなかったので、受験生のみなさんには気持ちを強く持って、最後まで勉強に取り組んでほしいです。

また、同じ勉強をしないでも、友達と長く喋りすぎてしまったというときは、気分転換になったしまた頑張ろうと思えました。どうせ時間を使うならちゃんと息抜きとして人と喋ることなどをオススメします。

受験前の勉強法についても、過去問の復習が疎かになっていて、他の年度で同じような問題がでてきてまた解けない、ということが多くありました。復習しないでまた同じような問題が解けないというのは勉強時間の無駄でしかないと今になって思います。とりあえず量をこなさないとと頑張っていましたが、結局はどれだけ多くの問題が解けるようになったかが大事なので、受験生のみなさんには復習に重きをおいて頑張ってほしいです。

【保護者の方むけ】受験を控えたお子さんにやってあげるべきこと

お子さんの受験スケジュールと費用を把握する

大学受験は同じ大学を複数日程で受けたり、試験が2段階になっていたりと受験方式も受験スケジュールもかなり複雑になっています。お子さんが勉強に集中できるように、日程・受験形式の把握・移動方法を調べるなど、できることは親御さんの方でサポートしていきましょう。受験の申し込みがないように、お子さんに一緒にチェックを行うことも大事です。

また、全ての受験結果が出る前に入学金を振り込む必要がある学校も多いです。滑り止めにお金を払い忘れて入学できなくなる、といったことのないように、お金に関するスケジュールもしっかり確認しておきましょう。私立の入学金はかなり高額な場合も多いので、費用を計算しておくことも大事です。

栄養のある食事と健康な生活リズムを提供する

お子さんが勉強に集中して、いい状態で試験を送るためには、健康な生活を送ることが不可欠です。そして、お子さんの健康を保つのに一番大事なことは、保護者の方が健康な生活をつくってあげることです。

具体的にやるといいことは、栄養満点の三食の食事を出してあげることと、夜型の生活になったり睡眠時間が不足したりしないように、お子さんの生活リズムを管理することです。

就寝時間や起床時間を細かく指定する必要はありませんが、あまりにも生活習慣が乱れているようなら、口出ししてあげるようにしましょう。

お子さんとの会話を大切にする

受験前の受験生は人と喋る機会が少なくなります。

お子さんが勉強に疲れたときや、受験への不安が募ったときなどはゆっくり話を聞いてあげてください。お子さんの気持ちに寄り添うようにしましょう。

また、受験に関係ない楽しい話をすることもいい気分転換になるはずです。お子さんのメンタルをサポートすることも保護者の方だからこそできることです。

過剰に心配せずにポジティブな姿勢を見せる

お子さんが不安になっているときに、保護者の方も不安そうな姿を見せると、お子さんがもっと不安になってしまうかもしれません。

お子さんのことをどんどん褒めて、ポジティブな声かけをしてください。保護者の方の明るい笑顔を見ることで、お子さんも元気になれるでしょう。

まとめ

受験前は、特に以下のことに気をつけて勉強・生活するようにしましょう。

  • 勉強では、問題集も過去問も復習を重視する
  • 志望校の傾向や配点に合わせて、効率よく勉強する
  • 朝方の規則正しい生活を送る

保護者の方は以下の方法で受験生のお子さんをサポートしてあげてください。

  • 受験スケジュールと受験にまつわるお金の管理
  • 健康な生活を提供し、お子さんにポジティブに接する

受験が近づいてくると焦りや不安で心が乱されてしまうこともあるかもしれませんが、そんなときは自己暗示や、ひたすら勉強するなど、自分に合ったメンタルケアを行いましょう。

受験で力を発揮できるような生活を送れるように、この記事を参考にしてみてください。

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この記事を書いた人

スタペディア編集部の女性

高松菜々

京都大学農学部食品生物科学科に在学中。
得意科目は、物理と国語。

高校3年の夏前までは部活に全力を注いでいました。高2の冬からは朝早起きして勉強することで、受験に向けて勉強の習慣をつけ、勉強時間を増やしました。
部活にいそしみながらも、毎回の定期テストで苦手を作らないよう、理解する勉強に努めていたことから受験勉強では好スタートを切ることができ、ストレスをためない勉強で着実に成績を伸ばすことに成功しました。
その結果、入試本番では共通テスト学科1位を獲得し、医医・情報以外の全学部に合格する点数を獲得。

スタぺディアでは、得意科目の物理の科目コンテンツ責任者を担当しています。