【大学受験】国語の点数が伸びない人必見!正しい勉強法・おすすめ参考書を現役京大生が徹底解説!

  • 国語の点数がなかなか安定しない…
  • 国語の勉強法が分からない…

こんな悩みを持つ受験生は多いことでしょう。私も受験生の頃は国語の点数が安定せず悩んでいましたが、正しい勉強法を知ってから点数が安定するようになりました。

今回はみなさんのお悩みを解決するために、国語の正しい勉強法・おすすめの参考書を紹介していきます。

ぜひ最後までご覧ください。

現代文<論説文>の解き方・勉強法

論説文はあるテーマについて、筆者の主張が書かれている文章です。

筆者の主張が、具体例やエピソードを交えて説明されているため、筆者の主張が見えにくくなることが多いです。

ここでは、そんな論説文の解き方・勉強法を紹介していきます。

文章の論理構造をつかむ

まず重要なのは、文章の論理構造をつかむことです。

筆者は、ある主張を読者に伝えるために文章を書いているので、主張が正しいと読者に思わせるようさまざまな工夫をしています。論説文では段落ごとに伝えたいこと(テーマ)が決まっています。

そのため、それぞれの段落で何を言いたいのかを見抜くことができれば、論理構造を把握できたことになるでしょう。

ここからは、どうすれば論理構造を見抜くことができるのか解説していきます。

接続詞に注目

まず一つは「接続詞に注目する」ことです。

接続詞とは「しかし」や「そして」、「なぜなら」といった文章をつなぐ役割をする言葉のことです。

接続詞にはさまざまな意味があり、代表的なものには以下があげられます。

<順接>
だから・したがって・ゆえに・それゆえに・そのため

<逆接>
しかし・ただし・それでも・だけど・ですが

<対比>
一方・他方・逆に・反対に・むしろ

<説明・補足>
なぜなら・というのも・実は・そもそも

上にあげた接続詞は、論説文では頻出かつ重要な役割を担っています。これらの接続詞が出てきた際は必ずチェックするようにしましょう。

接続詞の中でも、逆接の接続詞が最も重要です。

逆接は「筆者に敵対する主張→しかし→筆者の主張」の形で出てくることが多く、逆接の後には筆者の主張が書かれていることが多いです。そのため、特に逆接の接続詞はチェックしておきましょう。

接続詞の見落としがないように、接続詞が出てくるたびに丸で囲っておきましょう。

指示語に注目

「それ・その・あれ」といった指示語も重要です。

指示語が何を指しているか問題として問われることが非常に多いです。また、正確に把握できないと、後の文章を正確に読み取れないことがあります。

指示語が出てきた際には、丁寧に、正確に読みとるようにしましょう。

比喩・例示に注目

比喩や例示も重要なポイントです。

比喩とは、何かを他のものに置き換えて表現することです。

例えば、この文章は比喩を使った文章です。

「彼の人生はドラマのようだ。」

また、例示とはその名の通り、例として示すことです。例えばこんな文章があります。

「地球温暖化の影響で今年の夏はとても暑い。南極の氷が溶けている。」

比喩や例示を使う理由は、その文章を理解してほしいからです。比喩や例示が出てきた時に
は、きちんとチェックしておきましょう。

たくさんの文章に触れる

論説文の勉強法として有効なのが、たくさんの文章に触れることです。

たくさんの文章に触れ、問題を解けば、ある程度問題の解き方が分かってきます。

ですが、やみくもにたくさんの文章を読み、問題を解くのではなく、復習を大切にしましょう。

復習の際には解説をきちんと読み、自分が筆者が伝えようとしていることや、論理構造を正しくつかめているかを確認するようにしましょう。

段落の要約をしてみる

復習として有効なのが、段落の要約をしてみることです。

先ほども述べたように、筆者は自分の主張を伝えるために段落ごとに構成を練っています。

そのため、それぞれの段落には濃い内容が詰まっています。

一つ一つの段落に何が書かれているのか把握し、内容を要約できるようにしましょう。

要約は時間がかかるという方は、自分の頭で整理するのでもかまいません。

現代文<小説>の解き方・勉強法3選

ここからは現代文の中でも小説の解き方・勉強法を解説していきます。

登場人物の心情の変化を読み取る

小説において最も重要なのは、登場人物の心情の変化を読み取ることです。

小説で問題として出題されるものは、本文中に何かしらの表現があり、それを糸口に解けるものばかりです。それを見つけることが最も重要です。

登場人物の心情はすべて直接的に表現されるわけではありません。文章中で描かれている情景にも注意しながら心情を読み取っていきましょう。

心情を表す表現が出てきた際には印をつけておくと変化を捉えやすいはずです。

感情表現・情景描写に注目する

先ほどの心情の変化と少し重なる部分がありますが、小説を読むうえで欠かせないのが、感情に関する表現をすべて捉えきることです。

悲しい、嬉しいといった直接的な表現だけでなく、天気や周囲の状況といった情景描写もカギになります。

情景描写に関しては、登場人物の心情とつながっていることに初めは気づかないかもしれません。問題を解く中で慣れていきましょう。

たくさんの文章に触れる

論説文と共通ですが、たくさんの文章に触れておくことが大切です。

論説文と同様に、さまざまな問題を解けば、ある程度問題の解き方が分かってきます。

ここでも、問題を解いた後は復習を大切にしましょう。解説を読み、登場人物の心情やその変化を正しく捉えられているか確認しましょう。

古文・漢文の勉強法4STEP

古文・漢文は現代文と勉強法が異なります。古文・漢文は「単語・文法・解釈・長文」という4STEPが非常に重要です。以下その4STEPを詳しく解説していきます。

①単語

これは特に古文にいえることですが、まずは単語の勉強をしましょう。

古文の勉強法は基本的に英語と同じです。

英単語がわからないと英文が読めないように、古文単語がわからないと古文は読めません。

まずは古文単語を覚えて、古文の基礎を身につけましょう。

②文法(句法)

単語の次に勉強するのが、古典文法や漢文の句形です。

古文では「助動詞」が特に重要です。さまざまな助動詞があり、覚えるのは大変ですが、助動詞を覚えれば文章の理解力が格段に上がります。スキマ時間を活用して覚えるようにしましょう。

また、漢文で覚えるべきなのが「句法」です。漢文には覚える単語がないため、漢文の勉強はまず句法を覚えることから始まります。

再読文字受身・使役といった句法は非常に重要です。古文単語の勉強と並行して句法も覚えるようにしましょう。

③解釈

特に古文で最も大切なのが、この「解釈」です。

古文単語や文法をどれだけ勉強しても点数が伸びない、と悩む方には解釈のトレーニングが必要です。

古文を読んでいると、主語が省かれていて、誰がどの行為をしたのかよくわからないと悩むことがあると思います。現代人の感覚で読んでいるとあらすじが分からなくなることも多いです。

「解釈」とはいわば古文を読む際に必要な技法のことです。

一番有名なものとしては「主語を見つける際に尊敬語、謙譲語に注目する」ことがあげられます。

このような技法は、さまざまな参考書に書かれています。参考書をやりこんで学んでいきましょう。

④長文

①〜③のSTEPがある程度固まってきたら、実際に文章を読み、問題を解いてみましょう。

単語や句法が分かっていれば、ある程度は読み進められるはずです。

逆に、あまり読み進められないといった場合は①〜③のどこかが足りていない場合が多いです。

つまずいた際には前のステップに戻って勉強しなおしてみましょう。

【PR】国語のおすすめ参考書4選

ここからは、大学受験でおすすめの国語の参考書4つを紹介します。

私が受験生時代に実際に使用して効果を感じられた参考書なので、ぜひ参考にしてみてください。

入試現代文へのアクセス 基本編

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まず一つ目は「入試現代文のアクセス 基本編」です。

この参考書は河合塾が出版している参考書です。読解のポイントや解法のポイントがわかりやすく解説されており、現代文が苦手な人でも取り組みやすいです。

解説には本文の構造や問題文の解き方が詳しく書かれており、今から現代文を勉強するという方でも取り組みやすい一冊です。

この参考書には基本編・発展編・完成編の3種類があります。基本編を完璧にしたら発展編へ進むといった形で、徐々にレベルを上げていくのもよいでしょう。

センター試験・共通テストの過去問

センター試験・共通テストの過去問もよい参考書です。

センター試験・共通テストは大学受験をする多くの高校生が受験するため、ほとんどが標準的な問題で構成されています

そのため、自分の実力をはかるのにはもってこいです。6割〜7割の点数を取れれば、基礎は定着してきているといえます。

ある程度実力がついてきたと感じたら、一度問題を解いてみましょう。

古文上達 基礎編 読解と演習45

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古文の参考書で最もおすすめするのがこの参考書です。

幅広く文法を学べる構成になっており、これから古文の勉強を本格的に始めるという方にはもってこいの一冊です。「集中講義」と「練習問題」で効率よく受験に必要なポイントを学べ、この一冊で古文の基礎を完成させられます。

この参考書を完璧にした後に、センター試験や共通テストの過去問に取り組むと効果的です。

漢文早覚え速答法[パワーアップ版]

この参考書は句法の勉強に最適です。

講義形式で要点を説明したあと、すぐに演習問題が続く構成になっています。

問題数が少ないため、受験直前で漢文に割く時間がないという方にもおすすめの参考書です。1日にやる分量を決めて勉強すれば短期間で効率的に点数を上げられるでしょう。

まとめ

今回は大学受験の国語の勉強法やおすすめ参考書について詳しく解説しました。

国語の勉強法は現代文・古文・漢文でそれぞれ異なります。

以下が紹介した解き方や勉強法のポイントです。

<論説文の解き方・勉強法>
①文章の論理構造をつかむ
②たくさんの文章に触れる
③段落の要約をしてみる

<小説の解き方・勉強法>
①登場人物の心情の変化を読み取る
②感情表現・情景描写に注目する
③たくさんの文章に触れる

<古文・漢文の勉強法>
①単語
②文法(句法)
③解釈
④長文

上であげたような勉強法や解き方を参考にして、志望校合格を勝ち取ってください!

スタペディアには、この他にも大学受験に関する記事がたくさん用意されています。
ぜひ参考にしてみてください。

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この記事を書いた人

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山本康平

京都大学法学部に在学中

夏、秋のオープン模試、実戦模試はすべてD、E判定。
共通テストでも大コケし、680点を取って浪人を覚悟するものの、2次試験で大逆転し、無名の公立高校から京都大学法学部に現役合格。

2次試験の英語は8割越え。
ファンクラブ10年目の根っからの阪神大好き大学生。