- 田舎で塾がないから、難関大学に合格するなんて無理なのだろうか
- 田舎の受験生が不利を覆すためには、どうすればいいのか知りたい
こんなことを考えている受験生は多いのではないでしょうか。
地方の方が都会に比べて、大学受験においてハンデを背負っているというのは事実です。
大手塾がない以外にも、地方と都会では環境が大きくなっています。
しかし、地方在住で塾がなくても、大学受験で成功することは可能です。
この記事では、都会と地方でどんな受験格差があるのか、地方受験生が大学受験を成功させるポイント、地方受験生にオススメのオンライン塾などを紹介していきます。
地方受験生で大学受験をする方はぜひ最後まで読んでください。
地方には大学受験において5つのハンデがある
地方は受験に不利といううわさを聞く人は多いと思いますが、それは事実です。
大手の塾がないことに起因する理由も多いですが、そもそも都会に比べて教育熱心な親が少ないなどの要因もあります。
ここでは、地方の受験生が受験で不利になる要素を細かく解説していきます。
情報収集が難しい
大学受験は情報戦とも言われるくらい、情報収集が大事です。
高校受験に比べて、大学受験の勉強の範囲・教科数は膨大です。そのため、自分の志望校に合わせた効率のいい勉強をすること、教科数や難易度を考えて併願校を組むことなども大事になります。
大学受験の情報を提供している代表的なものは、塾・予備校です。インターネットやSNSに情報が載ることも増えてきましたが、情報の質・量の面でやはり塾には劣ります。
塾や予備校は独自に問題や授業の研究を行っており、それを体系的にまとめて生徒に還元しています。また、受験に関する知りたいことは聞けばなんでも教えてくれるので、自分で調べる手間が省けるのも利点です。
地方では、直接大手塾に情報をとりにいくことが難しいため、情報戦では都会に出遅れてしまいます。
モチベーションを保つのが難しい
地方では都会に比べて、難関大学に進学希望の人が少ないだけでなく、そもそも大学受験をする人が少ない傾向にあります。
周りが勉強していないのに、自分だけ勉強を頑張るというのは難しいものです。
また、都会の塾は生徒数が多く、同じ学校を志望する人も多いため、頑張らなければと刺激を受けます。塾に通っていれば、悩んだときに相談できる先生もいます。
地方では、進学校であっても、みんなが難関大を目指すレベルの学校は稀です。学校全体で頑張ろうという雰囲気がないのは不利な点と言えるでしょう。
学校や塾で仲間・ライバルを見つけられなければ、受験勉強が孤独な戦いになります。
質の高い授業を受けるのが難しい
大手塾のない地方では、大学受験に特化した授業を受けることが難しいです。
学校の授業だけを見ても、都会の中高一貫校と地方の進学校では大きな差があります。都会の中高一貫校は難関大に照準を合わせているところが多いですが、地方では難関大志望の人が多くはないため、そこに合わせて授業をするのは難しいからです。
大学受験は高校の授業がベースの問題であるとはいえ、内容はかなり発展的なものも多いです。大手塾のように大学受験に特化した授業、各志望校別の授業を受けられないというのは大きなハンデになります。
また授業だけでなく、大手塾の授業テキストは質の高いものが多いため、自主学習の時間の効率にも差が出るかもしれません。
参考書の種類が少ない
地方の書店で大型のものはなかなかないのではないでしょうか。都会には大きな書店がたくさんあり、参考書コーナーも充実しています。
参考書は大学受験の勉強において、非常に大きな部分を占めます。参考書は教科書より分かりやすく体系的にまとめたものが多く、ある参考書によって飛躍的に成績が伸びることも多いです。
参考書は合う合わないが分かれるため、書店で立ち読みをして自分に合うものを買うことができればベストですが、品ぞろえのよくない書店では難しいでしょう。
インターネットを使えばどんなものでも買えますが、事前に口コミを調べるなどのリサーチを行う必要があります。
地元で進学・就職する人が多い
モチベーションの話にもつながりますが、地方の場合、進学校でもその地方の国公立を目指す人が多くなります。
旧帝大はすごいけど地元の国公立で十分、難関私立より地元の国公立の方がいいという雰囲気から、難関大を目指そうという人は減ってしまうでしょう。
また、学校の先生たちも都会の難関大の受験知識を持ち合わせていないことが多いため、都会の進学校に比べて、学力面以外でのハンデがあります。
地方の受験生が大学受験を成功させるポイント3選
地方の受験生が大学受験に不利ということを述べましたが、そのハンデを克服することは可能です。ここでは、都会の受験生と差をつけられないようにする方法を紹介していきます。
インターネットの情報を取捨選択する
都会の受験生と情報格差をつけられないようにするには、正しい情報を得ることが大切です。
インターネット上には、勉強法や参考書など受験に関するものがたくさん載っていますが、すべての情報が正しいとは限りません。受験のプロが書いているいい記事もあれば、素人が書いているような記事もあります。
正しい情報を得るためには以下の2点に気をつけるといいでしょう。
- 記事を書いている人が信頼できるかをチェックする
- いくつかの記事に共通して書かれていることをピックアップする
インターネットに載っていない情報もあるのではないかと思うかもしれませんが、基本的な勉強に関することはインターネットの情報で事足りることが多いです。
しかし、志望校の問題の傾向などの、大学に特化した情報はインターネットでは得られないこともあります。その場合は、大手塾で開催される、単発の各大学攻略授業をオンラインで受けることで情報量をカバーできるでしょう。そのような単発の講習は、授業を受けるというよりは、各大学の問題傾向の把握と対策が主になっているので、普段塾に行っていない地方の受験生にピッタリです。
学校やSNSで仲間を見つける
モチベーションを保つのに一番有効な方法は、勉強を頑張る仲間を見つけることです。
もし進学校に通っているのであれば、同じ大学・同レベルの大学を目指す友達を見つけて、勉強に関する話をしたり、受験の情報交換をすることがモチベーションにつながるでしょう。友達にオススメの参考書を聞いたりするのもいいですね。
もし学校に同じくらい頑張る人がいなければ、SNSで仲間を見つけるのも一つの手です。
今の時代、TwitterやInstagramで勉強をする人同士でつながる人は多いです。同じ大学を目指すライバルも見つかりやすいですし、他の人の勉強時間を見ることがやる気につながります。
SNS以外にも、スタディプラスなど、他人とつながれる勉強記録アプリもオススメです。
オンライン塾を活用する
オンライン塾は、オンラインで授業や添削などのサービスが完結する塾です。通塾に時間がかからない点・費用が対面の塾よりも安い点・全国の塾が選べ選択肢が多い点がメリットとしてあげられます。
オンライン塾は、塾によってサービス内容が異なり、個性のあるところが多いです。種類としては、主に個別指導型・映像授業型・学習管理型の3種類に分けられます。
それぞれの種類に合う合わないがあるので、オンライン塾を検討する場合は、自分の性格や塾に求めるものを考慮して選ぶようにしましょう。
また、オンライン塾を選ぶもう一つのポイントは、授業時間以外のフォローの内容と充実度です。対面であれば直接先生のところに行けばなんでもしてもらえますが、オンラインでは、質問対応や学習計画の相談、志望校に関する相談などに制限がある場合があります。
普段の勉強の効率に関わる部分ですので、何をしてもらえるのかしっかり確認しましょう。
【種類別】オススメのオンライン塾3選!
先述したように、田舎で塾がなくて困っている方には、オンライン塾の利用がオススメです。ここでは、オススメのオンライン塾を種類別に紹介するので、オンライン塾を検討している方は参考にしてみてください。
【映像授業型】スタディサプリ
映像授業型は録画された授業を視聴して勉強する形式です。場所や時間を選ばず、スキマ時間を活用して授業を受けることができます。
また、誰でも人気講師の授業を受けられ、何度でも見返せることも利点です。しかし、自分で自分に必要な授業を選ばなければならず、質問対応など、フォローの充実度に差があることに注意が必要です。
オススメの映像授業型のオンライン塾は「スタディサプリ」です。
スタディサプリは6教科19科目40000本の豊富な授業が見放題で、有名講師も在籍しています。また、志望校別対策講座があるため、志望校対策が不足していると感じる方にもオススメです。苦手つぶしから志望校対策まで幅広く対応しています。
ベーシックコースは月額2178円となっており対面の塾に比べて非常にお手頃です。個別ではないですが、志望校別に授業の学習順などを提示してくれます。質問対応はありません。
ベーシックコースと学習管理型の別の塾を併用するというのも一手でしょう。
また、月額10780円のコースでは、担当のコーチがついて、個人個人の学習プランを考えてくれたり、質問対応を行ってくれます。ベーシックコースに比べて高価ではありますが、フォローの充実したオンライン塾になります。
【学習管理型】ポラリスアカデミア
学習管理型は、科目の授業をするのではなく、勉強計画の作成と管理がメインの塾です。
志望校までの学力の距離を把握して、どんな勉強が必要なのかを教えてくれるため、毎日の学習の目的が明確になり、学習効率があがります。勉強法や参考書も教えてもらえるため、受験勉強で一番多くの時間を割く、自主学習が上手くできることが利点です。
しかし、受験に特化した授業を求めるなら、他の塾と併用する必要があります。
学習管理型でオススメのオンライン塾は「ポラリスアカデミア」です。
ポラリスアカデミアは、コンサルタントとトレーナーによる学習管理と受験戦略で最短ルートで効率のいい受験勉強を実現します。
講師とのzoomでの学習会議で学習計画をたて、LINEで毎日の進捗管理や学習のサポートを行うシステムです。コンサルタントは東大・京大をはじめとした難関大学生講師で、トレーナーはプロ講師が務めています。
授業はしないものの、質問・添削対応はいつでも何度でも可能です。受講生がみんなで自習するオンライン自習室もあります。
料金は55000円〜とオンライン塾にしては高いですが、その分サービスは充実しているといえるでしょう。地方でも対面の塾と同じくらいのサービスを求める方にオススメです。
ポラリスアカデミアは無料受験相談を行っているので、詳しいサービス内容や料金などが気になる方は一度申し込んでみるとよいでしょう。
ポラリスアカデミアでは、随時無料受験相談を実施しています。
無料受験相談では、勉強計画や勉強法、メンタル面など受験に関する悩みならなんでも相談でき、アドバイスをももらえます。
また、ポラリスアカデミアのサービス内容や詳しい料金もここで教えてもらえるので、気になる方は一度受験相談を申し込んでみることをおすすめします。
【個別指導型】メガスタ
個別指導型は、個別指導塾や家庭教師のように、個人に合わせた授業をしてくれます。勉強法を教えたり、勉強計画を立てるというよりは、科目の授業に時間を割くスタイルです。
1対1なので気軽に質問できるため、自分のペースで理解していきたい人に向いているでしょう。
しかし、この種類の塾は大学生アルバイトが講師をしていることが多いため、講師の質にむらがあることが難点です。
個別指導型でオススメのオンライン塾は「メガスタ」です。
メガスタは豊富な指導実績を活かして、授業採点AIを作り、毎回のオンライン指導のクオリティをAIに判別させています。AIの採点をもとに、スタッフが指導改善に向けてすぐに動くため、高クオリティな授業が提供可能です。また、自分に合う講師を探してもらえます。
また、コースによっては毎回の授業レポートや授業のダイジェスト映像を作成しており、保護者の方もどんな授業なのか把握することができます。オンラインの不安な点を払拭できるシステムです。
質問はいつでも何度でも、受講していない教科も対応可能です。分からない問題の写真を送ると、解説動画を作ってくれます。
講師は学生講師・社会人講師・プロ講師から選択でき、それぞれ月25600円〜、30240円〜、35840円〜、となっています。オンライン授業でも質の高い講師の授業が保証されるのが利点です。
まとめ
この記事では、地方と都会の受験格差、地方受験生が大学受験を成功させるポイント、オススメのオンライン塾を紹介しました。
地方での大学受験が不利な理由は以下の5つです。
・情報収集が少ない
・モチベーションを保つのが難しい
・質の高い授業を受けるのが難しい
・参考書の種類が少ない
・地元で就職・進学する人が多い
地方受験生が大学受験を成功させるポイントは以下の3つです。
・インターネットの情報を取捨選択する
・学校やSNSで仲間を見つける
・オンライン塾を活用する
地方のハンデはやり方次第で乗り越えることができます。地方受験生の方は、ぜひこの記事を参考にしてください。