「自由英作文が苦手…」
「どうやって勉強したらいいかわからない…」
こんな悩みを抱える受験生は多いと思います。
今回は、現役京大生の私が、自由英作文で高得点を取るコツやおすすめ参考書など、自由英作文のあれこれについて詳しく解説しています。
この記事を読めば自由英作文が得意になり、志望大学合格に一歩近づくこと間違いなしです。
ぜひ最後まで読んでみてください。
▶英作文の勉強法についてはこちら
【大学受験英作文】最強の勉強法を京大生が完全解説!たった3STEPで誰でも高得点が取れる!
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2次試験の自由英作文対策ならキョーテンがオススメ
自由英作文とは?
前提として、自由英作文とは英作文の分野の一つです。英作文には「和文英訳」と「自由英作文」の2種類があります。
和文英訳はその名の通り、与えられた日本語を英語に訳すものです。それに対し自由英作文とは、あるテーマ・題材に沿って自分の考えを用いて英文を書き上げていくものです。
和文英訳を解く際には、与えられた日本語を解釈しながら英文を書きますが、自由英作文では自由に考えを表現することができます。
一見難しそうに見えますが、自由英作文はコツをつかめば高得点を狙えます。
しかし、自由英作文はただやみくもに英文を書いていれば良いわけではありません。
勉強する順番は和文英訳→自由英作文がおすすめです。
この記事を読みながら自由英作文のコツをおさえていきましょう。
自由英作文で求められている3つの力
自由英作文では、主に3つの要素が大学側から求められています。
以下その3つについて解説していきます。
文法
自由英作文において最も重要なのが「文法」です。
これが重要な要素なのは、みなさんもイメージできると思います。
自由英作文において採点者が最も重視するのが「正しい英語を使えているかどうか」です。
ここでいう正しい英語とは、文法や語彙を正しく使用できることです。
文法の間違いが少なければ、減点されるリスクはほとんどありません。
しかし、決して難しい文章を書く必要はなく、簡潔で分かりやすい文章を書くことが求められます。
簡単で分かりやすい文章を書くためにも、最低限の文法力が必要でしょう。
主張
もう一つ重要なのが「主張」です。
いくら文法が正しく使えていても、問いに対して適切な主張をしなければ減点対象になります。
問いに対して適切な主張をすることは、一見すると非常に簡単に見えますが、実は難しいものです。
私も受験生時代にたくさんの自由英作文を解きましたが、学校の先生に採点してもらうと「主張がズレている」と言われることが多々ありました。
後からよく見たらそのズレに気づけるのですが、実際に英文を書いているときはそのズレに気づきにくいものです。
英文を書いている最中にも時々見直しをして、主張にズレがないか確認しましょう。
根拠
また、もう一つ自由英作文で重要なのが「根拠」です。
根拠は、自分の主張を補強するために非常に大切です。
私は主張よりもこの「根拠」が重要だと考えています。
いくら良い主張をしたとしても、その根拠に説得力がなければ、主張も崩れてしまいます。
主張を考える際に根拠も一緒に考えてしまうのがおすすめです。
初めは主張・根拠を考えるのは難しいと思いますが、問題演習を積むにつれ慣れてきます。
問題演習の中で練習していきましょう。
一例として、2023年度の東大の問題をみてみましょう。
<問題例>
今から30年後、移動(例えば、通勤や通学、旅行)の手段はどうなっていると考えるか。
理由を添えて、60~80語の英語で述べよ。
この問では「移動手段の変化」と「その理由」の2つの要素が問われています。
「移動手段の変化」が「主張」、「その理由」が「根拠」に当たります。
「主張」は「自転車での通勤や通学が増える」、「理由」は「地球温暖化が進んでいるであろう30年後、CO2を出さない交通手段が推奨されるから」などがあると思います。
よくある間違いは、理由として「自転車のメリットはCO2を出さないこと」のように答えてしまうケースです。
なんとなく言いたいことは分かりますが、理由にはなっていませんし、論理も飛躍していて、解答としてはズレていますよね。
日本語だとすぐ気づけるのですが、英作文だと普段読み慣れていないので、ズレていてもなかなか気づけないんです。
このようなズレが起こらないように、またズレていてもすぐに気づけるように、一度日本語で内容を考えたり、構成の型に当てはめたりすることが大切です。
詳しくは自由英作文の勉強法3TSEPで解説します。
自由英作文で頻出のテーマ
自由英作文は大学によって異なりますが、時事問題がテーマとして出題されることが多いです。
特によく出題されるテーマには以下のようなものがあります。
- 環境問題
- 人口問題
- 人間と技術・科学の問題
- 政治問題(戦争など)
- 医療問題(コロナなど)
自分の志望する大学が過去にどんなテーマで出題しているのか、過去問等でチェックしておきましょう。
自由英作文での頻出テーマについては、以下の記事で詳しく解説しています。
▶【2次直前】大学入試の自由英作文で頻出のテーマ7選と関連語彙51語!英作文で差をつける勉強法も
自由英作文の勉強法3STEP
自由英作文の勉強には3つのステップがあります。
ここでその3つについて詳しく解説していきます。
STEP0:単語や文法
自由英作文の勉強を始める前にしておくべきことは「単語と文法」を身に付けることです。
単語を知らない、適切な文法を使えない、という状態では、そもそも「作文」すらできません。
「英語を英語として」採点者に読んでもらえるように、まずは単語と文法の勉強から始めてみましょう。
また、単語や文法の学習は長文読解や文法問題など、英語の基礎になります。
英作文のためだけでなく、英語の基礎基本としてきちんと学習しておきましょう。
STEP1:正しい表現を身に付ける
単語や文法をひと通り勉強したら、英作文の勉強のスタートです。
最初にするべきことは「正しい表現を身に付ける」ことです。
これは自由英作文に限らず和文英訳にも精通します。
和文英訳→自由英作文の順で勉強するのがいいと言うのはこのためですね。
単語帳や文法書で一通り学んだあとは、単語帳や文法書の文章を覚えてしまっているため、堅い文章を書いてしまいがちです。
そのため、自由英作文で使える平易な表現を身に付けることが必要です。
平易な表現を身に付ける方法としては、例文の暗記が挙げられます。
例文暗記とは、その名前の通り英語の例文を暗記してしまうことです。
自由英作文は、自由に記述できるぶん、いかに知っている例文を使うことができるかが勝負になります。
自由英作文で使える英文を増やすためにも、例文の暗記に取り組んでみましょう。
覚えるべき例文については、以下の記事で詳しく解説しています。
▶【現役京大生直伝】受験生必見!大学受験の英作文に例文暗記は必要?覚えるべき例文15選!
STEP2:日本語で内容を考える練習
ここからは自由英作文特有の勉強です。
自由英作文を解く際には一度内容を日本語で考えてから、英語に直すのがオススメです。
ネイティブのように問いに対して一発で英語で主張できればいいのですが、これができる人は難関校受験生の中でもそう多くありません。
内容を考えるオススメの方法は、以下の手順で考えることです。
まずは英作文の内容を考えるオススメの方法は、以下の手順で考えることです。
①とにかくたくさんアイデアを出す
②英語にできなさそうなものは削除する
③文字数と意見のバランスを考えて採用するアイデアを決める
①とにかくたくさんアイデアを出す
①の練習にはブレインストーミングを毎回することがオススメです。
問題を見てすぐにいい内容が思いついたときでも、ブレインストーミングをすることでもっとアイデアを広げてみましょう。
考えが詰まったときに、あらゆる角度から発想を広げる練習をすることで、入試本番で全くアイデアが出てこないことはなくなります。
入試本番では頭が固くなってしまいがちですが、それはいいアイデアが思いついているときも同様です。「この内容でいいだろう」ではなく、そこから考える練習をすることが大事です。
②英訳できなさそうなものは削除する
日本語で出したアイデアでは、そのまま英語にするのが難しい場合もあります。
そのときは、自分の考えた日本語をより英語にしやすい文章に変えるようにしましょう。
和文和訳には限界もありますが、この練習をすることで、書ける文章の幅が広がります。
もちろん一番大事なのは基本の英文作成力なので、単語と文法の勉強は怠らないようにしましょう。
③文字数と意見のバランスを考えて採用するアイデアを決める
③の練習には、英作文の実践練習が一番オススメです。
英作文の単語数は、実際のアイデアが詰まった中身の部分だけでは決まりません。
最初と最後の定型文や、間のつなぎの単語などもあります。
実際に英作文を書くことで、どのくらいのアイデア・分量で、どれほどの単語数になるかを経験的に学んでいきましょう。
また、意見のバランスとは、色んな角度の意見からアプローチできているかということです。
様々な角度から意見できている方が、自分の主張に説得力がでます。
書いた文章を人に見せてみて、意見の内容がどうか添削を受けましょう。
その後に、ブレインストーミング段階では出したけど使わなかったアイデアも見せてみて、採用した意見が適切だったかを話し合ってみてください。
このプロセスを繰り返すことで、他人からの評価を考慮したいい内容の文章が書けるようになります。
STEP3:実践問題で型をつかむ
論理的な文章を作るためにオススメの勉強法は、実際に解いてみて文章構成の型を習得することです。
なぜなら、説得力のある文章をつくるには、アイデアをどのような論理展開で繰り出すかが重要だからです。
英語の文章は簡潔にすると、(主張)→(根拠)→(再主張)という構成になります。
この流れに沿いつつ、根拠の部分で型を作っていきましょう。
パターンとしてよくあるのは、(理由)→(理由の詳細)→(具体例)や、(理由)→(反論)→(反論の否定と理由の詳細な利点)などです。
また、文字数に応じては(理由)→(理由の詳細)→(追加の理由)など、利点だけで押していくこともあります。
このように、論理展開をいくつか持っておいて、どれかに当てはめるように書くと、ある程度の論理は保証されます。
上のパターンの中の(理由)→(理由の詳細)のところでは、「~であるから、○○だ」「~であるから、○○でない」の因果関係をはっきりさせましょう。
~と○○がしっかり繋がった文章を書くことができれば、あとは型に沿えば自然といい文章になります。これは日本語でも同じです。
~と○○の因果関係が上手く伝わっているか不安なときは、他人に添削をお願いしましょう。
アイデアのところでも添削をオススメしましたが、自由英作文は他人に評価されるものなので、他人の受け取り方や評価を知ることは非常に重要です。
書き終わった後は論理的で伝わりやすい文章になっているか添削してもらうようにしましょう。
繰り返し問題を解き、添削してもらう中で自分の間違いの傾向が見えてきます。
自分によくある間違いを知り、弱点を重点的に補強していきましょう。
以下の記事では英作文の添削について詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
▶大学受験英作文を添削する方法を解説|自力で添削する方法や添削サービスも紹介!
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自由英作文で高得点を取る3つのコツ
自由英作文で高得点を取るコツは3つあります。
以下でそれらのコツを紹介していきます。
構成を練ってから書き始める
自由英作文に取り組む際にやりがちなミスの一つに、構成が十分に練られていないのに書き始めてしまう、ということがあります。
構成を十分に練っていない状態で自由英作文を書き始めてしまうと、自分の主張があっちに行ったりこっちに行ったりして、主張に一貫性がなくなってしまいます。
主張に一貫性がない、つまりは論理が破綻している自由英作文は、採点者からしても非常に印象が悪いです。
書き始める前にまず、構成をよく練って主張が一貫しているかチェックするようにしましょう。
初めは構成を練るのに時間がかかるかもしれませんが、継続して演習を積めば慣れてくるはずです。
合格答案を作れるようになるためにも継続して取り組んでいきましょう。
難しい表現は使わない
もう一つ重要なことは「難しい表現を使わない」ことです。
特に自由英作文を書きなれてきた人にありがちなのが、簡単な英語で書きなれて、難しい英語で作文を書いてしまうということです。
難しい表現を使おうとすると、間違ったことを書いてしまうだけでなく、採点者にとっても読みづらい文章になってしまいます。
入試本番では、採点者は膨大な量の解答を採点することになります。
そのため、解答の「印象」が非常に重要です。
採点者に悪い印象を与えないためにも、できるだけ簡単な、読みやすい英文で記述するようにしましょう。
創作をためらわない
自由英作文でどうしても必要になってくることが「創作」です。
自由英作文では、自分の意見を補強するために具体例として「自分自身の経験」を記述することが多々あります。
この時、すぐによい具体例が思い浮かべばよいのですが、時には適切な具体例が浮かばないこともあります。そんな時は、あくまで点を取ることに努め、自分自身の経験を創作することが必要です。
創作をすることをはばかる方もいるかもしれませんが、合格するためだと思って、思い切った創作も大切です。
自由英作文の対策にオススメの参考書
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STEP1
単語や文法の学習でおすすめの参考書が「必携英単語LEAP」と「総合英語Evergreen」です。それぞれ詳しく解説していきます。
<必携英単語LEAP>
この英単語帳の一番の特徴は、「例文が豊富」ということです。そのため、例文と単語を一緒に暗記してしまうことで英作文に活かすことができます。
単語は英作文だけではなく、読解において非常に重要です。
コツコツ単語を覚えるようにしましょう。
<総合英語Evergreen>
この参考書は文法書です。
この中の問題をひたすら解くのではなく、文法でわからない箇所があれば、適宜この本を参考にする形で、辞書の代わりとしてこの参考書を使用するのがおすすめです。
STEP2
「正しい表現を身に付ける」参考書としておすすめなのが、「ドラゴン・イングリッシュ基本英文100」と、「竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本」です。
これらの参考書は例文暗記の参考書として非常におすすめです。
<ドラゴン・イングリッシュ基本英文100>
この参考書はタイトルの通り、厳選された英文が100個解説されています。
英作文に必要な力がこの100文に詰まっており、時制や英作文を作る手順を理解することができます。
この参考書では1つの例文が見開き1ページで解説されています。この1ページの中に和訳だけではなく、英作文を作る手順が書かれており、非常に読みやすい構成です。
ここに取り上げられている100文を暗記してしまえば、自由英作文で高得点を狙えること間違いなしです。
<竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本>
この参考書には、大学入試の英作文のポイントが詰まっています。
ボリュームは多いですが、非常に解説がわかりやすく、英語が苦手な高校生にもおすすめです。
60の原則と67の頻出表現が紹介されており、これらの原則・頻出表現を抑えるだけでも自由英作文に十分対応できます。
ここで紹介されている表現はすべて、英作文において重要な「シンプルな表現」です。
この参考書を使用すれば自由英作文が得意になること間違いなしです。
STEP3
実際の問題を解く際のおすすめの参考書は「[自由英作文編]英作文のトレーニング」と、「自分が志望する大学の過去問」です。
それぞれの参考書について詳しく解説します。
<[自由英作文編]英作文のトレーニング>
この参考書は実践演習として非常におすすめです。
問題が「標準・資料・発展」に分かれており、自分に必要なパートから学ぶことができます。解答例も複数あり、自由英作文をさらにブラッシュアップすることができます。
しかし、この参考書は少しレベルが高いです。そのため自由英作文の勉強を始めたての人には難しいかもしれません。STEP1・STEP2をしっかりやってからこの参考書で学習するようにしましょう。
<志望大学の過去問>
私が実践演習において最も大切だと考えるのがこの「過去問での演習」です。
過去問にはその大学の問題の特徴が詰まっています。
資料問題がよく出る大学、時事問題がよく出る大学などさまざまです。
また、過去問を解くことで現在の自分と志望大学のギャップを知ることができます。
自分の立ち位置を知る指標や、勉強法に間違いがないか知る術として過去問を使うのも良いでしょう。
過去問を解いたあとは必ず学校や塾の先生に添削してもらい、復習を欠かさないようにしましょう。
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まとめ
今回は自由英作文の勉強法について解説しました。
自由英作文では、以下の3つの力が求められています。
- 文法
- 主張
- 根拠
また、自由英作文の勉強法には3つのステップがあることを紹介しました。
それぞれのステップでおすすめの参考書も紹介しています。ぜひ参考にしてください。
自由英作文の勉強だけが大学受験の勉強ではありません。その他のこともきちんと勉強して、志望大学の合格を掴み取ってください。
応援しています。