【現役京大生が教える】大学受験英語の正しい勉強法・おすすめ参考書も紹介

こんにちは。スタペディアの鈴木です。

英語は大学受験でほぼ必須の科目です。

英語を得意科目にすればアドバンテージになります。

その一方で、苦手だと大きく足を引っ張ってしまうことに。

今回は、共通テストで195点を取り、京大現役合格を果たした私が、大学受験英語の攻略法をイチから解説します。

この記事でわかること

  • 受験生が陥りがちな誤った勉強法
  • 大学受験に向けた英語の勉強の始め方
  • 学年別の勉強スケジュール
  • 単元ごとのおすすめ参考書
  • 京大生が実践した効率的な英語の勉強法

受験生だけでなく、高校1,2年生にも知ってほしい内容ばかりです。

正しい勉強法を身につけて、効果的に英語力をアップさせましょう。

【大学受験】正しい英語の勉強ルートを解説

実は多くの受験生が、正しい英語の勉強方法を知らないために、非常に効率の悪い勉強方法をしてしまっています。

  • 英単語を覚えたはずなのにすぐに忘れてしまう
  • 長文を読んでも使われている構文が分からない
  • リスニング、リーディング、ライティングのどれかがすごく苦手

これらは、すべて間違った勉強法をしているからです。

正しい勉強法をすれば、英語の真の実力をつけることができます。

単語→文法→長文のスリーステップ

語学学習には、単語・文法・長文の3つのステップが重要になります。

ここでは、この3つのステップに分解して、英語勉強法を解説していきます!

いきなり単語→文法→長文のスリーステップと言われても、ピンとこないかもしれません。

しかし私たちが日本語を習得したのもこのステップを通してなのです。

この3ステップを具体例を用いて解説します。

小さな子どもは、初め「まま」や「ぶーぶー」と言った簡単な単語しか使えません。
これが1番最初の「単語」のステップです。

次第に、「おかしたべたい」や「こうえんであそんだ」といった簡単な構文を作ることができるようになります。
これが2番目の「文法」のステップです。

最終的に、構文を組み合わせて文章を作ることができるようになります。
これが3番目の「長文」のステップです。

このように、言語習得には単語→文法→長文というフローがあります。
英語の場合でも、同じようなステップで学習するのが最も効率がいいです。

この3つのステップを意識しながら、効率的に英語を習得していきましょう。

英語が苦手な人が陥ってしまいがちな誤った勉強法3選

ここでは、英語が苦手な人が陥ってしまいがちな誤った勉強法を紹介します。

対策も紹介するので、自分の今の勉強スタイルを振り返ってみてください。

英単語や英文法ばかり勉強して、文章を読まない

英単語や文法ばかり勉強していても、長文問題は解けるようになりません。

大学受験に必要な英語力を身につけるためには、実際に英文を読むことが重要です。

ここでは、「実際に英文を読む」ことの重要性をお伝えします。

英文を読むことのメリットは、以下の2つです。

  • 英文への慣れが生まれる
  • 自分の足りない知識を把握できる

1つ目の英文への慣れは入試の長文読解で非常に重要です。

母語以外の言語で書かれた文章を読むことは容易なことではありません。

まずは英文を数多く読み、英文そのものに慣れることが重要です。

2つ目の自分の足りない知識を把握できるは、効率的に英語学習を行う上でのメリットになります。

長文を読めば、自分のわからない部分が出てくるはずです。

その部分を補うように、単語や文法の知識を身につけていきましょう。

そうすれば、やみくもに単語や文法を勉強するよりもはるかに効率的な学習が可能です。

今単語や文法を勉強しているのなら、文章を読むための基礎知識は既に備わっているはず。簡単な文章からでいいので、文章を読むことに慣れていきましょう。

長文問題の復習をすぐに終わらせてしまう

長文問題に取り組むときには、間違えた問題以外の部分もしっかり復習しましょう。

間違えた問題だけ復習するのはもったいないです。

長文問題から吸収できるスキルは、大まかに以下の2つに分類できます。

  • 単語や文法の知識
  • リスニング力

単語や文法の知識

長文を読む中で、必ず正しく理解できなかった部分があるはずです。問題に出題されなかったという理由で、放置してはいけません。

別の問題のなかで再び出題されるかもしれません。

一度解いた長文中の単語や文法の知識は全て完璧にしておきましょう

リスニング力

長文の問題集には、CDやアプリで音声を再生できるようになっていることが多いです。
これを利用して、長文教材をリスニング力アップにも活かしていきましょう。

長文教材を使用したリスニング力トレーニングでは、シャドーイングに取り組みましょう。
シャドーイングとは、聞こえた音をそのまま口で発音する練習方法です。

CDの音の後に、ちょうど影(シャドー)のように発音するので、シャドーイングと呼ばれます。

シャドーイングは、英語の音のリズムに慣れるのに非常に有効です。
繰り返しシャドーイングを行えば、音声だけで文章の内容を理解できるようになります。

リスニング力を向上させるにはうってつけの勉強法です。

英単語を書いて覚えようとしている

英単語を書いて覚える暗記法は、実は非常に効率が悪いです。
なぜなら、時間がかかり手も疲れるのに、インプット回数が少ないからです。

書いて覚えるよりは、発音して覚える方が効率的です。

単語を1回書く間に、3回は発音できますよね。

つまり、書くのに比べて3倍もインプットできるということです。

書く暗記に囚われず、発音して暗記する勉強法を試してみてください。

ただし、以下の場合は書いて覚えることをおすすめします。

英単語を書いて覚えるのがおすすめの場合

  • 英語の勉強を始めたばかりで、アルファベットを書くことにすら慣れていない場合

アルファベットの形や書くことそのものに慣れていない人の場合は、単語は書いて覚える方が良いでしょう。

  • どうしても単語の綴りが覚えられない場合

何度発音しても、どうしても覚えられない単語ってありますよね。
綴りが難しい単語は、実際に書いて覚えることが大切です。

効率のいい大学受験英語の勉強法3選

とにかく音読を大事にする

音読は英語上達のために一番やってほしいことです。

音読なんて、と軽く考えている受験生が大半だと思います。

試験で課されることもないため、意識的に音読をしている人はごく少数だと思います。

しかし、音読をするのとしないのでは、勉強の質が大きく異なってきます。そもそも、英語は言語の一種であり、言語の本質は音にあるからです。

音読というのは、英語の本質である音のアウトプットなのです。

音のアウトプットをすることで、英語の感覚を身につけることができます。

実際、音読には以下のように非常に多くのメリットがあります。

  • 英語のリズムが身に着く
  • リスニングの勉強にもなる
  • 五感を刺激して覚えられる
  • 疲れにくい
  • 書くことに比べたら速い

このように、音読は、少ない労力で英語の完成を身につけることのできる、効率の良い勉強法なのです。

単語・文法・読解・リスニングをバランスよく勉強する

単語・文法・読解・リスニング問題はバランスよく勉強しましょう。

初学者は単語や文法の暗記ばかりになってしまい、受験生は読解やリスニングの問題演習ばかりになってしまうことが多いです。

大学受験英語でもっとも大切なのは、各単元の力をバランスよく伸ばすことです。

英語初学者と受験生がそれぞれ気をつけるべきことをまとめました。

暗記ばかりになってしまう初学者

初学者は単語や文法の暗記に比重が偏ってしまいがちです。

しかし、暗記だけでは英語が脳に定着しません。

暗記と並行して、意識的に読解やリスニングといったアウトプットの練習も取り入れていくことが大事です。

単語や文法の学習に加え、自分のレベルに合った読解やリスニングに取り組みましょう。

簡単なもので構いません。英語に慣れることを目標にしてください。

問題演習ばかりに気を取られる受験生

受験生は、読解やリスニングなどの問題演習に加え、単語や文法の復習に取り組んでください

演習ばかりだと、基礎知識が知らず知らずのうちに抜けていってしまいます。

志望校と自分のレベルに合わせ、文法書や単語帳を復習していきましょう。

英文の多読をする

英語の知識がある程度ついてきたら、とにかくたくさんの文章を読みましょう

文章を読むことには、多くのメリットがあります。

  • 英語の文章の形式に慣れる
  • 英単語が実用例がわかる
  • 構文を見抜く力がつく

また、入試に出題された文章を読むことで、入試頻出のテーマに関する知識が深まり、自由英作文も書きやすくなるというメリットもあります。

【分野別】英語勉強法を紹介!勉強のポイントも

ここでは、分野別の英語勉強法を紹介します。

大学受験英語は、次のように分野ごとに分かれています。

それぞれに効率的な勉強法があるので、ここではそれをお伝えします。

英単語の勉強法

おすすめは、単語帳の例文を丸々覚えてしまうという方法です。

単語と意味の一対一対応の関係だけでなく、実際に覚えた単語を使って文章を組み立てる力が身に付くからです。

インプットとアウトプットの2段階に分けて説明します。

まずはインプットです。単語のスペル、意味を確認しながら何度も発音して、例文を頭に入れましょう。繰り返し何度も確認することが大切です。

次にアウトプットです。
単語帳の例文の日本語をそのまま英語に直す練習をひたすら繰り返します。

自分がミスをした部分は後でわかるように必ずチェックしておきましょう。

英文法の勉強法

英文法学習において大切なのは、問題を解きながら学習することです。

新しい文法を習ったら、その単元の演習問題を解きましょう。

その中で自分がどこを理解できていないのかを明らかにしましょう。

その上で、理解が不十分なところを補強していくのです。

言語学習は積み重ねです。つまづきを放っておけば、いずれ影響が出てきます。
それを防ぐために、わからない部分が出てきたら、必ずすぐに解消するようにしましょう。

参考書で調べてもいいですし、誰かに質問するのでも構いませんが、おすすめは、信頼できる先生に聞くことです。

これは、自分で一から調べるよりも先生に聞くのが一番手っ取り早いからです。

もちろん、先生に聞くときでも、自分がどこを理解できていないのかはちゃんと自分で把握してからいきましょうね。

英文解釈の勉強法

力をつけるために、英文解釈の問題に数多く触れることをおすすめします。

その中で、次に述べる3つのスキルを身につけていきましょう。

英文解釈に必要なスキルは3つあります。

  • 単語と文法の知識
  • 英文のテーマに関する知識
  • 自然な日本語を組み立てる力

1つ目の「単語と文法の知識」は当然ですよね。

英語の文章を日本語に直すには、文法と単語の理解が不可欠です。

これがわかれば、基本的に英文の大意を掴むことはできると言ってよいでしょう。

問題を解く中で、自分が理解できていない部分をその都度補強していきましょう。

2つ目の「英文のテーマに関する知識」は、より正確に英文を解釈するのに必要です。

単語も文法もわかったから、自分では正しく解釈できたと思ったのに、解答と比べてみると全然合っていなかったといった経験はありませんか?

これは、英文のテーマについての理解が足りなかったためであることが多いです。

過去に一度触れたことのあるテーマの長文であれば、読みやすいのと同じことです。

しかし、入試に出題される可能性のあるテーマを全て理解しておくことは不可能です。

ですから、皆さんに取り組んでもらいたいことは、一つです。

問題を解くたびに、その文章のテーマを頭の中に入れておくことです。入試で再び出題される可能性もあります。

自分が演習した分は、しっかり吸収しておきましょう。

3つ目の、「自然な日本語を組み立てる力」は、

自分が正しく解釈できていることを採点者に伝えるためのものです。

時々、自分なりの解答を作ろうとして言葉を選ぶのに時間をかけすぎてしまう人がいます。こういう人は注意です。それだと試験時間が足りなくなるかもしれません。

英文解釈で必要とされるのは、自分が正しく解釈ができていることを採点者に伝えることなのです。ですから、言葉選びにこだわる必要はありません。

普段の問題演習の際から、誰が読んでも理解できる、読みやすい日本語を目指しましょう。

英語長文の勉強法

まず前提として、英語長文は英文解釈の組み合わせであることを理解してください。

したがって、英語長文の勉強法は、英文解釈の勉強法とほぼ同じになります。

結論として、長文問題にたくさん触れることをおすすめします。

その中で、わからない単語や文法事項が出てきたら調べましょう。

また、英文のテーマに関する知識も頭の中に入れておきましょう。

リスニングの勉強法

リスニングの勉強法は、まずは英語を聞くことです。

いくら文法や単語を完璧にしても、リスニング力は伸びません。

実際に英語を聞いて、聞いた瞬間に意味を理解するための練習を積まなければなりません。

リスニング学習において重要なのが、復習のステップです。

同じ英文に対して英語のリズムが体にしみこむまで、シャドーイングを行いましょう。
自然と音声に合わせて話せるぐらいまで行うのが理想です。

徹底的に復習を行えば、リスニング力は段々と身についてくるものです。

英作文の勉強法

英作文では添削が重要です。

自分で採点しても、なかなか単語や文法のミスには気づけません。

また、論理的に書けているかの判断は、自分では困難です。

必ず、学校の先生や塾の先生に添削してもらうようにしましょう。

初めは時間を気にせずに、自分が完璧だと思う答案を作りましょう。

それを添削してもらいます。

これを繰り返すと、自分の弱点や、書きにくいテーマが分かってきます。

弱点を補った上で、何度も書き直し・再添削を行います。
英作文を書くこと自体に慣れてきたら、今度は時間制限を設けて書きましょう。

できるだけたくさんの問題に取り組んでいきましょう。

【PR】大学受験英語のオススメ参考書ルートを解説

英単語・英熟語を習得するための参考書

①中学英語の復習、高校の基礎固めをしたい人向け_夢をかなえる英単語新ユメタン0

ユメタンシリーズは、日本一の進学校である灘中学・高校の英語教師をしていた木村達也先生(通称キムタツ)が執筆。

ユメタンシリーズの中でも、一番易しい参考書で、英単語帳の使い方から英単語の覚え方まで詳しく説明されています。

キムタツ先生のノウハウが詰まったこの参考書通りに学習すれば、英語の勉強に慣れていない人でも効率よく学習できます。

英語に苦手意識を持っている人や、英単語の覚え方が分からない人にもおすすめです。

②共通テストや二次試験対策の勉強をしたい人向け_システム英単語

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システム英単語は、2021個の単語と181個の多義語が収録されています。

収録されている量が非常に多いので、高校英語の基礎レベルから難関大入試レベルまで幅広い学習に対応できます。

その上、章ごとにレベル分けがされているため、自分の今のレベルや志望校に合わせた学習が可能です。

シス単の最大の特長は、単語単体ではなくフレーズで、効率良く英単語を学ぶことができること。

志望校に関わらず、受験科目に英語がある受験生全員におすすめしたい参考書です。

③早慶以上の難関大を目指す人向け_鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁

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鉄壁の特徴は、英単語を語源から学ぶことができることです。

掲載されている単語のレベルはそれほど高くはないのですが、情報量が多く、完璧にするのには時間がかかります。

発展的に英語を学びたい人、難関大志望で英語を得点源にしたい人は、シス単が終わった後に取り組むのをおすすめします。

文法・構文を習得するための参考書

①大岩のいちばんはじめの英文法

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高校英語の英文法が基礎から学べる参考書です。

レベルは中学~高校1年生なので、大学受験までは対応していません。

中学の英語が不安な人や高校に入って英語の授業についていけなくなった人におすすめです。

②総合英語 Evergreen

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高校で習う英語文法がまとめられた1冊です。

この1冊で大学受験に必要な文法知識がほぼすべて学習できます。

説明も丁寧なので、もちろんこれで文法を学習してもいいし、分からない文法を調べるというふうに辞書的に使うこともできます。

大学受験用にどの参考書を使うか迷っている人にはこれがおすすめです。

③英語の構文150

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文法学習後に構文を学ぶことには、以下のようなメリットがあります。

  • 長文がすらすら読めるようになる
  • ライティングが伸びる
  • リスニング力が上がる

この一冊では、例文で構文の形を理解した後、練習問題で読解や作文の問題に取り組み、構文の理解を深めます。

長文読解のスピードを高めたい人、入試に英作文が課される人におすすめです。

長文読解のための参考書

長文読解の参考書はシリーズになっているものが多いです。

説明が分かりやすく、イラストやデザインが気に入ったシリーズの参考書をまずは選んでみましょう。

それが終わったら徐々に難しいものに取り組んでいくのがおすすめです。

長文読解の参考書にはたくさんの種類がありますが、その中でも、おすすめのシリーズを紹介します。

①英文解釈の技術シリーズ

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英文解釈の技術シリーズは4冊あり、高校基礎レベルから東大京大医学部レベルまで対応しています。

一番易しい「超入門英文解釈の技術60」は、長文読解の参考書の中でも初歩中の初歩から教えてくれるものになっています。本当に長文が苦手な人が一から長文を読めるようになるための参考書としておすすめです。

②英語長文ポラリスシリーズ

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ポラリスシリーズは、標準レベル、応用レベル、発展レベルの3冊です。

ポラリスの魅力は、文構造の解説が非常に丁寧なところ。長文の全ての文に対して構造分析がなされています。

そのため、精読をしっかり行いたい人や、文構造の把握が苦手な人におすすめです。

③やっておきたい英語長文シリーズ

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やっておきたい英語長文は「300, 500, 700, 1000」の4冊あります。

数字は一つの長文あたりの語数の目安です。

やっておきたい英語長文の特長は、とにかく収録されている長文の量が多いことです。

注意点としては、設問が少なく解説が和訳のみであることです。

速読の練習がしたい、あるいはとにかく演習量を積んでおきたい人にはおすすめの参考書です。

【学年別】大学受験英語のオススメ勉強スケジュール

英語は先取り学習がしやすいです。できる人はどんどん先に進んでも大丈夫です。早くやればやるほど後になってからが楽です。

高校1年生が入試問題を解いても構いません。

ただし、英語ばかりやりすぎは禁物。他の科目とのバランスも考える必要があります。

ここでは最低限やってほしいことを紹介します。

高校1年生の英語勉強法

中学校とのスピードの差に慣れ、授業についていくこと

高校に入ると、授業が難しくなります。しかしここで諦めてはいけません。

英語は積み重ねの教科です。一度授業の内容についていけなくなると、ずっと苦労することになってしまいます。

それを防ぐために、高校1年生はとにかく授業についていくことを目標にしましょう。

単語と文法の学習だけはしよう

単語と文法の習得・リスニング練習・読解練習の中で、高校1年生が1つだけ取り組むとしたら、それは、単語と文法の知識の習得です。

なぜなら、単語と文法知識の能力は英語学習の根幹になるからです。

高校1年生で習うはずの単語や文法が定着していないとなると、構文理解や長文演習、英作文といった次のステップに進むことができません。

高校入学時に、単語帳や文法書が配布されるはずです。

授業進度に合わせてで構わないので、習った単語や文法はその都度完璧にしていってください。

高校2年生の英語勉強法

単語・文法に一通り目を通し、基本的な英作文の練習を始めよう

高校2年生におすすめの英語の勉強は、単語と文法に加えて基本英作文の練習をすることです。

高校2年生の間には、基本単語や文法の学習は終了するはず。

そこで、日本語を英語にする基本的な英作文の練習を始めましょう。

この練習を行う目的は2つあります。

1つ目の目的は、習った文法や単語を定着させることです。

自分で文章を書く練習は文法や単語の定着に効果的です。

文法や単語といった暗記事項は、習いっぱなしでは意味がありません。どんどん抜けていってしまいます。

習った文法・単語の知識で自分で英文を作る練習に取り組みましょう。

2つ目の目的は、入試で出題されるような長めの英作文に取り組む下準備をすることです。

入試では、かなり長い英作文が要求されます。

基本的な英作文の力がなければ到底太刀打ちはできません。

高校3年生になると、長文演習に時間が取られ、英作文の練習が疎かになりがちです。

高校2年生のうちから基本英作文の勉強に取り組んでいきましょう。

高校3年生・受験生の英語勉強法

リスニング、長文問題に本格的に取り組む

高校3年生・受験生は、リスニングと長文問題に本格的に取り組みましょう

過去問演習を繰り返し、経験値を積んでいきましょう。

もちろん、英作文練習も疎かにしてはなりません。

基礎的な英文をいかに組み合わせて正確な文章を組み立てるかが鍵です。

焦らず、着実にいきましょう。

大学受験のレベル別・目標別の英語勉強法を紹介

どの大学を受験するにしても、英語の試験が課されることがほとんどです。

ここでは、大学受験のレベル別の英語勉強法をご紹介します。

参考にしてみてください。

共通テスト対策

共通テストに出題される長文のレベルは、単語・文法ともに標準レベルです。

一問ごとの難易度はそれほど高くありません。

高得点の鍵は、大量の問題をいかに高速に処理できるか。
ここで重要になってくるのは、単語と文法、そして出題形式への慣れです。

まずは単語・文法の基礎実力を身につけましょう。

その上で共通テスト型の問題に取り組み、出題形式に慣れることが必要です。

厳しい時間制限の中で高得点を取るための戦略を練っていきましょう。

国公立大学二次試験対策

国公立大学の二次試験対策も、基本的には共通テストと同じです。

単語と文法の基礎知識と、出題形式への慣れが重要になります。

国公立大学の二次試験で特に重視したいのが、出題形式への慣れです。

同じ共通テストを突破して二次試験に出願する受験生の学力層は、基本的に大きくばらつくことはありません。

つまり、持っている基礎知識のレベルは皆ほとんど同じだということ。

それでは一体何が合否の差を生み出すのでしょうか?

それが、二次試験の出題形式への慣れなのです。

国公立大の二次試験を突破するには、ひらめきも多少必要ですが、

一番大切なのは基礎的な知識を適切に組み合わせて方針を立てる力です。

これは過去問演習の量に比例します。

浪人生が現役生より強いのは、過去問演習にかけられる時間が長いからです。

現役生にとって、早めに過去問演習を始められるかどうかが非常に重要になってきます。

そのためには、しっかりとした計画を立て、早めに基礎知識の習得を終える必要がありますね。

私立大学一般入試対策

私立大学の一般入試対策も、基本的には共通テスト、国公立大学二次試験と同じです。

私立大学の一般入試で重視したいのも、出題形式への慣れ

というのも、国公立大学に比べ、私立大学は特に大学ごとの出題形式がさまざまだからです。

私立大学の受験を考えている人にまず必ずやってほしいことが一つあります。

それは、志望校の過去問を確認して、出題傾向や形式を確認することです。記述が課せられる大学があれば、マーク形式の問題のみの大学もあります。

出題形式を理解し、それにあった勉強法を考えていきましょう。

英語が苦手だった京大生が共テ195点取るまでに実践した3つの勉強法

私は英語が得意科目でしたが、初めから得意だったわけではありません。

基本事項の暗記と演習を地道に積み重ね、実力をつけることができました。

高校1,2年生の間に、徹底的に単語と文法と英作文の練習を行いました。

高校3年生になってからは、長文問題やリスニング問題の演習に数多く取り組みました。

徹底的な基礎固めと十分な問題演習が功を奏し、京大模試でもA判定を取ることができました。

実際、入試本番でも英語で得点を稼ぎました。

共通テスト本番ではリーディング95点、リスニング満点、京大の二次試験では7割を獲得しました。

ここでは、私が受験生時代に心がけていたことをご紹介します。

受験生だけでなく、高校1,2年生の方も参考にしてみてください。

【勉強法1】英語に触れない日を絶対に作らない

1つ目は、「英語に触れない日を絶対に作らない」です。

毎日、どんなに少しでもいいので、英語に触れましょう。

我々が日本語を自在に扱えるのは、毎日これを使用して生活しているからです。

英語も言語ですので、これと同じです。

もちろん、毎日英語を使って生活することはできませんよね。

だから意識的に英語に触れなければならないのです。

その方法はなんでも構いません。

英単語帳を5分でいいから見る、寝る前に英語のラジオを聞く、英語の動画を見る、自分が楽しんで継続できる方法を選びましょう。

私は、自分の部屋の壁に、覚えていない英単語を書いた紙を貼り、自然と英単語が目に入るようにしていました。

【勉強法2】単語を覚えるときは、理解して覚える

2つ目は、「単語を覚えるときは、理解して覚える」です。

上でも紹介しましたが、単語帳の例文ごと単語を覚えてしまう方法をおすすめします。

この暗記法のメリットは2つあります。

  • 単語と相性の良い前置詞や副詞の組み合わせを知れる
  • どのような文脈で単語が使われるのかを理解できる

闇雲に暗記するのではなく、自分で使えるような形で理解して覚えていきましょう。

【勉強法3】長文で分からない単語が出てきてもすぐには調べない

3つ目は、「長文で分からない単語が出てきてもすぐには調べない」です。

どの大学の入試でも、必ず本番では知らない単語が出てくるでしょう。

これはあなたの勉強不足が原因ではありません。

大学側が、受験生に対して、文脈から単語の意味を類推する力を試そうとしているのです。

この力を磨くため、普段の勉強時から、初めて見る単語の意味を推測する練習を重ねておきましょう。

【京大生が回答】大学受験の英語勉強法についてよくある質問

ここでは、大学受験の英語対策について、よくある質問をまとめます。

情報がありすぎて、勉強法を決められず困っている人も多いのではないでしょうか。

現役京大生の私が、よくある質問にお答えします。

大学受験英語の勉強は、何から始めればいい?

まずは共通テストの過去問を1年分解いて、自分の実力を知りましょう

人によって手応えはさまざまでしょう。

単語すら全然分からなかったという人もいれば、想像以上に解答できたという人もいるはずです。

大切なのは、ここで一喜一憂して努力することを辞めてしまってはいけないということです。

できなかったのであれば、できなかった部分を伸ばす練習が必要です。

逆にできた人も、慢心せず実力を磨いていく必要があります。

自分の実力を正確に理解し、自分に足りない能力を見極めること。

その上で、適切な勉強方法を選択して、力をつけていきましょう。

具体的な勉強方法については、スタペディアの記事を参考にしてみてください。

英単語は1日に何単語くらい勉強すればいいの?

共通テストで必要な英単語数は、4000語~6000語だと言われています。

遅くても高校3年生の夏休みが終わる頃には、一通り英単語を覚えておきたいです。

今の自分の学年から逆算してみてください。

注意点として、「1日単位で〜単語」を覚えると決めて、それをこなすことだけを目標にしてはいけません。

必ず、過去に覚えたはずの単語を忘れていないかを定期的にチェックするようにしてください。

大学受験英語は独学でマスターできる?

大学受験英語は独学でマスターできます。以下の2つの理由が挙げられます。

  • 参考書が豊富で勉強しやすい
  • 難しい理論を学ぶ必要がない

1つ目の理由は、「参考書が豊富で勉強がしやすい」ことです。

本屋さんに行けばわかりますが、数えきれないほどの英語の参考書が売られています。

英文法、単語、長文問題、英文解釈、リスニング、英作文というように、伸ばしたいスキルごとにさまざまな種類があります。

自分のレベルや志望校、時間的な余裕に合った参考書を選び、受験勉強に役立てましょう。

2つ目の理由は、「難しい理論を学ぶ必要がない」ことです。

英語は言語です。時間とやる気さえあれば、誰だって英語を理解することはできるのです。

今英語が苦手だと感じている人も、ここで諦めるのはもったいないです。
基礎的な部分から丁寧に解説してくれている参考書などを活用して、苦手を克服していきましょう。

まとめ 単語・文法・長文をバランスよく勉強することが大切

今回は、効果的な英語学習法をイチから解説しました。

英語学習では、単語・文法・長文をまんべんなく学習することが何よりも大切です。

自分の実力に合わせた計画をたて、単元ごとにバランスよく勉強していきましょう。

単語・文法・読解の単元ごとのおすすめの参考書もぜひ参考にしてみてくださいね。

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ちこ

京都大学 教育学部に在学中。得意科目は英語。
難化した2022年共通テストの数学IAでは47点をたたき出すも(笑)、お昼休みの切り替えで数学IIBを74点にまで回復させた。才能型よりは努力型で、マインドコントロールで受験を乗り越えた自負がある。
高校では陸上部(マネージャー)と茶道部を兼部。「部活を辞めても成績は伸びない」という顧問の言葉が信じられなかったが、文武両道で現役合格を果たした今なら理解できる。
それらの経験を活かして個人でYouTubeチャンネルを運営し、受験生に役立つメンタルヘルスケアや勉強方法について発信している。