- 共通テスト理科基礎の科目の選び方がわからない
- いつから理科基礎の対策を始めたらいいの?
- おすすめの参考書が知りたい!
このように、共通テストで理科基礎が必要だけど準備がまだできていない受験生の方も多いはずです。私も受験生のときには理科基礎の対策に頭を悩ませていました。
そこでこの記事では、共通テスト理科基礎で9割を取り京大に合格した私が、理科基礎の科目の選び方や勉強を始める時期、おすすめの参考書について教えます。
この記事を読めば、共通テスト理科基礎で高得点を取るために何をすればいいかが分かります。
理科基礎ってどんな科目?
理科基礎は、「生物基礎」「化学基礎」「物理基礎」「地学基礎」の4科目からなります。共通テストにおいては理科(1)という名前で、おもに国公立大学の文系学部の志望者には必須の科目です。
受験生は4科目から2科目を選んで計60分で試験を受けます。試験時間を2科目にどのように割り振るかは自由です。
配点は1科目50点、2科目で合計100点です。
【共通テスト理科基礎】科目ごとの特徴
生物基礎:暗記と資料の読解がメイン
生物基礎は、4科目の中で暗記の割合が最も高いです。そのため、計算問題を好まない多くの文系生から人気が高く、4科目の中で受験者数が最多です。
また、図やグラフから情報を読み取る問題も出るので、読解力も必要となります。
暗記がメインなので隙間時間に勉強しやすい科目ではありますが、膨大な知識を抑えて高得点を取れるまでには時間がかかるかもしれません。
暗記が得意な人におすすめです。
化学基礎:計算と暗記のバランスがいい
化学基礎は、計算と暗記のバランスがいい科目です。
知識だけで正解できる問題もあれば、資料を読んで式を立てないと答えに辿り着けない問題もあります。知識と思考力の両方が必要です。また、実験の手順などについて出題されることもあります。
生物基礎ほどたくさん暗記をするのは辛いという人に向いています。細かい計算を要求されることが多いので、数値計算に自信がある人にもおすすめです。
物理基礎:思考力・数学力重視
物理基礎は、4科目の中で最も思考力や数学力を要する科目です。
暗記することは少ないですが、単位や記号、公式は意味をきちんと理解して覚える必要があります。また、物理現象をイメージする力、それを立式する力が問われます。知識だけで答える問題はあまりないです。
文系だけど数学が得意な人やもともと理系で物理をやったことがある人など、思考力・数学力に自信のある人におすすめです。
地学基礎:基礎的な知識から思考
地学基礎は、基本的な知識を暗記し、それを元に思考するという側面が強い科目です。
暗記量は多くないですが、逆に基礎知識を確実に抑えることが不可欠です。計算問題もあまり出ません。
基礎知識さえ覚えれば得点を伸ばしやすく、時間のない受験生に好まれる傾向にあります。
しかし、地学基礎を教えられる先生が少ないので受験者数も少なく、独学が必要になるかもしれません。
計算よりも暗記で勝負したい人におすすめです。
【共通テスト理科基礎】科目のおすすめ組み合わせ
暗記と計算のバランスを取りたい人向け①:化学基礎と生物基礎
最も人気の組み合わせです。暗記ばかり、計算ばかりとならず、両者のバランスがとれています。
また、化学基礎で「化学式について学ぶ」と生物基礎の「化学反応が理解しやすくなる」など、関連した分野があるので勉強が進めやすいです。
計算、暗記のいずれかがとくに得意でなければ、この組み合わせがおすすめです。
暗記と計算のバランスを取りたい人向け②:化学基礎と地学基礎
化学基礎と生物基礎の組み合わせと同様に、暗記重視の科目と計算重視の科目の組み合わせです。
生物基礎の内容が苦手な人や、地学基礎の内容に興味がある人には特におすすめです。
計算と暗記をバランスよく勉強できるでしょう。
暗記が得意な人向け:生物基礎と地学基礎
暗記重視の組み合わせです。たくさんのことを暗記するのが得意な人や、計算が苦手な人におすすめです。
知識をしっかりと定着させることができれば、安定して高得点を取ることができるでしょう。
計算問題をあまり解かずに済みますが、知識の定期的な復習が必要となります。
計算が得意な人向け:物理基礎と化学基礎
最も計算力を要する組み合わせです。覚えることが苦手な人や、計算力や思考力に自信のある人におすすめです。
元理系の人や数学が得意な人に特に向いている組み合わせです。
基本的な原理や公式を理解してしまえば、大量の暗記や復習をしなくても高得点を取れるでしょう。
いつから理科基礎の勉強を始めるべきか
【得意な人】
日頃の定期テストや模試である程度高得点が取れていて、理科基礎に対する苦手意識が少ない人は、過去問演習のような本格的な対策は11〜12月に初めても大丈夫でしょう。
秋頃までは暗記事項や解き方を忘れないように、定期的に最低限の勉強を続けることが大切です。例えば週1回など、自分でペースを決めて問題演習や復習をするのがおすすめです。
【苦手な人】
理科基礎が苦手な人は、基礎的な知識が足りていない可能性が高いので夏休み頃から勉強を始めるのがよいでしょう。
冬休みには過去問演習をできるように、そこから逆算して計画を立てるのがおすすめです。共通テストが近づいてくると、他の科目の勉強が忙しくなったり、あせりやストレスで勉強時間が確保できなかったりするので、余裕を持った計画を立てるようにしましょう。
【京大生オススメ!】理科基礎の対策の参考書
『きめる!共通テスト』シリーズ
このシリーズは講義形式の参考書です。オールカラーで図やイラストも豊富なので、理科基礎が苦手な人も読みやすいです。共通テストに出やすい重要なことに絞って書かれているので、効率よく学習できます。この1冊をやりこむことで得点を伸ばせるでしょう。
『点数が面白いほどとれる本』シリーズ
こちらも講義形式の参考書で、教科書を親しみやすくしたような感じです。項目ごとの間に知識の確認のための問題が入っているので、定着度合いを確認しながら勉強を進められます。センター試験や共通テストの過去問が使われていることも多いので、本番に活かせるかどうかの確認ができます。
まとめ
今回は理科基礎の科目ごとの特徴、科目のおすすめ組み合わせ、勉強を始める時期、おすすめ参考書などについて紹介しました。
科目ごとの特徴
生物基礎:暗記と資料の読解がメイン
化学基礎:計算と暗記のバランスがいい
物理基礎:思考力・数学力重視
地学基礎:基礎的な知識から思考
科目のおすすめ組み合わせ
暗記と計算のバランスを取りたい人向け①:化学基礎と生物基礎
暗記と計算のバランスを取りたい人向け②:化学基礎と地学基礎
暗記が得意な人向け:生物基礎と地学基礎
計算が得意な人向け:物理基礎と化学基礎
共通テストで理科基礎を使う人は、ぜひこの記事を参考に自分に合った科目を選んで勉強を進めてみてください。