スタぺディア編集部の巽です。
共通テストが始まって数年経ちました。皆さんの中には、「正直何が変わったの?」、と思っている方は少なくないと思います。
今回は、「共通テストとセンター試験は結局何が違うのか」、「共通テストとセンター試験で対策方法が違うのか」についてまとめました。科目別で、共通テストの対策法も解説しているので、ぜひご覧ください!
センター試験と共通テストは結局何が違うの?
結論、センター試験と共通テストは大きく変わりません。
センター試験と共通テストを比較するにあたって、難易度の違いと問題の違い、2つの観点があります。
この2つの観点から、センター試験と共通テストの違いを説明します。
違い1:センター試験と共通テスト 難易度の違い
全科目を通じて、共通テストは、センター試験に比べて難易度がやや高い傾向にあります。
難易度が高くなっている大きな要因は、問題傾向の変化にあります。
あとで詳しく解説しますが、共通テストに変わり、問題傾向が少し変わりました。センター試験では、単純な知識を問う問題が出題されていました。一方、共通テストでは、思考力や表現力を重視した問題が出題されるようになりました。
平均点という角度からも、難易度の違いを見ることができます。大学入試センターは「共通テストは、平均点の目安が5割である」と公表しています。一方、センター試験は、6割の平均点になるように作成されていました。
つまり、共通テストは、センター試験よりも平均点が1割低くなるように作成されます。このような角度からも、共通テストの難易度はやや高いということができます。
実際、2022年の共通テストは、平均点が大幅に下がりました。
5教科7科目900点満点の平均点は、約50点と大幅減少しました。数学に関しては、IAでは37.96点、ⅡBでは、43.06点と非常に低い点数でした。
このようなデータからも、共通テストはセンター試験よりも難易度が高いといえます。
共通テストは、センター試験よりも、難易度が高い傾向があるんですね!
違い2:センター試験と共通テスト 問題の違い
センター試験と共通テストでは、問題の問われ方が少し変わりました。
変化したのは、「問題文」と「問題で問われること」の2つです。
センター試験と共通テスト「問題文の違い」
1つ目の「問題文」での変化は、会話文・図や表の読み取りなどの問題が増えたことです。
たとえば、国語で起こった変化について説明します。センター試験の国語は、ただ問題文を読むだけでよかったです。一方、共通テスト国語では、図が示されてそこにあてはまるものを選択するといったような問題が出題されます。
数学でも会話形式の問題が出題されており、全科目共通して、会話文・図や票の読み取り問題が出題されるようになりました。
センター試験と共通テスト「問題で問われることの違い」
2つ目の「問題で問われること」の変化は、共通テストでは思考力・表現力が問われるようになったことです。
先ほども説明しましたが、センター試験では単純な知識問題が出題されていました。共通テストでは、問題文の変化が表しているように思考力が試されます。
それに応じて、とくに英語は大きく変化しました。リーディングの問題で文法問題がなくなったことも大きな変化の一つです。
センター試験からの変更点に柔軟に対応することが、共通テスト攻略の鍵になりそうですね!
センター試験から共通テストへ移行した背景は?
1990年から開始されたセンター試験でしたが、2021年度から大学入学共通テストへと移行しました。
ここでは、センター試験から共通テストへ移行した背景を解説します。加えて、当初言われていた、英語外部試験の導入や記述問題導入がどうなったのかもあわせて説明します。
共通テストへ移行した理由は、時代の変化スピードに対応するため
現代社会は、非常に変化の激しい社会です。
現代の社会変化は、スマホの普及、インターネットに代表されます。
センター試験が開始されてまだ30年くらいしか経っていませんが、インターネットがそもそもあったかもわからないですし、スマホに関しては言うまでもないです。
このような変化の激しい社会の中では、知識を活用するための思考力・判断力が重要です。
知識を持っていること自体はそこまで重要ではなくなりました。Googleで調べればほとんどの情報が手に入るからです。
このような背景から、社会の変化とともに、能力をはかるための問題も変更する必要があるとの声が高まり、共通テストが開始されました。
共通テストが開始された背景は、現代社会の変化に対応するためだったんですね!
共通テスト:記述式問題や英語民間試験の導入は結局どうなったのか?
共通テスト:記述問題導入はどうなったのか?
記述問題導入は、見送りになりました。
共通テストでは、受験生の思考力・表現力を測ることが大きな目的です。記述式の問題は、受験生の思考力を確かめるのに非常に適しているとされ、導入が検討されていました。
見送りになった理由は2つです。
「公平な採点ができない」という点と「自己採点がしづらい」という点です。
公平な採点が難しい
記述式の問題は、公平な採点が難しいというのが一つ目の理由です。というのは、記述式の問題は絶対的な解答が存在せず、様々な表現があり得るからです。
たとえば、国語の問題で、模範解答に「寂しい気持ち」という表現が入っていたとします。このとき、「悲しい」という表現は、「寂しい」とは違いますが、被ってないともいえなそうです。記述式の問題の採点では、細かなニュアンスの違いが生まれてきます。
すべてに採点基準を設けるのは工数が多すぎてほぼ不可能に近く、公平な採点が難しくなります。
受験生が自己採点しづらい
そして、記述問題が見送られた2つ目の理由が、受験生が自己採点しづらい点です。記述式の問題は採点基準が複雑で、受験生は、何点取れたかの自己採点が予想しづらいです。
国公立受験生は、共通テストの自己採点を参考に受験大学を選びます。そのときに、自己採点の点数が予想しづらいと、受験校を決定するのが難しくなります。これが2つ目の理由です。
記述式の問題は、公平に採点するのが難しいですもんね。
共通テスト:英語外部試験導入はどうなったのか?
英語外部試験導入も、記述問題導入と同様に見送りになりました。
英語外部試験とは、英検・TOEIC・TOEFLなどの民間の英語外部試験です。共通テスト初年度の2020年から導入される予定でした。
こちらも見送りになった理由が2つあります。「異なる試験の成績を入試の合否判定に利用しづらい」点と「経済的な負担や地域による格差が出る」点の2点です。
【理由1】異なる試験の成績を入試の合否判定に利用しづらい
たとえば、英検とTOEICの成績を入試の合否判定に利用するとなったとき、英検の50点とTOEICの50点を比較することは困難です。
基準を設けることはできるかもしれませんが、各試験の受験者層などに左右されます。異なる試験を同時に用いることで、公平な基準を設けることが非常に困難になってしまいます。
このような事情から、受験生の公平性を担保するため、見送りになりました
【理由2】経済的な負担や地域による格差が出る
外部試験の受験は、それだけで相当な経済的負担になります。
たとえば、英検、TOEICなどの外部試験は受験するだけで受験料がかかってしまいます。TOEICは約8,000円、英検は、2級で約1万円もの受験料です。
何度も受験する可能性があることを加味すると、この金額は決して少額とはいえません。
経済的な事情で、受験できない人がでると、公平性に欠けてしまいます。
また、地域によって受験のしやすさに格差が出る可能性があります。
たとえば、離島に住んでいる人などは、英語の外部試験を受験するのにかなりの時間と交通費がかかるでしょう。
このような点からも、民間の外部試験導入は公平性に欠けるといえます。
多様な能力を図る試験は理想的だけど、公平性を担保するのが難しいですね。
共通テスト対策にセンター試験を使わないと大損している理由
センター試験過去問は、むしろ積極的に使うべき
2020年にセンター試験から共通テストに移行したところなので、共通テストの過去問はまだ数年分しかありません。
共通テスト対策として、センター試験を解くことは、非常に有効な対策です。
その理由は2つあります。
- センター試験の問題形式と共通テストの問題形式は非常に近い
- センター試験は、問題の質が非常に高く、学習効果が高い
【理由1】共通テストとセンター試験は問題形式が近い
問題形式が非常に近く、大きくは変わりません。
センター試験の問題を解くことで、共通テストの問題形式にも慣れることができます。この観点からセンター試験の問題演習は共通テスト対策に有効です。
ただし、一点注意していただきたいことがあります。
共通テストへの移行で大きな変更点が数点あることです。たとえば、英語でリーディングとリスニングの比率が大きく変わったことや数学の時間が変わったことです。
その点に関しては、センター試験では対応できません。共通テストの過去問や予想問題などを演習して、対策をしておくことが必要です。
各科目別の共通テスト対策法はこちらで解説しています。
【科目別解説】センター試験と共通テストの違いから独自の攻略法を紹介!
【理由2】センター試験は問題の質が非常に高く、学習効果が高い
センター試験や共通テストは、変な作問をしてしまうと、影響が大きくなり過ぎてしまいます。
たとえば、正解を選択肢5つの中から選ぶ問題で正しい答えを2つ作成してしまった場合。現代であれば、SNSやテレビで拡散され炎上します。それによって影響を受ける受験生の数も莫大です。
このような事情から、共通テストは、大学の先生が、約1〜2年のかなりの期間をかけて丁寧に作成します。
そのため共通テストや、センター試験の問題は非常に質が高い問題になっています。
質が高いというのは、正解が一つに絞られることや、難問や奇問が出題されないことです。
質が高いという観点からも、センター試験の問題を解くことはオススメです。
共通テスト対策をする際は、センター試験を積極的に活用しましょう!
大学入試共通テストとは?わかりやすく解説
共通テストの概要
共通テストは、2021年から開始された試験です。それまで実施されていたセンター試験の後継に当たる試験になります。
共通テストは、ほとんどの受験生が受験する試験です。
国公立大学の一般受験者は、共通テストを受験するのが原則です。共通テストの点数が入試の成績として、合算されて判断されます。
私立大学志望も受験する人が多いです。多くの私立大学で、共通テストの結果で合否を判定する「共通テスト利用方式」が設定されています。
共通テストの実施時期は、毎年1月の中旬です。試験は2日にわけて実施されます。
共通テスト 問題の傾向
共通テストの問題の傾向は、問題文が長いことです。
問題文が長いので、制限時間内に問題を解き切るのが難しい試験になっています。
また、共通テスト全体の傾向としていえることは、思考力を試す問題が多いことです。
思考力を試す問題とは、ただ単に知識を持っているだけでは解けない、知識の運用を試す問題です。
たとえば、英語では、センター試験で出題されていた文法問題がなくなり、全てリーディングの問題になりました。
問題形式はセンター試験と同じマーク式
共通テストの問題形式は、すべてマーク式です。
当初は、記述式の問題が導入される予定でしたが、試験の公平性担保の観点から見送られました。
記述式の見送りについてはこちらで解説しています。
共通テスト独自の対策法は?
共通テストで求められる力を2つ紹介
共通テストで求められる力は、知識力と思考力の2つです。
共通テストで高得点を取るためには、この2つの力を掛け合わせることが重要です。
1つ目の「知識力」とは、単純に知識を持っている量が多いことを指します。
注意して欲しいのは、しっかりと理解をして暗記していることです。用語を暗記しているだけなのは悪い例。
具体的には、歴史の一問一答をただ覚えているだけではなく、その歴史の流れを理解した上で覚えていることが重要です。
2つ目は、「思考力」です。思考力とは、自分が持っている知識を組み合わせて判断をする力。
たとえば、歴史の資料問題がわかりやすいです。
歴史の資料問題では、資料と自分の持つ知識を組み合わせて、資料を読み取ります。資料に「1582」と書いていたら、1600年頃に江戸時代が始まったという知識からだいたい戦国時代の資料だとわかります。
そして、「延暦寺」とお寺の名前が書いてあることから、戦国時代の出来事だと分かります。「延暦寺」といえば織田信長に関連する資料だとわかりますよね。
知識をくみ合わせ考える力が思考力です。これが共通テストで求められる力です。
共通テストでは、やはり「思考力」が大切なんですね。
共通テスト独自の対策法
先ほど、共通テストは、センター試験と大きく変わらないとお話をしました。
ただ、共通テストとセンター試験には、違う点もあります。
ここでは、共通テスト独自の対策法を解説します。
新傾向の問題対策をする
共通テストでは、従来センター試験では出題されていなかった傾向の問題が多数出題されています。
新傾向の問題に対応できるように意識して勉強をすることが重要です。
たとえば、顕著な例でいうと英語や数学です。英語では、リスニングの配点が大きくなり、問題が増えました。
このような新傾向の問題に対応するために、共通テストの過去問や予想問題集を解き、新傾向の問題に慣れておくことが重要です。
【科目別解説】センター試験と共通テストの違いから独自の攻略法を紹介!
全科目に共通するセンター試験と共通テストの違いや、共通テストの特徴を解説しました。
ここでは、各科目別のセンター試験と共通テストの違いを解説します。
共通テストの独自の対策方法まで解説していますので、ぜひ参考にしてみなさんの勉強に役立ててください。
【英語】共通テストとセンター試験の違い
共通テスト英語は、以下の3点センター試験と違う点があります。
- 配点が大きく違う
- リーディングの違い
- リスニングの違い
3点について解説します。
【違い1】配点が大きく違う
センター試験では、リーディングとリスニングの比率が、4:1でした。
共通テストでは、その比率が1:1になりました。リスニングの点数が大幅に大きくなり、リスニング対策の重要性がいっそう増しました。
試験科目 | センター試験 | 共通テスト |
---|---|---|
リーディング | 200 | 100 |
リスニング | 50 | 100 |
合計 | 200(200を圧縮) | 200 |
【違い2】リーディングの違い
センター試験までは毎年決まって出題されていた発音アクセントの単独問題がなくなりました。大問6問すべて長文問題になり、問題文も英語になりました。
長文部分の難易度は大きく変わりません。
【違い3】リスニングの違い
問題形式の面で数点変更がありました。
- 大問数の変化
- 英文が1回しか読み上げられない問題が出てきた。
- 対応するのが難しい新しいタイプの問題が出題された
共通テスト独自の英語対策
リーディングに関しては、共通テストでは、文法、発音アクセントなどを直接問う知識問題がなくなりました。
そのため、センター試験と比べて、勉強しなければいけない内容が減りました。
大枠は、共通テストの過去問やセンター試験の過去問を演習することでカバーできます。
表の読み取り問題や、2つの文を読み比べる問題など特殊な出題の対策が必要です。共通テスト独自の問題は、共通テストの予想問題などで対策をしておきましょう。
リスニングに関しては、重点的に対策しておく必要があります。
英語は、共通テスト独自のものが多いから、特別な対策が重要ですね。
【数学】共通テストとセンター試験の違い
数学で、共通テストとセンター試験の二つで大きく違うのは、文章量が多いという点です。
センター試験では、数式が出題され、それを解けばいいという問題がほとんどでした。
一方、共通テストでは、その数式の背景にあるシチュエーションから出題されます。
たとえば、日常生活の中で数学を使う場面を想定して、そこから数式を受験生が考えていくというものです。
そのため、共通テストの問題は、センター試験に比べて非常に難易度が高くなっています。
計算自体の難易度は、そこまで変化がないので、数式に至るまでの高い思考力が求められる問題になっているといえます。
共通テスト数学とセンター試験数学の違いについてさらに紹介した記事はこちら。
共通テスト独自の数学対策
センター試験に引き続き、計算力を上げる勉強が必要です。基礎的な問題集の問題を見たらすぐ解けるようなレベルにしておきましょう。
共通テスト独自の対策として重要なのが、文章から数学的な事象を読み取り、数式化する能力です。したがって、文章を読み数式にする練習が必要になります。
文章を数式で組み立てるためのおすすめの勉強は、ひたすら公式などの数式を理解することです。学校教科書の例題を演習したり、定義を確認したりする練習が必要です。
共通テストの過去問や予想問題は、その理解を確かめるものとして利用しましょう。
共通テスト数学の対策法を詳細に解説した記事はこちらから。
【国語】共通テストとセンター試験の違い
国語の違いは、出題される文章の違いと設問形式の違いの2つです。
出題される文章の違いとしては、共通テストでは、「実用的な文章」、「詩やエッセイ」が出題されます。実用的な文章とは、法律の条文や掲示板の文章などです。
設問形式の違いとは、会話文などの設問が出題されることです。
共通テスト国語では、生徒の会話文や資料の穴埋めをさせる問題が出題されるようになりました。より実践的な形式の設問ということで思考力を測る問題になっているといえます。
▼共通テスト国語の他の記事紹介
共通テスト国語とセンター試験国語の違い、勉強法を解説した記事はこちら。
・こちらでは、現代文について、共通テストとセンター試験の違いを詳細に解説しています。
・共通テスト漢文についての対策法はこちらから
共通テスト独自の国語対策
結論、国語について共通テストの独自対策はほとんどありません。
理由は、問われている力がまったく変わっていないからです。センター試験と共通テストで問われている力は、文章を読解する力。文章の読解力をつけられるように、問題集の解説まで深く読み込むことが重要です。
ですので、新傾向の問題に対応出来たら十分です。共通テストの過去問や予想問題をとおして、新傾向の問題に慣れておきましょう。共通テストの試行問題に出題されましたが、まだ共通テストでは出題されていない問題があります。
共通テストの試行問題も解いておくことをオススメします。
【社会】共通テストとセンター試験の違い
インフォグラフィック挿入
社会科目について、共通テストとセンター試験の違いは以下の2点です。
- 資料問題が多く出題される
- 文字量が増加した
共通テストでは、資料問題が多く出題されます。資料問題は、センター試験のときも出題されていましたが、共通テストではその量が多くなりました。実際に、日本史Bの問題では、全32問の問題のうち、資料問題はおよそ30%の約10問ありました。
他の社会科の科目でも同様の傾向が見られます。
文字量が増加したことについては、資料問題が増加したことと単純な一問一答形式の問題がほとんど出題されなくなったことの2点が主な原因です。
センター試験では、一問一答形式の知識を問う問題が出題されていましたが、共通テストでは、そのような傾向が見られなくなり、知識を運用することで解ける問題が増えています。
因果関係や歴史の流れなど、知識を深く理解できているのかを確認するようになりました。
社会科目でも、思考力が試される問題が増えているのですね。
共通テスト独自の社会対策
共通テスト社会対策として、社会科目に共通していえることは、知識をしっかりと理解して覚えることです。一問一答的な知識を一対一対応で覚える勉強はほとんど通用しなくなりました。
たとえば、日本史では、出来事と人物を関連付けたり、歴史の流れの中に位置付けることが重要です。
「足利義満」というワードを覚えるだけではなく、「南北朝時代」「明との貿易」などのエピソードと絡めて覚えましょう。
日本史の暗記方法について詳細に書いた記事はこちら。
【理科】共通テストとセンター試験の違い
理科について、共通テストとセンター試験の違いは以下の2点です。
- 資料問題が増加した
- 選択問題がなくなった
まず1点目の違いについて、資料問題が増加しました。
初見のグラフから読み取れる情報から思考する問題や、複数の資料を比較して考察する力も問われます。
たとえば物理では、蛍光灯やダイヤモンドなどの身近な題材をテーマに物理現象を考察するような問題が出題されました。
2点目について、センター試験では出題されていた選択問題が共通テストではなくなりました。
共通テスト独自の理科対策
共通テスト理科も、資料問題など、思考力を試す問題が増えました。それに応じて、単純な知識力で解ける問題が減りました。
思考力を試される試験にも対応できるように、理科的な現象・事象を正しく理解しておく必要があります。問題集の解説を丁寧に読んで、その答えが導かれる理由から考える練習をしましょう。
日常生活の化学や物理現象について普段から考えるのもオススメです。
まとめ
今回は、共通テストとセンター試験の全体的な違い、各科目の違いと共通テスト独自の対策方法について解説をしました。
共通テストでは、受験生の思考力が試される問題が中心に出題されます。
センター試験までは、単純な知識を暗記できていたら解ける問題もありましたが、共通テストではそのような問題が減りました。
受験生は、知識を覚えるだけではなく、知識を活用する「思考力」を身につけるような勉強をすることが求められています。
普段の勉強から、これが導かれるのはなぜだろうと考えることで思考力は磨かれます。「思考」を意識して勉強をして、ぜひ共通テストで高得点を獲得してください!