・選択肢が多すぎて志望校を決められない
・どの学部が何をするところか分からない
・いつまでにどうやって志望校を決定すればいいか分からず不安
受験生のほとんどが、こんな悩みを抱いたことが一度はあるでしょう。
高校受験までと比べて選択肢が圧倒的に増え、どうやって大学を決めたらいいのかわかりませんよね。
この記事では、大学選びのポイントと各学部の特徴、情報集めの方法や時期について、詳しく解説しています。
将来の生活に直接的に関わる志望大学、この記事を読んで失敗せずに選びましょう。
大学選びのポイント5選
まず、大学を選ぶうえで考慮すべきポイントを5つ紹介します。
優先順位の付け方は人によるので、自分が大事にしたいことを優先しましょう。
将来就きたい職業を考える
大学選びは将来の職業に大きく関わります。
特に理系学部は、専門的な内容の授業を受けるため、学部選びで将来の選択肢がある程度決まります。
大学を卒業したあと、自分の就きたい職業は何か考えておきましょう。
得意な教科や行きたい大学にとらわれすぎず、自分が望む将来に繋がるかを考えることが大切です。
将来やりたいことが決められない場合は、なるべく多くの選択肢を持てる学部を選ぶなど、やりたいことが見つかった時にための学部選びをしましょう。
大学の雰囲気を調べる
大学の雰囲気は大学生活において重要なポイントです。
学びたいことが学べたとしても、雰囲気が自分に合わなかったらしんどいですよね。
自由な雰囲気の大学もあれば手厚く管理してもらえる大学もあり、通っている人の雰囲気も大学によってがらっと異なります。
実際に大学に足を運んだり、オープンキャンパスや説明会に行ったり、実際に通う学生に話を聞いたりして、雰囲気を調べてみましょう。
大学の場所を考える
大学の場所も、大学選びにおいて考慮すべき重要なポイントです。
特に、実家から通うか下宿するかは、大学生活を左右する重要な選択になります。
実家暮らしと下宿暮らしのメリットデメリットを考慮して、よく考えましょう。
金銭面も関わる内容なので、保護者の方との相談が必要です。
受験科目を調べる
大学選びに迷ったら、受験科目を考えてもいいでしょう。
大学受験の形式や科目数は大学や学部によって様々です。
共通テストと小論文のみで評価される学部もあれば、2次試験に4、5教科必要な学部もあります。
自分の適性や得意教科を考慮して、自分に合った受験形式の大学を選ぶのも一つです。
偏差値や模試の結果を参考にする
行きたい大学がある程度決まったあと、受験が近づくにつれて、「行ける大学」を考えるのも大切です。
第一志望に通うことを優先するのか、現役で大学に通うことを優先するのかは人によって本当に様々です。
自分がどちらを優先したいか考えましょう。
現役で合格することを優先する場合は、偏差値や模試の結果を参考に決めるといいでしょう。
【理系各学部の特徴】学部ごとに向いている人を紹介
次に、理系の各学部の特徴と、向いている人を順番に紹介していきます。
工学部
工学部は、ものづくりの知識や技術を学ぶ学部です。
電気系・建築系・化学系・機械系など、様々な分野があります。
大学院に進学する人の割合が高く、理系科目の知識を深めていきます。
技術職や製造業に就く人が多いです。
工学部はこんな人にオススメ
- 理系科目が得意な人
- ものづくりに興味がある人
理学部
高校までに学んだ理数系の科目をさらに深く学ぶ学部です。
理系科目が好き・得意な人が集まります。
数学科・物理学科・化学科・生物学科・地学科などに分かれます。
メーカー業界に進む人が多いです。
理学部はこんな人にオススメ
- 理系科目が得意な人
- 学問に興味がある人
農学部
農業・林業・畜産業・水産業などを学びます。
農業の中でも食品科学から作物栽培まで分野が幅広く、学科によっても異なります。
理系学部の中では女子の割合が高いことも特徴の一つです。
食品業界や化粧品会社、製薬会社、農業関連の職業に就く人が多いです。
農学部はこんな人にオススメ
- 生物や化学が好きな人
- 環境に興味がある人
- 食に興味がある人
薬学部
薬に関する専門知識を学びます。
薬学科は6年制で、薬剤師になるための知識を学びます。
薬科学科は4年制で、薬剤師の免許を取らずに研究職に進む人が多いです。
薬学部はこんな人にオススメ
- 生物や化学が好きな人
- 薬剤師になりたい人
医学部
名前の通り医学を学ぶ学部です。
医者になるには6年制の医学部を卒業する必要があります。
合格するには高い学力が必要で、入学してからもコツコツ勉強することが求められます。
臨床医になる人や、研究者になる人がいます。
医学部はこんな人にオススメ
- 医者になりたい人
- コツコツ勉強できる人
- 忙しさに耐えられる人
歯学部
医師の場合と同様に、歯科医師になるには、6年制の歯学部を卒業する必要があります。
医師国家試験の合格率が90%を超えるのに対し、歯科医師国家試験の合格率は63.5%で、歯学部に入ったからと言って必ず歯科医師になれるとは限りません。
(*出典1) 第 116 回歯科医師国家試験の学校別合格者状況
歯学部はこんな人にオススメ
- 歯科医師になりたい人
- コツコツ勉強できる人
- 細かい作業が得意な人
獣医学部
獣医師になるには6年制の獣医学部を卒業する必要があります。
どの大学にもあるわけではなく、獣医を学べる大学は全国に17校に限られています。
獣医学部はこんな人にオススメ
- 獣医師になりたい人
- 動物が好きな人
- 細かい作業が得意な人
看護学部
卒業すると看護師と保健師の国家試験の受験資格を得られます。
看護師、保健師、助産師、養護教諭になる人などがいます。
看護師になるには、4年制の大学の看護系学科を卒業するか、3年制の看護系の専門学校を卒業する必要があります。
看護学部はこんな人にオススメ
- 看護師・保健師・助産師・養護教諭になりたい人
- タフな人
- 責任感がある人
- コミュニケーションや人の世話が好きな人
健康科学部
スポーツや健康について科学的に学びます。
インストラクターやトレーナー、理学療法士、作業療法士、保健体育教師など、身体に関する様々な職業につく人がいます。
大学によって名前や学ぶ内容が異なります。
健康科学部はこんな人にオススメ
- スポーツが好きな人
- コミュニケーションが好きな人
大学の情報はどこで集めればいい?
大学のホームページ
最も気軽に正確な大学の情報を集められる方法です。
インターネットで気になる大学・学部を検索してみましょう。
大学のパンフレット
気になる大学のパンフレットを取り寄せるのもおすすめです。
やり方や時期については以下の記事を参考にしてください。
▶【京大生が解説】大学の資料請求はどうやる?メリットやおすすめサイトも紹介
▶【京大生が解説】大学の資料請求はいつする?おすすめのタイミングと注意点を解説!
オープンキャンパス
実際に足を運ぶことで、大学の雰囲気が分かりやすいです。
雰囲気を感じとることで、勉強のモチベーションに繋がるのもメリットです。
気になる大学のオープンキャンパスを調べて申し込んでみましょう。
志望校はいつまでに決めればいい?
高2ごろから絞る
大学や学部によって、受験科目や問題形式は様々です。
志望校が決まるとそれに合わせた受験対策ができるので、早く決めて損はないでしょう。
高2ごろから、オープンキャンパスに行ったり情報を集めたりして、行きたい大学や学部を考え始めましょう。
志望大学を意識すると勉強のモチベーションも上がるはずです。
高3夏ごろに決定
模試を受けたり大学に関する情報をさらに仕入れたりして、高3の夏ごろには決定できると良いでしょう。
高2のときの志望校と変わっていても大丈夫です。
高3の夏以降は、過去問を解くなど、志望校に向けてより本格的な受験勉強を始めましょう。
まとめ
今回は、大学選びのポイントと各学部の特徴、情報集めの方法と時期について解説しました。
専門的な知識を追求する大学は将来に直結するため、慎重に選ぶ必要があります。
将来の職業や雰囲気、場所、受験科目や偏差値を考慮して、自分の中で優先順位をつけてじっくり考えましょう。
また、文系の学部選びのポイントについては、以下の記事をご参照ください。