大学生の1日のスケジュールを紹介!文系・理系・自宅生・下宿生のリアルな大学生活

こんにちは!スタペディア編集部の山田です。

この記事を読むメリット

  • リアルな大学生の生活がわかる
  • 理系大生、文系大生の1日のスケジュールがわかる
  • 自宅生、下宿生別の大学生活がわかる

大学受験を終え、晴れて大学生になったからにはどのような生活が待っているのでしょうか?

  • 大学生って自由で暇そうなイメージだけど実際はどうだろう?
  • リアルな現役大学生の生活を知りたいな…

と思っている高校生は多いかもしれません。

実際のところ、大学生の1日のスケジュールは千差万別。文系大生、理系大生、自宅生、下宿生でも大きく違います。

そこでこの記事では、大学生活の特徴や、理系大生、文系大生別リアルな大学生の1日のスケジュールについて、現役で大学に通う京大生の私が解説していきます。

大学生の1日のリアルなスケジュールを紹介【文系/理系】

ここでは具体的に2人の大学生に密着し、1日のリアルなスケジュールについて紹介します。2人は文系・理系、自宅生・下宿生とそれぞれ異なっているので、お互いの生活の違いにも注目してみると、大学生活についての理解がより深まると思います。

文系大学生 M.Y.さんの1日(経済学部 1年生 自宅生)

1年生の間からできるだけ単位を取ろうと考え、週5で講義をぎっしり入れているM.Y.さん。講義だけでも忙しいのに、さらに週1で吹奏楽のサークルにも一生懸命取り組んでいます。そんな多忙なM.Y.さんのサークルがある1日の過ごし方を紹介します。

1日のスケジュール

7:30起床→通学

自宅生のため、毎日約1時間かけて大学まで通っています。そのため一限がある日は逆算するとこれくらい早く起きることになります。最寄り駅までは自転車で移動し、電車を降りた後は大学まで10分程度徒歩になるので、雨の日や真夏の暑い日などは大変です。

1, 2限 ビジネスICTスキルズ 8:50~

必修の講義で、広くICTの知識について学んだり、インターネットやパソコンの仕組み、さらには大学で必須となるエクセルやパワポの使い方について実践的に学んだりします。出席はしていますが、pdfでアップロードされる資料が講義内容に依拠したものなので、講義に出席しなくてもキャッチアップはできる気がします。1,2限合わせて180分もあるので、流石に長く感じます。

・昼食 12:15~

基本的には友達と学食で食べています。学食は毎回一食500〜600円で食べられ、週替わりでメニューも変わるので飽きずに毎日行くことができます。ただ食堂によってはとても混雑し、長蛇の列ができる場合があります。そんな時は時間を30分ほどずらして遅めに行くこともあります。

・3限 哲学 13:15〜

学部の必修科目ではありませんが、自分の興味本位で受講しています。大学では自分の興味ある講義を取ることができるので、勉強が楽しいと思えます。ただこの講義は学期末テスト一発で単位が取れるかどうか決まり、なおかつテストが難しいという情報を先輩から聞いていたので、定期的に復習しないと厳しいと感じています。

・4限 マクロ経済学入門 15:00〜

経済学部の必修科目で、3限でも取れたのですが、哲学の講義を受けたかったので4限で受けることにしました。必修科目なだけあって、周りに同じ学部の友達が多いので分からないことがあったらすぐ周りの友達と共有しながら頑張っています。

サークルへ 17:00〜

高校時代に吹奏楽部に入っていて、大学でも続けたいと思い吹奏楽サークルに入りました。

活動自体は週1と少ないですが、良いリフレッシュになるし、サークル仲間がたくさんでき、プライベートが充実するきっかけにもなるのでサークルに入って本当に良かったと思います。だいたい3時間くらい活動し、その後は仲間とご飯に行くこともあります。

帰宅 20:00〜

1〜4限の講義とサークルという盛りだくさんな1日で疲れ果てて、電車の中では寝ていることも多いです。元気な時はイヤホンで音楽を聴いたり、Youtubeを見て過ごすことも多いです。サークル中に軽く軽食をとることもありますが、帰宅中は夜ご飯が楽しみで仕方なくなるほどお腹が空いています(笑)

帰宅後 21:00~

家に帰ったら夜ご飯ができているというのが自宅生の何よりの特権です。通学に時間がかかって疲れる分、家に帰れば何もしなくとも栄養バランスも考慮されたご飯をモリモリ食べられるのはとても幸せです。ご飯を食べたら基本グダグダしていますが、課題があるときは眠い目をこすりながら締め切りに遅れないように頑張っています。次の日が1限からある時は遅くとも24時には寝るようにしています。

理系大学生 N.K.さんの1日(工学部 2年生 下宿生)

工学部に所属しており、1年生の頃に比べて実験が増えて忙しくなり始めた2年生のN.K.さん。3年生から希望の研究室に配属できるよう、テストやレポートで良い成績を収めなければいけないので日頃の復習は欠かせない、そんなN.K.さんの1日の過ごし方を紹介します。

1日のスケジュール

8:20起床→通学

1限があっても、8時過ぎに起きられるのが下宿生の強みです。大学まで自転車でおよそ10分なので、多少寝坊しても大事故にならなくてすみます。朝ごはんは作る気が起きないので(笑) 基本食べません。ただお腹が空いている時は軽くヨーグルトを食べたりします。

1限 線形代数 8:50~

大学に入ってからの数学は高校の時と比べて進度が早いため、数学ができる友人をみつけて助けてもらいながら進めないと理解が追いつきません。課題は高校の時よりは少ないですが、講義で学習したところは次の講義までに理解しておかないといずれ詰みます。また他講義でも、線形代数の知識を前提として話が進むことが多いので、大学の数学の勉強は手を抜けません。

・2限 空きコマ 10:30~

空きコマでは基本溜まった課題や、講義の予復習をしています。空きコマを定期的につくらないと、大学が終わった後にまとめて課題をこなさないといけないので大変です。大学で勉強するのは家で勉強するよりとても捗ります。友達と分からない箇所の教え合いもできるので、空きコマは有意義に活用しています。

・昼食 12:15~

学食はいつも混んでいるので、売店でお弁当を買って食べることが多いです。お弁当だと食べる場所も自由なので、日によって食べる場所を変えたりしています。

・3, 4限 物理学実験 13:15~ 16:45

実験は基本的に2限分にまたがる形で行われることがほとんどです。実験の内容は高校の頃より専門的で、毎回扱う内容はバラバラです。最近は固体の弾性に関する実験をしています。実験は予定通りに終わることが少ないので、その後にバイトを入れている日などは余裕を持ったスケジュールを組んだ方がいいでしょう。実験があれば毎回レポートを提出しなければならず、その積み重ねが成績に影響します。ですので、実験は絶対休まず参加するようにしています。

・帰宅 17:50~

この日は20分オーバーで実験が終わり、その後仲間とレポートを少し書いていたので帰宅はこの時間になりました。日によっては、塾のアルバイトを19:00から入れており、軽く夜ご飯を食べて塾に向かう日もあります。アルバイトがない日は、そのまま家に帰ることもあれば、友人と夜ご飯を食べに行くこともあります。下宿生なので、友達を家に呼んだり、夜遅くまで終電を気にせず遊んだりできます。授業外では大学生活を思う存分満喫しています。

帰宅後 

自宅生と違って夜ご飯は自分で準備しないといけないので自炊力が身につきました。カレーやチャーハンはもうレシピを見ずに作れます(笑) ただ疲れている日などは外食に頼ってしまうので、月末は財布事情を気にしないとキツイです。親に生活を管理されない分、夜更かししてしまったり、お風呂に入らず寝落ちしてしまったりする日があるので、自己管理を徹底しないと次の日の体調が最悪になったりするので気をつけています。

大学生活の4つの特徴|高校生との違いって?

まずはじめに結論として、大学生活は高校生活と比べてかなり違います。

高校生活との1番の違いは、生活の自由度です。

朝から夕方まで決められた授業を受け、授業が終わったら部活や塾に行く、という高校生活と違い、大学生活は受ける講義からアルバイト、サークルまで自分の選択次第で生活は大きく変わります。

大学生活は自由だからといって、必ずしも暇というわけではありません。

実験で忙しい理系大生なら夜までぎっしり予定が詰まっているという人も多いですし、一方で講義は暇だけれど週5でアルバイトをしており忙しい、という人もいます。

生活の自由度が高いからこそ、忙しい人から暇な人まで十人十色で、大学生活の充実のさせ方も異なってくるわけです。

そこでここからは大学生活の特徴について、高校生活との違いに着目しながら、以下の4つに絞って解説していきます。

違い①:大学の講義

大学の講義の特徴をざっくり3つに分けると以下の通りです

  • 講義は基本自由に選べる
  • 講義は一コマ90分
  • 大学の試験はレポートやテスト

1. 講義は基本自由に選べる

大学の講義は高校の授業と違い、基本的に自分の所属した学部のカリキュラムに沿って自分で受ける講義を選択していくことになります。

大学に入学すると、まず始めに「履修登録」をすることになります。

履修登録とは、自分で履修する講義を選んで登録することを指します。履修要覧を見ながら卒業までに取得しなければならない必修科目や単位数を満たせるように各々が計画を立てて毎学期、時間割を組んでいくことになります。

時間割を組むにあたって、全く講義を入れない日を作ると平日に休日を作ることができたりします。他にも「この日は午後からバイトを入れたいから講義はまるまる休みにして、その分この曜日に講義を詰め込む…」といった柔軟な計画を立てることも可能です。

ただ高校と違って、単位の不足を学校側が指摘してくれることはないので、取得単位数の確認や、必修科目が全て取れているかの確認を怠らないように注意を払う必要があります。

また、必修科目以外の講義は基本的に自由に選べるものの、人気の講義は受講希望者が殺到し、実際に受講できるかどうかは抽選で決まる場合があるということも知っておいた方がいいでしょう。

2. 講義は1コマ90分

50分授業の高校時代と異なり、大学の基本的な講義時間は1コマ90分です。

90分の講義と聞くと長いと感じられるかもしれませんが、高校と比べて学ぶ内容の専門性も高くなり、自らの頭を使って深く考える機会が増えるので、慣れればそこまで長いと感じなくなるでしょう。

また講義中の過ごし方については、高校とは違い完全に学生の自主性に任されています。講義中にノートを取ろうが、取らずに聞くことに徹しようが自由です。

また大学には出席点というのがある、と思っている人もいるかもしれませんが、本来大学は「出席が点数になる」という制度を設けてはいけないことになっています。そのため出席する・しないは学生の裁量に任されています。

ただそれをいいことに欠席を繰り返すと自然に「欠席癖」がついてしまって講義の内容が追えず、最終的に単位を落としてしまったとなれば元も子もありません。

3. 大学の試験はレポートやテスト

講義の評価については講義ごとに様々ですが、基本的にはレポート、もしくはテストがほとんどです。

大学では、高校のような定期テストだけではなく、レポート提出が単位認定に関わる講義がたくさん出てきます。

テストがなくレポートで成績が決まる講義では、中間レポート、最終レポートと数回に分けてレポート提出が求められる場合が多く、講義にまつわる書籍や参考文献を引用しながら3000〜4000字程度のレポートを要求されることもあります。

テストの場合は半期の最後に一度だけ実施されることが多く、講義をどれくらい理解できたか、あるいはどのような考えをもって講義を受けてきたかを詳細に問う論述形式が中心になります。

また新型コロナウイルスの影響によって、昨今では対面試験からWebでの試験やレポートに切り替える講義が増えた印象があります。ただ最近はコロナ禍の落ち着きもあって、再び対面試験に戻す動きが徐々に見られる傾向にあります。

また数人〜数十人の少人数の学生と教授で文献を深く読んで発表や討論をしていく「ゼミナール」型の講義も大学では多く、その場合プレゼンによる発表が評価になることもあります。

違い②:アルバイト

大学生になって始める人が多いのがアルバイトです。大学生活ではサークル活動や友人、先輩との付き合いなど、様々な面でお金がかかります。

親から多額のお金を仕送りしてもらっている場合を除き、自由に遊ぶためのお金を得るためにアルバイトをする人がほとんどでしょう。

多くの大学生は、講義が終わった夕方から深夜時間帯にかけてアルバイトをし、コツコツお金を稼いでいる人が多いです。

ここからは大学生に人気のアルバイトを2つに絞って簡単にそれぞれの特徴を解説します。

①居酒屋、飲食店

大学生のアルバイト先として圧倒的に多いのが、居酒屋やその他飲食店です。シフトの融通も効きやすく、特に居酒屋の場合は深夜時間帯(22:00~)も働くことができるので時給アップで稼ぎやすいです。

またまかないをもらえる店が多く、食費を削ることができる点においても飲食バイトは学生に人気な大きな理由です。

お店によっては、仕事終わりに大将が余った食材を使って、それだけでお腹いっぱいになるくらいの料理を作ってくれたりするそうですよ。

仕事内容は基本ホールとキッチンに分かれており、接客を担当するホールスタッフになればお客さんと会話するシーンも多いです。

飲食バイトは学生が多いので、和気あいあいとした楽しい雰囲気のなか、バイト友達ができます。

②塾講師、家庭教師

塾講師や家庭教師など、小中高生を指導するアルバイトは、飲食店のアルバイトに続いて人気が高いです。

何より他のバイトに比べて高時給である場合が多く、バイトに入る日数や時間を削ることができるため、プライベートとの両立がしやすいのが良いところです。

また飲食店バイトと同じく、学生バイトが多いので友達ができやすいことや、指導によってコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力も磨かれます。

ほかにも塾講師や家庭教師の仕事は、自分の担当した生徒が志望校に合格したという報告を聞けるチャンスもあり、とてもやりがいのある、かけがえのない仕事です。

今塾に通っている高校生のなかにも、大学生の先生やチューターがいるのではないでしょうか。ぜひ大学生活について尋ねてみて、生の声を聞いてみて下さい。

きっと、大学生活のいろんな話を聞かせてくれますよ。

違い③:サークル活動

大学生活が始まって多くの新入生が一番に期待するのは「サークル活動」かもしれません。

活動内容や頻度など、学生の裁量に全て委ねられており自由です。そのため、複数のサークルを掛け持ちすることもできますし、サークルに欠席したからといって、高校までの部活ほど、とがめられることはないでしょう。

サークル活動は、様々な人と出会えるきっかけになります。

サークルでは同じ趣味嗜好を持つ人たちと定期的に関われるので、友達作りは圧倒的に容易です。

また先輩との繋がりもできるので、大学生活のアドバイスをもらえたり、就活のサポートを手伝ってくれたりします。

ほかにも、年間を通じたサークルでのイベントがあったり、サークル仲間とのご飯、遊び、旅行などサークルを通して大学生活のプライベートが大きく充実します。

もちろん、サークル活動に夢中になり過ぎて、学業が疎かになったり、アルバイトの時間が取れず金欠になるような大学生もいますが(笑)、サークル活動ではかけがえのない思い出をつくることができるでしょう。

サークルの種類については、高校と同じ運動系サークルと文化系サークルに分かれており、運動系だとゴルフや射撃、文化系だと映画研究や手話など、高校にはなさそうなマイナーなものまで幅広く存在します。

みなさんも大学に入ったら、ぜひ自分にあったサークルを探してみて下さい!

違い④:遊び

大学生は「人生の夏休み」といわれるだけあって、大学や学部によって違いこそあれ、1番自由に時間を使える期間です。特に大学生の高校生との大きな違いを挙げるとしたら、以下の3点が挙げられます。

  • アルバイトができるためある程度お金を持っている
  • 時間の融通が利きやすい
  • 自動車免許を取得すれば、車で移動できる

そのため、学生の仲間たちだけで「3泊4日で四国をドライブで巡る」みたいな高校生ではできないようなことまでできるようになります。すごく気楽に旅行に行けるようになります。

他にも、そこまで大掛かりでなくとも、友達と空きコマでカフェに行ったり、映画を見たり、カラオケで熱唱したりと、遊び方は様々です。

また、大学の長期休暇は基本夏と春の2回で、夏休みは7月下旬〜9月下旬、春休みは2月上旬〜4月上旬と約2ヶ月ある大学が多いです。

大学の長期休暇は、基本的に課題を科されることはないので、完全に自分自身で好き勝手に予定を立てることができます。

大学時代に遊んだ経験は、長い人生においてもかけがえのない思い出になります。そのため大学生は時間がたくさんあるとはいえ、勉強もプライベートも忙しい、目まぐるしい生活になることでしょう。

まとめ

今回は大学生活の特徴や、文系大生、理系大生別リアルな大学生の1日のスケジュールについて解説しました。

大学生は高校生に比べてとにかく生活の自由度が高い分、学業・アルバイト・サークル・遊びへの時間の使い方で、人それぞれ生活は十人十色で変わってきます。

大学生活では、高校生活と時間の使い方は全く違えど、忙しく目まぐるしい充実した日々が待っています。忙しくても、かけがえのない濃密な期間であること間違いなしです。

そんな大学生活を迎えられるよう、今は自分のやるべきことにきちんと取り組み、華々しい大学生活をスタートできるように頑張りましょう。

スタぺディア編集部は、皆さんが大学受験を無事に成功させ、楽しい大学生活を送れることを祈っています。

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この記事を書いた人

スタペディア編集部の男性

Yamada Yuma

京都大学総合人間学部に在学中。認知神経科学の研究室で記憶に関して研究している。
得意教科は物理化学、数学、英語。
浪人時代は1日10時間以上勉強し、京大模試で冊子掲載の経験あり。
プライベートではサックスに熱中している。直近では様々な全国レベルのソロコンクールにて、音大生を凌いで優勝・入賞を果たしている。