こんにちは。スタぺディア編集部の鴨川のヨッシーです。
世界史を勉強している皆さん、そして勉強を始めようとしている皆さん、このようなお悩みを抱えていませんか?
抱えている悩み
- 「世界史の成績が伸びない……。効率のいい勉強法を知りたい。」
- 「自分の勉強法、合っているのかな?」
- 「世界史の参考書が多すぎて、実際に何がいいのかわからない。」
実は、受験世界史には、成績を伸ばすための王道ともいえる勉強法があります。一から学び直したい人も、この方法で勉強すれば楽に歴史を覚えられるようになります。
この記事では、二次試験の世界史で9割近く得点し、京都大学文学部の首席になった私が、高校世界史の効率的な勉強法を解説します。この方法を実践して、地歴科目で一番ボリュームが多いといわれる世界史を受験の得点源にしましょう。学び直したい人も、短期間で効率よく教養を身に付けられます。
世界史の勉強法の基本的な順番は?
世界史の勉強の基本的な順番は、こちらです。
①歴史の大まかな流れ(通史)を覚える
②用語・事項を暗記する
③問題演習する
これから、それぞれの段階について詳しく解説していきます。
①歴史の大まかな流れ(通史)を覚える
まずは、先史時代から現代に至るまで、高校世界史で扱う歴史全体の流れを大掴みに覚えましょう。
この歴史全体の流れのことを通史と言います。
世界史で暗記すべき用語は約5000語と言われています。
社会科目内で比較した場合でも、世界史の暗記量は非常に多いです。地理は約3400語と少なく、約6000語暗記する必要がある日本史は小中学校で学習する用語を多く含むため、多く見積もっても4000語くらいです。
他の科目とも比較してみましょう。暗記量が多いといわれる英語でも、英単語は約2000語です。漢文は、覚えるべき基礎知識で約300個しかありません。
比較すると世界史の暗記量がかなり多いことが分かっていただけるかと思います。ここまで膨大な単語をばらばらに覚えるのは難しいですよね……。
世界史の暗記量はやはり多いですね。受験生時代かなり苦労した記憶があります。
人間は物語が好きな生き物です。あなたも「浦島太郎」のような昔話のストーリーなら、何も見ずとも思い出せるはず。世界史も同じように覚えましょう。
そこでお勧めするのが、まず世界史のストーリーである通史を覚えることです。
通史を勉強する際は、教科書やそれに類する参考書を使うのが効率的です。これらの本を読んで全体の流れを覚えましょう。こちらで通史のオススメ参考書を紹介しています。
②用語・事項を暗記する
通史を一通り学んだら、一つひとつの用語と事項の暗記を始めましょう。
暗記は一問一答形式の参考書を使って行うのがオススメです。特に戦争や条約は、名前と内容、その背景まで覚えましょう。
用語のオススメ参考書はこちらで紹介しています。
③問題演習に取り組む
用語・事項を暗記したら問題演習に移ります。
問題演習に入る理想的なタイミングは、その分野の用語を6〜8割覚えた直後です。
暗記でインプットした直後に、演習でアウトプットして知識の定着を図ります。問題演習の学習効果を最大化するために意識することは、間違えたり分からなかったりした部分について、もう一度暗記→演習を行うことです。
問題演習の際には、自分のレベルにあった問題集を使いましょう。共通テストでしか世界史を使わないなら、この段階で共通テストの対策問題集をやるのもオススメです。
問題演習にオススメの参考書はこちらで紹介しています。
問題演習が最も重要です。問題演習を通して、知識を身につけましょう。
【要注意】世界史のNGな勉強法とは?
1.通史・暗記・演習のどれかに偏るのは良くない
世界史の勉強では、上で紹介した3つの行程をバランスよく行うことが重要です。
どれか一つに偏ると、成績は伸びにくくなってしまいます。
今の勉強法で成績が上がらないとお困りの人は、「通史・暗記・演習のバランスが取れているか?」を意識して、自分のやり方を見直してみてください。
学習状況にもよりますが、理想的なバランスは通史:暗記:演習=2:3:4です。
勉強内容が偏ってしまうと、他のものが疎かになってしまいます。
日頃の勉強の中で、それぞれの段階にどれだけ時間を使っているかを計算してみましょう。
こうすることで、他と比べて明らかに割り当て時間が少ない段階が明らかになります。
今後そのような段階の比重を増やせば、世界史の勉強を成績の伸びやすい方へと改善していくことができます。
バランスよく基本の勉強法を守ることが成績アップへの近道なのです。
2.お悩み別に世界史勉強法をアドバイス
具体的な悩みに応じて、勉強法をアドバイスします。
①一問一答はできるのに、他の形式の問題が解けない
一問一答以外の形式で問題が解けない人は、歴史の理解が足りていません。
「理解」とは、暗記の段階で、他の出来事との関連や位置関係を用語と結びつけることです。一問一答形式以外の問題集を解く際に、解説や教科書、資料集と照らし合わせて勉強するのがオススメです。
②通史が終わらない
早く次の段階に入るため、意識して早く終わらせましょう。
通史の段階で100%理解する必要はないです。「流れをなんとなく知っている」というレベルの理解で構わないです。一度で全てを理解しようとせず、肩の力を抜いて取り組んでみてくださいね。
③教科書の語り口が難しく、内容が頭に入ってこない
他の講義形式の参考書を利用してみてください。
特に通史を勉強する段階では、時間をかけて難しい教科書に取り組むより、スピーディに全体の内容を把握する方が効率的です。講義形式のオススメ参考書はこちらで紹介しています。
④タテとヨコのつながりがよくわからない
覚えづらい因果関係は通史を把握する段階や、用語・事項を暗記する段階でまとめて覚えてしまいましょう。
「イギリスが○○したから△△が起こった」「十字軍の影響で□□が始まった」など、AとBの間にどのような関係があるのか意識して勉強してみてください。
資料集の図を参考にするのも効果的です。
⑤地図問題が解けない
勉強に資料集を取り入れてみてください。
問題を解いていて、少しでも位置関係があやふやなら資料集で場所をチェックする癖を付けると良いです。
⑥文化史が解けない
資料集を見て、視覚を活用しながら覚えてください。
文化史は第一に「作品名・作者・おおよその時代」を覚えると良いです。
例えば、ボッティチェリの「春」だったら、「ボッティチェリ・春・ルネサンス期」というまずは教科書に載っているレベルの作品を完璧にしましょう。
【定期テスト】世界史の勉強法
1.優先度の高いところから覚えよう
テスト範囲の中で、出そうな時代・地域から優先して覚えるのが近道です。
どこが出やすいか知るために、普段の授業で先生の話をしっかり聞いておくのも大切です。
定期テスト直前のように時間がないときは、優先度の高い時代と地域の歴史の流れを覚えつつ、同時に重要単語の暗記も進めてください。その後は基本と同じように問題演習をします。学校指定の問題集があるなら、それを使って演習すると効率的です。
テスト前日は知識の定着が不完全な分野を復習したり、間違えた問題を解き直したりすると得点アップにつながります。
受験勉強でも、重要度の高いポイントから覚えることが重要です。
2.頻出分野に力を入れる
実は、世界史には出やすい分野があります。
- 文化史
- 東南アジア
- 中南米
特に文化史は後回しになりがちなので、解くことができれば周りと差を付けられます。これらの分野から着手するのもいいでしょう。
定期テストまで時間がないときは、この3分野から優先して流れを把握し、暗記と問題演習に努めるのがオススメです。
【共通テスト】世界史の勉強法
共通テスト世界史の形式に慣れよう
共テ世界史の勉強の流れは、基本の勉強法(通史→暗記→演習)と同じです。
重要なのは、問題演習としてセンター試験・共テの過去問や予想問題集を解くこと。
正誤問題や図表問題など、共テの出題形式は独特です。
ですので、共テに似た形式の問題を沢山解いて出題形式に慣れることが、得点大幅アップへの近道です。
共通テストに類似した形式の問題を解いて、出題形式に慣れておきましょう。
【二次試験】世界史の勉強法
二次試験世界史で高得点を収めるためには、以下の流れで勉強を進めるのがオススメです。
実際に私はこの流れで勉強をして、京都大学の二次試験世界史の問題で9割近く取り、文学部に首席合格しました。
- 志望校の傾向を分析する
- レベルにあった問題集を使って演習
- 過去問に着手
それぞれについて解説していきます。
①まずは志望校の傾向を知ろう
二次試験に向けた勉強を始める前に、過去問や赤本などをざっと見て志望校の出題傾向を知りましょう。
過去問を勉強するときに意識するべきこと
- 試験時間は何分か
- 出題形式は記号式か、記述式か
- どのような形式の問題があるのか
- 問題の難易度はどれほどか
- 出やすい分野
- (論述がある場合)何文字程度か
傾向を分析すると、勉強の作戦を立てやすくなります。
たとえば、試験時間が短い大学なら、スピード重視で解く練習をする必要がありますし、イスラーム史が出やすいならそこを重点的に勉強するべきですよね。
効率的な勉強のために、敵である入試をよく知るのがポイントです。
スタペディアには、各大学の過去問分析記事があります。
志望校の過去問分析を具体的にどのようにやればいいのかわからない人は、ぜひご覧ください。
私も受験分析に参加しています!分析を行っているのは、全員京大生。質は最高です!
②志望校のレベルにあった問題集を演習しよう
過去問の傾向分析を終えた後は、二次試験に向け勉強していきます。
勉強の順番は基本の流れと同じく、通史→暗記→演習です。
たとえば、一問一答形式の問題が出される大学では、それに合った形式で練習することも大切。
難易度の高い事項が問われる早稲田大学や慶応大学の対策には、暗記や演習の段階で、網羅性の高い東進の一問一答を使うのがオススメです。
一方、京都大学のように、マニアックな事項を問う問題が少ない場合は、山川出版社の一問一答を何度も周回する方が効率的です。
実際、私は山川の一問一答を何周もして、京大入試で9割近く得点しています。
同様に演習の際も、志望校のレベルにあった問題集を使うと良いです。
③二次試験の過去問に着手する
突然ですが、質問です。
・過去問を解く目的を考えたことがありますか?
・学校や塾で過去問をやれと言われるから解かなきゃいけない、と思っていませんか?
いくら解くように言われるからといって、学習の進捗を考慮せず急いで解き始めるのは非効率的です。
結論、二次試験の過去問を本格的に解き始めるのは基礎が十分に定着した後でいいのです。
まずは、そもそもなぜ過去問を解く必要があるのかを見ていきましょう。
世界史に限らず、過去問を解く主な目的は下の3つです。
過去問を解く目的
- 志望校の傾向を知る
- 自分の実力を知る
- 本番の練習をする
今回紹介した方法に沿って勉強を進めていれば、①は本腰を入れて解かずとも達成できているはず。
となると、本格的に過去問に着手する目的は②と③になりますね。
過去問を本格的に解き始めるのは、世界史の基礎がきちんと定着した後が良いです。
具体的には、共通テストで7割から8割の点を取れるくらいのレベルになってから。
二次試験では論述問題を始め、学んだ知識をつなぎ合わせて応用しなければ解けない問題が多いです。基本的な部分があやふやなまま過去問を解いてしまうと、こういった問題がほとんど解けなくなります。
結果として、自分の実力が分かりにくいですし、本番の練習にもならず、過去問を浪費してしまいます。
ですので、演習を通して知識が確実に身についてから過去問を解くようにしましょう。
過去問に着手し始めるのは、具体的な時期で言うと現役生の場合高3秋ぐらいが理想です。
ですが、過去問を解き始めるのがこれより遅いとだめ、という訳でもありません。実際に解くのが直前期になってしまっても大丈夫。自分の実力測定は普段の模試で出来ます。本番への練習も、しっかりと実力が備わっていれば直前期からでも間に合います。
過去問は、自分のレベルや進度に合わせて有効活用していきましょう。
【論述問題】世界史の勉強法は?
世界史論述の勉強を始めるのは、基礎が定着した後
論述問題に向けた対策を本格的に始めるのは、基礎知識がしっかり身についた後がオススメです。
過去問に着手する場合と同じように、共通テストで安定して7割から8割得点できるレベルが最低ライン。
これは、論述問題では自分の持っている知識をつなぎ合わせて答案を作っていかなければならないためです。
「6世紀から13世紀までの中国」や、「20世紀の民族自決に関する運動」などのように、多くの時代や地域の知識を要する問題も頻繁に問われます。
いつまでも対策を始めないのも良くないですが、まずはじっくり基礎知識を身に着けてください。
論述問題の練習方法は?
論述問題の対策では、論述用の問題集を活用しましょう。
このような問題集の多くは、問題と解答のポイント、解答例がついています。おすすめの問題集は下の節でまとめて解説しています。
論述問題集の効果的な使い方は下の通りです。
論述問題集の効果的な使い方
- 問題のリード文を読み、字数や書くべきことなど重要な部分に下線を引く
- メモを作りながら、書くことを整理する
- 分からないところがあれば、参考書を見てもOK(ただし答えは見ない)
- メモをもとに答案を書く
- 添削してもらう
- 添削と解答例をチェック
ポイントはメモを作ること、答えを見ない、添削してもらう、の3点です。
メモは論理的な文章を書くために必須です。絶対書くべきことは何か、どれに字数を割くべきか、など内容を整理するのにも非常に役立ちます。
答えを見ないことは、自分の言葉で書けるようになるために重要です。最初はきついと思いますが頑張ってチャレンジしてみてください。参考書を見ることはOKです。特に教科書は説明が良くまとまっていて書き方を真似しやすいので、積極的に参考にしましょう。
また、添削してもらうことも有効です。添削については、次節で詳しく解説しています。
私はこの方法で世界史論述の成績が大幅に伸びました。最終的には、京大の二次試験世界史で9割近く得点して、文学部に首席で合格しました。
皆さんも試してみてくださいね。
論述問題は解いたら添削を受けるのが重要
論述問題の答案が完成したら、世界史の先生に添削してもらいましょう。
答案は自分で完璧だと思っていても、重要な知識が書きもれていたり、論理が破綻していたり、用語のミスがあったりするものです。そのような部分を修正するため、沢山の生徒の論述を見てきた先生に依頼して、自分の答案をチェックしてもらうと良いです。
添削してもらった後は、添削内容をしっかり確認しましょう。添削をもとに、自分の答案の改善点を明確にします。その後、もう一度自分の答案を書き直してみてください。
このように、添削⇒書き直しをすることで、論述を書く力がどんどん上がっていきます。一見泥臭く思えるかもしれませんが、地道に書いてフィードバックを受けることが、成績アップの近道なのです。
ただ、周りに添削を頼める人がいない、という受験生もいるでしょう。そのような方は有料の添削サービスを使うのがオススメです。私が勧めるのはZ会の添削サービス。
【Z会の通信教育 高校生向けコース】Z会を受講すると毎月実践的な問題が届き、きめ細やかな添削と一人ひとりに合ったアドバイスをして貰えます。
東大・京大については、過去問の添削をしてもらうことも可能です。
私もZ会を受講し、論述の力を効率よく伸ばすことができました。
最終的には、京大世界史で9割近く得点できました。
添削を頼める人がおらず困っている方は、一度検討してみてくださいね。
世界史勉強法のよくある悩みに京大文学部首席が回答!
1.年号は覚えないとダメ?
重要な出来事が起こった年号は覚えておくと便利ですが、細かい年号を全て覚える必要はありません。
カールの戴冠(800年)やフランス革命勃発(1789年)などの重要な年号は覚えておくと便利です。
ですが、他の細々した出来事について、その年号を全て覚える必要はありません。
入試で「○○が起こったのは何年か」と問う問題を私は見たことがありません。
どのような背景でその出来事が起こったのか、他の地域とのつながりはどうだったのかなど、流れと影響を覚えるほうが実用的です。ただ、ある王の治世やある王朝、ある時代が何世紀から何世紀にあったのかは覚えておきましょう。
2.効率のいい覚え方ってあるの?
感覚をフル活用して、自分に合った覚え方を見つけましょう。
ただ黙読するだけではどうしても記憶に残りにくいもの。
とはいえ、効率的な方法は人それぞれです。ここでは視覚や聴覚をフル活用した方法を紹介するので、試してみて自分に合った方法を見つけてください。
視覚や聴覚をフル活用した勉強法
- 音読する
- 覚えたい用語をひたすら書く
- 国ごとにイメージカラーを決める(イギリスは赤、フランスは青、など)
- 文化史では作品の写真を見る
- 流れは語呂合わせや歌を作って覚える
- 資料集の年表、図、写真を見て頭の中を整理する
3.世界史の優先度は?どのくらい勉強するべき?
入試での配点にもよりますが、基本的に他教科に比べて優先度はそこまで高くないです。毎日根を詰めて勉強する必要はありません。
入試では英語や数学、国語の配点の方が世界史よりも高い場合が多いです。そのような状況で世界史だけ高得点をとれても、他教科が全くできていなかったら合格は難しくなってしまいます……。
特に上達に時間がかかる英数を優先して勉強するべきです。
また世界史は一日解かなければ忘れる類の科目ではありません。
他教科とのバランスも考えながら、入試の配点を見据えたペースで勉強を進めるのが良いです。
4.世界史の受験勉強はいつから始めたらいい?
遅くとも高3夏までには通史を終え、受験に向けた演習に入るのが理想です。
二次試験で世界史を使う場合も、共通テストのみで使う場合も、受験前年の夏から演習に入れるように勉強計画を立てましょう。
【PR】世界史のオススメ参考書を紹介!
上で紹介した順番に応じて、オススメ参考書を紹介していきます。
1.通史編
①『詳説世界史B 改訂版 [世B310] 文部科学省検定済教科書』
(メリット)簡潔にまとまっている。論述を書く際に書き方を真似しやすい。
(デメリット)語り口が難しいと感じる場合も。
②『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』
(メリット)年号を一切使わず、歴史のストーリーの理解がしやすいです。学び直しにもオススメ。
(デメリット)年号が全くないことで、逆に流れを掴みづらいと考える人もいます。
③『世界史 古代~近代へ パワーアップ版 (別冊つき) (新マンガゼミナール)』シリーズ
(メリット)イラストや人物の心情を交えながら、通史を理解できます。
(デメリット)説明文が長く、マンガ単体として楽しむには冗長かもしれません。
④『これならわかる!ナビゲーター世界史B』シリーズ
(メリット)網羅性が極めて高いです。
(デメリット)250ページ程度の本4冊から構成されていて、分量が多めです。
2.暗記編
①『山川一問一答世界史』
(メリット)教科書レベル+発展的な内容を含み、幅広いレベルに対応しています。
(デメリット)難関私立大学を志望する方には物足りないです。
②『東進一問一答世界史』
(メリット)かなり難しい問題も含んでいて、難関私立大学向きです。
(デメリット)マイナーな用語も多く、人によってはオーバーワークです。
③『時代と流れで覚える! 世界史B用語 』
(メリット)要点のまとめが掲載されていて、共通テストレベルの定着にオススメです。
(デメリット)二次試験で世界史を使う方には物足りないかもしれません。
3.演習編
①『スピードマスター世界史問題集―世界史B』
(メリット)基礎事項に絞られていて、早ければ1か月程度で終わらせられます。
(デメリット)これ一冊で共通テスト対策をするのは心もとないです。
②『HISTORIA[ヒストリア] 世界史精選問題集 (大学受験TERIOS)』
(メリット)実際の過去問を利用しており実践的です。解説の詳しさにも定評があります。
(デメリット)過去問をそのまま載せているため、かなりの難問が紛れていることも。
③『実力をつける世界史100題』
(メリット)難易度は高め。難関私立大学を志望する人にオススメです。
(デメリット)完成するのに時間がかかり、人によってはオーバーワークです。
④『2023年用共通テスト実戦模試(12)世界史B (2022年追試はWebで提供)』
(メリット)共通テストの過去問と予想問題集から構成され、形式に慣れるのにうってつけです。
(デメリット)このタイプの予想問題集の多くに言えることですが、模試の問題の使い回しがたまに見られます。
4.論述編
①『段階式 世界史論述のトレーニング』
(メリット)字数ごとにステップアップし、着実に書く力を伸ばせる。
(デメリット)問題収録数が比較的少な目です。
②『判る!解ける!書ける!世界史論述 (河合塾シリーズ)』
(メリット)論述問題の解き方から習得できます。
(デメリット)収録問題が易しめです。
まとめ 世界史は歴史全体の流れを覚えるところから始める
世界史は覚える分量の多い科目ですが、その分正しい方法で勉強して定着させれば得点が安定する科目です。文系理系問わず入試の得点源にできるでしょう。
私が自信をもってお勧めする最強勉強法の基本的な流れは次の通りです。
- 歴史の大まかな流れの理解
- 用語の暗記
- 問題演習
この方法は、定期テストや共通テスト、二次試験までオールマイティに活用できます。学び直しの方も、この方法で学習を進めれば、短期間で効率的に世界史の全体像を把握することができます。
受験生も学び直しの方も、まずは歴史全体の流れを大掴みに覚えるところから始めましょう。