「世界史の定期テストで点が取れない」
この記事を読もうとしている方は、そうした悩みを抱えているのではないでしょうか。
確かに、世界史は、様々な地域時代に渡り覚えることが膨大で大変な科目です。
しかし、英語や国語などと比べると、正しい方法で勉強すれば、その成果がすぐに反映されやすく、短期間で得意科目にしやすくもあります。
そこで、今回は、共通テスト世界史で満点を取った経験のある筆者が、世界史の定期テストで高得点を取るための方法を、勉強計画から暗記の仕方まで、徹底的に解説します。
まずは準備をしよう
テスト範囲の確認をする
まずは、テスト範囲の確認をしましょう。
教科書やワークのページ数に加え、先生が授業中に念押ししたことや、「ここテストに出すぞ」といった内容は、きちんとメモしておくと良いでしょう。
目標点数を決める
次にすべきことは、目標点数の決定です。
目指す点が異なれば、必要な勉強量も当然変わってきます。
定期テストにおいて、世界史だけを勉強するわけにはいかないので、目標をハッキリさせておくことが大切です。
計画を立てる
範囲を確認し、目標が決まったら、計画を立てましょう。
世界史は覚えることがたくさんあるので、無計画に勉強すると、時間が足りなくなってしまいます。
次の項目で、計画のコツを紹介するので、ぜひそれを参考にして計画を立ててみてください。
高得点を取るための計画のコツ5選
目標から逆算する
先ほど述べましたが、取りたい点数によって必要な勉強量は変わってきます。
目標が決まったら、そこから逆算した計画を立てましょう。
例えば、満点近くを目指すなら、地図や文化史、細かい単語なども無視できません。
一方、6〜7割ほどを目指すのであれば、マニアックな単語は切り捨て、基本的なものを確実にするのに時間をかけた方が良いでしょう。
まずは今の状況を確認し、どうしたら目標に届くかを考えましょう。
使う教材を絞る
使う教材を絞るのも、効率的に勉強をするために不可欠です。
授業のノートやプリント、教科書、資料集、用語集、塾の教材や市販の参考書など様々な選択肢がありますが、メインで使う教材を2、3個に絞っておくと良いでしょう。
私は、 授業のプリントと教科書、山川の一問一答を主に使っていました。
他の教材に大事な内容が載っている場合は、メインの教材に内容を残したり、すぐ探せるように元々どこに載っていたかをメモしておくのもおすすめです。
学習時間を分散させる
学習時間は分散させるのが良いです。
1度に長時間勉強するよりも、日数を分けて毎日繰り返し少しずつやっていく方が、記憶に定着しやすいです。
また、1回あたりの勉強時間が短いので、精神的なハードルを低くできます。
例えば、10時間世界史を勉強するとしたら、5時間×2日でやるより、2時間×5日でやるのがおすすめです。
世界史に限らず、このことは覚えておくと良いでしょう。
勉強時間を記録する
勉強時間を記録するのもおすすめです。
何をするのにどれだけの時間がかかったかが定量的にわかるようになると、今後さらに精度の高い計画が立てられるようになります。
また、自分の成果が数値化されると、モチベーションの向上にもつながります。
私自身、「StudyPlus」というアプリを利用して、勉強時間の記録などをしていました。
修正が効くようにする
計画は臨機応変に修正可能なものにしましょう。
きっちりと予定を決めてしまっていたり、予備の時間を設けていなかったりすると、何か予想外のことがあった瞬間に計画が破綻してしまいます。
複数科目のテスト勉強をしていれば、「意外と進まなかった」といったことは必ず起こるので、計画を柔軟に変更可能にするとともに、定期的に計画を見直しましょう。
当てはまっていないか注意!NG勉強法4選
教科書等を読むだけ
多くの人がやりがちな失敗として、ただ教科書を通読することがあげられます。
教科書を何回も読んで覚えようとする人がいますが、記憶は思い出そうとするときに強化されるので、覚えることに関しては、問題を解く方が効果的です。
教科書は、範囲全体をざっくりさらいたい時や、問題を解いて、わからなかったことを確認するのに使うのが良いでしょう。
あるいは、教科書を読んだ後で、内容を自分の言葉で他の人に説明してみましょう。
ただマーカーを引く
教科書の大事そうな場所にひたすら蛍光ペンで線を引くのも、あまり効果はありません。
もちろん、大事なポイントを目立たせることはできますが、線を引いたからといって覚えられるわけではありません。
しかし、覚えている気にはなってしまうので、注意が必要です。
蛍光ペンでのマーキングは、後から見返すかもしれない場所を見つけやすくする目的で行いましょう。
目的のハッキリしないノートまとめをする
テスト前になると、今までの授業の内容を、改めてノートにまとめ直そうとする人もいますが、これもおすすめしません。
こうしたやみくもなノートまとめは、勉強というよりも自己満足のための作業に近いです。
ノートまとめをするならば、問題を解いてわからなかったことや、流れが掴めなかった部分に絞ってまとめたり、覚えられていないことをピックアップした苦手まとめノートを作るなど、目的意識を持ってやりましょう。
やみくもに丸暗記する
理解を軽視したやみくもな丸暗記も避けましょう。
人間は、意味があると感じたことや、他の情報との関連があるものを覚えやすいです。
皆さんが好きなスポーツ選手や歌手についていろんなことを知っているのもそれが理由です。
なので、やみくもな丸暗記ではなく、覚えたいものの背景や、他の物事との関連を意識しながら覚えるようにしましょう。
世界史のNG勉強方法については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
気になる方はぜひご覧ください。
▶【世界史の勉強法】京大文の首席が解説するNGな世界史勉強法とは?オススメ参考書も紹介!定期テスト・共通テスト対策も!
確実に覚えられる!効果的な勉強法
①自分の理解度を確認する まず1回問題を解いてみる
まず、自分の理解度を確認するために、一問一答や問題集をいきなり解いてみましょう。
一気に全部やると膨大なので、その後の復習も行えるように範囲を絞りましょう。
授業を聞いていれば、多少は解けるかもしれませんが、解けない問題が多いと思います。
ですので、一見意味がない行為のように思えるかもしれません。
しかし、この過程を経由することで、今の自分が知ってることと知らないことが明確になるとともに、どんなことが問われるかを知られます。
自分の実力を勘違いしたり、テストの点に繋がらない部分に時間を割いてしまうのを防ぐために、重要なステップです。
間違えた部分には、目印をつけておきましょう。
②わからないところを理解する
問題を解いたら、わからないところが出てくるので、それを教科書などで確認します。
背景や関連知識を正しく理解できていないまま、誤って覚えてしまわないように、しっかり確認しましょう。
解けた部分であっても、曖昧なところがあればきちんと見直してください。
覚えるべきものがたくさんある場合は、優先順位の高いものから覚えましょう。
③アウトプットしながら知識を定着させる
間違えたところ、覚えられていなかったところをもう1度解きます。
①で目印をつけていれば、その部分を解けば良いです。
覚えられていないものがあれば、1回目と区別できるような形で、改めて目印をつけましょう。
④優先順位をつけて上の①〜③を繰り返す
①〜③を経て、まだ、覚えられていないことが多ければ、同じ範囲で①〜③を繰り返しましょう。
理解はできているけど単に覚えられていない場合は、②を飛ばして、①と③を行います。
ある程度覚えられていたら、別の範囲で①〜③の流れで勉強しましょう。
優先順位の高いものから順に取り組むと良いです。
⑤総復習をする
テストの数日前からは、範囲全体の総復習をしましょう。
特に、今までの勉強で目印をつけるなどしてきた部分は、しっかり復習しましょう。
文化史や地図、場合によっては年号など細かい部分ももう1度確認すると良いです。
どうしても時間が足りないときの対処法は?
勉強する部分を絞ってとにかく暗記する
ここまでの勉強の流れを読んで、「そんなことしている余裕はない」と思うほど時間がない場合もあるでしょう。
そういったときは、一時的な丸暗記で点を稼ぐしかないです。
丸暗記は、本来良くありませんが、テストが差し迫っていて準備が遅れている場合には有効なのも事実です。
勉強する範囲を絞り、とにかく出そうなものを暗記しましょう。
まとめ
定期テストで高得点を取れると、推薦入試などにつながります。
一般入試の場合でも、1度定期テスト前にしっかり勉強しておけば、仮に後で忘れてしまったとしても、受験勉強の際に定着させやすいです。
世界史は、正しい勉強法で取り組めば、努力が結果に反映されやすい科目です。
今回紹介した内容を参考にして、定期テストで高得点を目指しましょう!
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