【京大生が解説】大学のオープンキャンパスに行かないと不利になる?行けなかったときの対処法と合わせて徹底解説

こんにちは!スタペディア編集部のたおです!

興味のある大学でオープンキャンパスがあったのに、場所が遠すぎたり入場制限があったりするせいで行けなかったという人も多いのではないでしょうか。

今回の記事では

  • オープンキャンパスに行くべき理由
  • オープンキャンパスに行かないデメリット
  • オープンキャンパスに行けなかったときの対処法

について徹底解説していきます。

オープンキャンパスに行けなかった人は、これから何をすべきなのかについても解説しているので、是非この記事を参考にしてみて下さい。

大学のオープンキャンパスでチェックしたいポイント

そもそも何のために大学のオープンキャンパスに行くべきなのか知らない方も多いのではないでしょうか。

大学のオープンキャンパスは気になる大学についてより深く知るためにあります。

オープンキャンパスに行って知ることができるのは、大学・学部についての説明、立地・アクセス、大学・学部の雰囲気の3つです。

以下では、それぞれについて詳しく説明します。

大学・学部説明

オープンキャンパスで大学・学部についてのガイダンスなどを実施している大学は多いです。

実際に入試担当の方から話を聞くと、Webや資料には載っていないことを聞けます。また、質疑応答の時間などに自分の疑問に思っていることをピンポイントで聞けます。

Webや資料で多くを知ることができますが、オープンキャンパスで実際に話を聞くのは重要です。

立地・アクセス

一人暮らしをする場合であれば、大学の周辺地域の状況を知るのは重要です。また実家から通う場合であれば、家から大学までのアクセスを知ることも必要です。

大学周辺地域やアクセスについては、インターネットで情報を集められます。しかし、大学周辺地域の雰囲気は実際に行って見てみなければ分からないことは多いですし、家から大学までの電車の乗り換えなどはインターネットで調べるだけでは分からない予想外のことがよくあります

オープンキャンパスの機会に、立地やアクセスについて確認しておきましょう。

大学・学部の雰囲気

大学の学風、それぞれの学部の雰囲気などは実際に肌で感じて見なければ分かりません。特に教授や学生の人柄などは、実際に対面で会って話すことでしか感じ取ることができません。

こうした学風は、資料やWebはもちろんのこと、オンラインの説明会でも感じ取るのが難しいです。

そのため、対面でのオープンキャンパスは、学生や教授たちによって醸成される大学・学部の雰囲気を感じ取るのに絶好の機会です。

オープンキャンパスに行かないと入試で不利になる?

オープンキャンパスに行かないと、特に入試などで不利になるのではないかと心配する方は多いのではないでしょうか。

以下では、オープンキャンパスに行かないデメリットについて解説していきます。

結論:直接影響しないが、不利になることがある

結論から言うと、基本的にオープンキャンパスへの参加の有無によって、受験の可否が決定されたり、入試で加点・減点されることはありません。

ただし、オープンキャンパスに行くメリットは多いため、オープンキャンパスに行った人よりも遅れを取ってしまう可能性が高いです。

特に推薦入試・総合型選抜を検討している人は、面接でオープンキャンパスについて聞かれたりすることが多いため、話す内容に困る可能性が高いです。さらに、ライバルたちもオープンキャンパスでのエピソードを志望動機としてよく使います。

そのため、オープンキャンパスに行かない場合、マイナスになることはないですが、他の人が得ているプラスを得られないという意味で不利になることがあります。

以下では、オープンキャンパスに行かないデメリットについて詳しく説明していきます。

【受験生一般】オープンキャンパスに行かない3つのデメリット

勉強のモチベが上がらない

オープンキャンパスに行くと、大学の雰囲気を肌で感じ取って、その大学の学生になったような気分を味わえるため、志望度合いが非常に高くなります。結果として、オープンキャンパス後は受験勉強に対するモチベーションが上がります

しかし、オープンキャンパスに行かないと、こうしたモチベーションを得られないため、別のもので受験勉強に対するモチベーションを維持しなければいけません。モチベーションの維持は、受験において最も重要かつ難しいです。

1日大学に行くだけでモチベーションを上げられるせっかくのチャンスを逃がすのは非常にもったいないです。

受験する大学・学部を迷っているときに選びにくい

志望大学、志望学部がしっかりと定まっていない人は、多いのではないでしょうか。

志望大学・学部を絞るためには、実際に大学・学部の雰囲気を感じることが非常に重要です。そうした雰囲気を知るのにはオープンキャンパスが一番です。

つまり、オープンキャンパスへ行かないのは、雰囲気を感じて志望大学・学部を絞る機会を逃してしまうということも意味します。

同じ大学を志望している人と知り合えない

オープンキャンパスは同じ大学・学部を志望している人が一堂に会するめったにない機会です。特に自分の高校に同じ大学を志望している人がいなかったり、少なかったりする場合、オープンキャンパスは、一緒に合格を目指して勉強を頑張るライバルを見つける良い場所です。

また、大学入学後もオープンキャンパスで知り合った人と再会して友達になるということも少なくありません

オープンキャンパスに行かないと、受験期間中の良きライバル、ひいては大学入学後の友人も失ってしまう可能性があります。

推薦入試・総合型選抜の場合は不利になる可能性が高い

面接でオープンキャンパスに行ったか聞かれる

推薦入試・総合型選抜の面接では、様々な質問がされます。「オープンキャンパスに参加したことがありますか」と聞かれることも多いです。

オープンキャンパスに参加していなかったからといって減点されることはありませんが、面接官の注意を引いたり、話を広げたりする機会を失っているのもまた事実です。

答えに戸惑っていたり、単に「参加しませんでした」とだけ答えると、面接官からの印象が悪くなってしまう可能性が高いです。

後ほど詳しく説明しますが、オープンキャンパスに行ってない場合は、それに関する質問がされたときにどう答えるのか、事前によく考えておきましょう。

志望動機の印象が弱くなる

多くのライバルは、オープンキャンパスで大学を実際に訪れたときの体験に基づいて志望動機を考えます。

実際の体験を盛り込んだ方が、自分にしかない志望動機を作ることができ、より説得力が増すからです。

一方、オープンキャンパスに参加しなかった場合、大学のパンフレットや公式ホームページに基づいてしか志望動機を語れません。

パンフレットや公式ホームページだけをもとにして志望動機を作ると、誰でも当てはまるような志望動機になってしまうため、独自性が低くて説得力がないものになってしまいます。

最悪の場合、他の志望者と全く同じものになってしまうこともあるでしょう。

教授と知り合えない

オープンキャンパスに参加する大きなメリットの1つは、教授と知り合えることです。

オープンキャンパスには、模擬授業を体験できるものが多くあります。模擬授業で積極的に質問をしたりすると、教授に顔を覚えてもらえることがあります。

面接の際に「オープンキャンパスの模擬授業で教授と仲良くなった」エピソードを話すと、非常に独自性が高く説得力のある志望動機となるため、とても良い印象を面接官に与えることが可能です。

また、面接官がオープンキャンパスで知り合った教授だったということもあります。

面接官と顔見知りだと、初対面の人のときよりも話がスムーズに進みますし、なにより緊張しないで済むという利点があります。

推薦・総合型選抜:面接でオープンキャンパスについて聞かれたときの対処法

オープンキャンパスに行けなかった理由を説明する

推薦・総合型選抜の面接でオープンキャンパスに参加したかと聞かれたら、必ず嘘をつかずに素直に行かなかったと伝えましょう

嘘をついてしまうと、さらに具体的な話を聞かれ、ボロが出てしまうからです。

ただし、ただ「行かなかった」と答えるだけでは印象が悪いので、「なぜ行けなかったのか」という理由とともに説明するようにしましょう。

遠方だった、別の大事な用事があったなど丁寧にしっかりと説明すれば印象は悪くなりません。説明の仕方が上手ければ、誠実という印象を与えられ、むしろ好印象になるかもしれません。

具体的な経験に基づいた強い志望動機を説明する

オープンキャンパスに行かなかった理由を伝えただけでは、マイナスの状態になっている印象を、スタートラインに戻すことしかできません。

印象をプラスに持っていくためには、オープンキャンパスに行ったという体験に負けず劣らないような強い志望動機が必要です。

大学のオープンキャンパスに行けなかった人がすべきこと

オンラインのオープンキャンパスや模擬授業に参加する

オンライン形式でオープンキャンパス模擬授業・体験授業を主催している大学もあります。

オンライン形式だと、対面のように実際の雰囲気を体感することはできませんが、体験授業などは十分志望動機にすることができます。

その人にしかないという独自性に基づく説得力は、オンラインになっても変わらないからです。

同時配信の形態だけでなく、一定期間だけ録画した授業を配信するという形態でも行われていたりするので、特にオープンキャンパスに行けなかった人は是非参加してみましょう

次回のオープンキャンパスに参加する

オープンキャンパスは来年も開催されますし、年に数回行っている大学もあります。

公式ホームページなどでオープンキャンパスの日程に関する情報を確認してみましょう。

また、オープンキャンパスは年に一回しか開催されていなくても、それとは別に模擬授業は年に数回開催されているということも多いです。各大学のホームページから様々なプログラムを調べてみると良いでしょう。

普通の日に大学を訪問する

大学の実際の雰囲気を確かめたい場合は、平日の放課後などに大学を訪問してみると良いでしょう。大学は何の確認なしに入れることが多いので、気軽に訪問してみましょう。

ただし、大学によっては学生証の提示を求められる場合があるので、事前に確認しておきましょう。

学生証の提示がないと入れないという場合でも、事前に大学に連絡しておけば入れてもらえるということも多いです。

大学に連絡する際は、必ずその大学を志望している学生だということを伝えておきましょう。

大学によっては、キャンパス内を案内してもらえるという場合もあります。

学園祭に行ってみる

実際の大学の雰囲気を感じられるのはオープンキャンパスだけではありません。

大学の学園祭でも大学の雰囲気を十分に感じられます。より身近に学生と交流できるという観点だと、オープンキャンパスよりも学園祭の方が良い場合もあります。

ただし、教授などと接触する機会はほとんどなく、志望動機になるような経験は作れないため、あくまで大学の雰囲気を知るためのものだということを忘れないようにしましょう。

まとめ

オープンキャンパスは、大学の入試情報立地、そして、実際の雰囲気を知るための良い機会です。

オープンキャンパスに行かなかったからという理由で減点されることはなく、必ずしも不利になるということではありません。

しかし、特に推薦・総合型選抜を受験する場合は、面接などで不利になり、ライバルに大きく遅れを取ってしまう可能性が高いです。

学園祭に行ったり、平日の放課後に訪問したり、オンライン型の体験授業に参加してみるなどして、オープンキャンパスに行けなかった分の体験の穴を埋めましょう。

ただし、一番良いのは対面のオープンキャンパスに参加することなので、特に推薦・総合型選抜を受験する方は、次回のオープンキャンパスには必ず参加するようにしましょう。

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この記事を書いた人

スタペディア編集部の男性

たお

京都大学法学部に在学中。
得意科目は英語、世界史、地理。
共通テストでは英語と世界史で満点を得点した実績があります。
また、高校在学中に英検1級を取得しました。

前期試験で東京大学文科一類を受験するも、二次試験の数学で大失敗をしてしまい数点差で不合格に。しかし、後期試験に向けて気持ちを切り替えて努力し、最終的には京都大学法学部に現役合格できました。

スタペディアでは英語と世界史をメインに記事執筆をしています。