この記事を読むと、以下のようなことがわかります。
- 英作文を出題する大学はどこ?英作文が出題されない大学は?
- 医学部入試の英作文は、どんな対策をしたらいいの?
- 難しい医学英語を覚えないと、医学部の英作文で失敗するって本当?
医学部受験は厳しい競争の世界です。一刻も早く情報を手に入れ、適切に対策しなければ出遅れてしまいます。
この記事では、現役で医学部に合格した私が、医学部の英作文の傾向・対策方法を詳しく解説します。オススメ参考書も紹介しています。
この記事を読んで、英作文をどう対策したらよいか知り、ライバルに差を付けましょう。
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英作文が課される医学部は?一覧で紹介!
結論として、ほとんどの国公立大学医学部で英作文問題が出題されます。
一方、私立大学医学部では英作文の出題が限定的で、高偏差値の大学に集中しています。
二次試験で英作文を課す大学・課さない大学を表にまとめました。
一般枠かつ、最も募集人員が多い日程の試験についての傾向です。
興味のある大学の出題状況をチェックしてみてください。
英作文を課さない国公立大学一覧
- 群馬(※英語を課さないが、小論文に英語読解を含む)
- 山梨(※英語を課さない)
- 岐阜
- 愛媛
- 高知
- 大分
英作文を課す私立大学医学部
- 慶應義塾大学
- 東京慈恵会医科大学
- 順天堂大学
- 日本医科大学
- 大阪医科薬科大学
- 産業医科大学
- 東海大学
- 東京女子医科大学
- 藤田医科大学
- 兵庫医科大学
- 久留米大学
医学部の英作文はどのような傾向?
同じ医学部であっても、大学によって英作文の出題傾向は様々です。
過去問などを用いて志望大学の傾向を早めに知り、余裕を持って対策しましょう。
英作文問題には2つの形式がある
医学部で出題される英作文の問題は、自由英作文と和文英訳という二つの形式に大別されます。
自由英作文とは、与えられたテーマに対して自分の意見を自由に述べる問題のことです。
一方、和文英訳とは日本語文を英訳する問題のことです。
国公立大学や上位の私立大学では、自由英作文が頻出です。
自由英作文では、社会問題や受験生自身について問う大学が多いです。
医療系のテーマが出る場合がある
医学部入試の英作文では、医療に関連したテーマで出題される場合がある、というのも特徴の1つです。
例えば近年では、島根大学の入試で、コロナウイルスについて書かれた日本語の社説を英語に訳すという問題が出ました。
医療系のテーマが出る可能性があるのは、医学部独自の問題を用意している大学!
国公立大学では、医学部の英語の問題が他学部と共通なのか否か、に注目しましょう。
医科大学や、医学部独自の問題を採用している総合大学では、医療系のテーマが出がちです。
私立大学では、学部別問題の場合が多く、医療系のテーマが出る可能性があります。
このような大学を受験する場合は、医療系英単語の重要性が高いです。
とはいえ、難しい医療系英単語を覚える必要はありません。
医療系のテーマであっても、高校生が知っているレベルの医学英語が問われる場合がほとんどだからです。
ですので、普段の単語学習の中で医療系の単語が出てきたら注意して覚える、ぐらいのイメージで大丈夫です。テーマ別の単語帳を活用して対策をしましょう。
医学部受験で英作文対策は非常に重要
基本的に、医学部受験では英作文対策が非常に重要です。
というのも、前提として多くの医学部の入試において、英語の配点は大きいです。
英語の中でも、英作文は配点が大きく、かつ演習を積むことで安定して得点しやすい分野だからです。
例年英作文が課されていない大学であっても、英作文の基礎を最低限身につけておくことは重要です。
なぜなら、英作文の勉強は英語の他分野の実力向上に繋がる上、入試の傾向が変わり英作文が出題される可能性もあるからです。
医学部英作文の対策方法を解説!
医学部の英作文は、下のような流れで対策するのがオススメです。
実際に問題演習する時は、添削してもらうのが大切。
また、例年自由英作文が出る大学であっても、突然和文英訳が出題されることもあります。逆もまた然りです。どちらが出ても対応できるように、別の形式を最低限対策しておくことも重要です。
1. まずは志望大学の出題傾向を知る
過去問やインターネットを参考にしつつ、志望大学の例年の傾向を知るのが第一段階です。
以下の4点に注目して傾向を分析しましょう。
- そもそも英作文が出題されるのか
- 形式は自由英作文か、和文英訳か
- 医療系の単語は例年出るのか
- 英作文の分量や字数はどれくらいか
英作文が出題されないのに英作文に時間を掛けたり、医療系の単語が出ないのにそればかり覚えていたりしたら洒落にならないですよね。
本格的な勉強に入る前に、しっかりと確認しましょう。
2. 文法と単語を学習する
英作文の問題を解き始める前に、文法と単語を身につけておくのが良いです。
文法は、共通テストレベルが完璧になっていればOKです。
単語は志望校にもよりますが、基本的に共通テストレベルのものを使えるようになっておきましょう。
単語を学習する中で医療系単語が出てきたら、意識して覚えるようにしましょう。
医療系のテーマが頻出の大学では、医学に関する単語を直前期にも重点的に確認するのがオススメです。
3. 英作文の基礎や頻出表現を学ぶ
実際の問題演習に入る直前に、英作文の書き方やよく使う表現を覚えましょう。
なぜなら、しっかりと型を身につけてから演習に移ったほうが、自分のミスを修正することに集中できて学習効果が高いからです。
例として、自由英作文の構成のルールや、「〜する人が増えている」といった頻出表現の訳を学ぶことが挙げられます。
オススメの参考書をこちらで紹介していますので、参考にしてみてください。
4. 【自由英作文】幅広いテーマの問題を解く&添削してもらう
自由英作文の対策としてオススメなのは、幅広いテーマの問題を実際に解き、添削してもらうことです。
医学部入試の自由英作文では、社会問題に対する意見や、受験生自身のことについて問う問題が多く出題されます。
ゆえに、様々なテーマの問題を解いて表現の引き出しを増やすとともに、どのテーマが出ても書けるような対応力を付けることが重要です。
もちろん直前期には、過去問を数年分解いて形式に慣れることも大切。
過去問は問題演習の総仕上げになるため、直前期まで数年分残しておくと良いです。
自由英作文の学習の際は、添削も欠かせません。
英語の文章の構成力や表現力は、添削を受けることでぐーんと伸びるものだからです。
例えば、自分では正しいと思っている論理構成であっても、他人の目から見るとつながりが悪いことがあります。さらに、不自然な表現を訂正するのにも添削は役立ちます。
私の場合、添削を活用しながら自由英作文を勉強した結果、自信を持って入試当日を迎えることができ、合格にもつながりました。
5. 【和文英訳】似た形式の問題を解く&添削してもらう
和文英訳問題の対策として私がオススメしたいのは、志望大学に似た形式・傾向の問題を沢山解き、添削してもらうことです。
なぜなら、和文英訳で訳を求められるフレーズは、どの大学でもある程度似通っているからです。さらに、似た形式の問題を解くことで、初見の問題でも解けるような対応力が身につくから、という理由もあります。
例えば、京大の和文英訳だったら、阪大と傾向がよく似ています。似た大学の過去問を解くことが問題演習になりますよね。
志望大学の過去問は、自由英作文と同様、直前期まで数年分残しておきましょう。
直前期に、最後の調整として直近の過去問を解くことをオススメします。
医学部受験の英作文は独学できる?
英作文の独学は避けた方がいい
絶対に独学できない、というわけではないですが、非常に非効率的なのでオススメしません。
英作文の学習では、他人による添削を通して自分のミスを知り、修正していくことが重要です。独学だと問題演習の際の添削が難しく、成績を伸ばしづらいです。
さらに、独学ではスケジュールや教材も自分で決める必要があります。自分のやり方が合っているのか不安なまま勉強を続けることは大きなストレスになります。
添削サービスを使うのもアリ
宅浪など、どうしても一人で学習する必要があるなら、添削サービスを使うのが良いです。
英作文の独学は難易度が大変高く、得点源になるはずの英作文で大量失点する恐れがあります。本気で合格したいなら、添削サービスに頼りましょう。
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【過去問】医学部の自由英作文の頻出テーマを集計して紹介!
医学部の自由英作文では、出題されやすいテーマがあります。
基本的に、自由英作文のテーマは現代の社会問題や時事問題とよく関わっています。
過去問の分析から、出やすい順にテーマを紹介していきます。
医学部入試の自由英作文で出やすいテーマ
- 1.環境
- 2.テクノロジー
- 3.言語
- 4.もし~だったら
- 5.自分について
- 6.医療
1. 環境
具体例:気候変動、ゴミ問題
どの大学で問われてもおかしくない超頻出テーマです。
これらの問題に対し、自分ができることを問う場合もあります。
自由英作文が課される大学の場合は、入試直前に環境系の単語を重点的に復習するのがオススメです。
2. テクノロジー
具体例:SNS、AIと医療、リモートワーク、キャッシュレス
こちらもかなり出題されやすいテーマです。
医療系のテーマが出やすい大学の場合、「AIが医者に代わるか」など、技術と医療の関わり方について問われる可能性が高いです。
日々ニュースを見てアンテナを張り、有名な技術については知識を持っておくのが重要です。
3. 言語
具体例:小学生の英語教育、留学
英語の教育改革に伴い、これも出やすいです。
特に出やすいのは、何歳から英語を学ぶべきかについてです。
4. もし~だったら
具体例:もし旅行するなら、過去や未来に行けるなら
仮定法を使って書く問題です。
正しい文法と論理構成で書くことが重要です。
5. 自分について
具体例:教訓、学生生活の思い出、尊敬する人物
受験生自身の内面や、過去について問うテーマです。
医学部志望の受験生は、面接対策と同時にある程度対策できるでしょう。
6. 医療
具体例:末期疾患、医者としての将来、医師に必要なスキル
医科大学や一部の国公立総合大学、私立大学では出る可能性があります。
医療倫理について問う問題が多いです。
対策として、普段の学習で医療系英単語が出てきたら、意識して覚えるのがオススメです。
医学部英作文を攻略するためのオススメ参考書を紹介
英作文の成績を伸ばすために、私がオススメする参考書を紹介します。
どの参考書を使ったらよいか迷っている人は必見です。
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①【自由英作文】改訂版 大学入試 原田健作の 自由英作文が面白いほど書ける本
基本的な書き方からテーマ別対策、演習問題まで、この1冊で自由英作文の全てが網羅されています。
自由英作文を対策したいが、何から始めてよいか分からないという人に是非オススメしたいです。
受験生がミスしやすいポイントについても解説しており、思っているより自由英作文の点数が取れない、とお悩みの人は必読の1冊。
②【和文英訳】減点されない英作文
この参考書は、和文英訳において受験生がつまづきやすい英語表現や文法を詳しく解説しています。
冠詞の使い分けや、英文に訳さなくてよい日本語表現など、学校では教えてくれない知識が満載です。
実際に私はこの本を読んで、長年抱いてきた疑問が氷解し、和文英訳問題で高得点をキープできるようになりました。
和文英訳が課される受験生必携の参考書です。
③【医療系単語】話題別英単語リンガメタリカ
これは、テーマ別に英単語を整理した単語帳です。
医療系英単語が二次に出るが、そのような単語の対策があまりできていない、という人に特にオススメしたい1冊です。医療以外にも、経済や環境など様々なテーマが収録されています。
単語を使った長文や、英作文・和訳の演習問題が付属しているため、使える英語を学ぶことができます。
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【まとめ】医学部英作文は大学によって様々・演習は添削が重要!
医学部の入試で英作文を課すのは、ほとんどの国公立大学と一部の私立大学です。
英作文問題の形式には、自由英作文と和文英訳があります。一部の大学では、医療系テーマの問題が出ることもあるので、志望大学の傾向をよく知るのが重要です。
英作文の対策方法をおさらいしておきます。
- 1.まずは志望大学の出題傾向を知る
- 2.文法と単語を学習する
- 3.英作文の基礎や頻出表現を学ぶ
- 4.【自由英作文】幅広いテーマの問題を解く&添削してもらう
- 5.【和文英訳】似た形式の問題を解く&添削してもらう
1点を争う医学部入試において、得点しやすい英作文の対策はとても大切。
添削を活用しながら、問題演習するのがオススメです。
この記事で得た情報を参考にして、医学部合格に向けた勉強の第1歩目を踏み出しましょう。