【京大教育学部 合格ストーリー】共通テストが取れたことが逆にモチベの低下に。気が緩み切った私が立ち直れた「塾の先生からの言葉」【後編】

部活引退後さらにギアをかけて勉強をしていたちこさん。

ここからは、受験期1番の山場である共通テストから2次試験本番までの合格ストーリーが書いています。

ぜひご一読ください。

【前編】はこちらからご覧ください。

■ちこさんの京大合格ストーリー

悪くなかった共通テスト終了後、まさかのモチベ急低下

「京大受験のスタートラインにようやく立てた」と感じた共通テスト直後

共通テストの成績は京大に出願できるくらいの成績で、ずっと憧れの遠い存在だった京大に出願できることが決まった時は泣くほど嬉しかったです。というか、実際に泣きました。これまで自分のことのように応援してくれていた親や塾の先生が京大を受験していいよと言ってくれたのが嬉しかったです。

なんといっても嬉しかったのは、「京大受験のスタートラインにようやく立てた」と思ったことでした。共通テスト前までは、京大をただただ目指して勉強していただけだったけど、いざ実際に出願するとなって、「実際に京都に行って、京大を受験する」というのが、いよいよ現実味を帯びてきたんです。

いままで応援してくれていた親や塾の先生から、「京大を受験していいよ」といってくれて、これまでの努力が認められた感じがしました。共通テスト直後は嬉しい気持ちでいっぱいでした。

まさかのモチベーションの急低下

しかし、それと同時に共通テスト後、モチベーションが急低下してしまいました。周りの人が志望校を下げているのを見て、それにつられて自分も気分が下がってしまったのです。

実際に高3の時はクラスに友達は少なかったんですが、今まで共に勉強してきた仲間であることには変わりありません。同級生が志望校を下げ、フィールドを去っていくのを見て、なんだか悲しい気持ちになりました。高校で、共通テストの後は志望校のレベルごとにクラスが分けられるのですが、クラスの人の多くが、今までの志望校から下のクラスに移ったのを見て、なんだか寂しい気持ちになったのをおぼえています。

そしてどういうことか、同級生のモチベーションが低下しているのを見て感情移入してしまい、私までも勉強のモチベーションが低下してしまいました。ずっと憧れだった京大に出願できるとわかり、初めて心に余裕が生まれてしまったのだと思います。4月から手を抜かず走ってきたので少し疲れてもいました。周りの人が私を「よく頑張ってるね」と評価してくれることに驕ってしまってもいたのでしょう。

モチベを再び全回復

でも、下がったモチベをすぐに取り返すことができました。ここまで急低下してしまったモチベーションを持ち直せた大きな要因は、母や塾の先生から言葉をもらったことです。それまで勉強のし過ぎで逆に心配させてきた母親からは、「やる気ないの。勉強しないの?」と言われました。特に塾の先生の「自分の受験なのに他人を理由にして勉強しないの?」という言葉は今も印象に残っています。

塾の先生からこの言葉を頂いて、自分が頑張らない理由を人のせいにして甘えていたことに気付きました。

勉強していなかったわけではないです。ただ、これまでだったら、朝ごはん中でも、単語帳を見ていたりと1分1秒を無駄にしない姿勢で勉強をしていましたが、母や塾の先生から見たら、私から必死に勉強しようとする姿勢が感じられなくなったのだと思います。

それからは、「やる気がなくなってしまった、どうしよう」とか、「眠い、うつぶせになろうかな」と思ってしまった時は、「やる気がないとかはどうでもいい、やるしかないんだ!」と言い聞かせて自分を奮い立たせました。姿勢から入るということもやっていました。背中に定規を入れるイメージで、「シャキーン」と背筋を伸ばして、やる気をむりやり出していましたね。

背筋を伸ばすときは、必ず初心に返り、自分の意思で始めた受験を最後までやり抜く覚悟を思い出すようにしました。

このように、やる気がなくなったときは、自分に喝を入れなおすことで、受験を最後まではしりきることができたと思います。

合格した時の気持ち

私より先に母が泣いてくれたことが印象的です。自分が頑張ったことはもちろんですが、家族や先生、友達の支えがあったからこそ頑張れたことを痛感しました。合格した喜びと母への感謝が本当に半々な気持ちになりながら、私も一緒に泣きました(笑)

合格発表を見たときに、面白かったのが、母のエピソードです。

私が、母に「あ、番号合った」と報告した時に、先に母が叫んだんです(笑)。

母の叫び声が大きすぎて、私が圧倒されているうちに、号泣し始めてしまって。

自分1人で合格発表を見たときは、何も感じなかったのにつられて私も泣いてしまいましたね。

受験生へのメッセージ

受験生の皆さん、毎日の勉強お疲れさまです。本当にしんどい、精一杯の日々を過ごしている人が多いのではないでしょうか。時期や状況によってどんな言葉をかけるかは変わってくるため、一人一人に合ったメッセージを書くことができなくて私ももどかしい気持ちです。

焦らないでいいよとだけお伝えします。受験をする上で結果にこだわることはもちろんですが、過程を疎かにしないでください。復習しても復習しても忘れていたことが見つかり、解いても解いても出来ない問題にぶつかるのが勉強です。入試で満点を取らなくても合格することはできます。「忘れていたことや出来ない問題に出会うのが本番じゃなくてよかった!今気づけてよかった!」とポジティブに捉えて、今できることを丁寧に積み重ねてください。そこで培ったことがあなたの血となり肉となり、未来の自分を助けてくれますよ。

一人一人が悔いのない受験期を過ごせるよう、心から応援しています。

【前編はこちらから】

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この記事を書いた人

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ちこ

京都大学 教育学部に在学中。得意科目は英語。
難化した2022年共通テストの数学IAでは47点をたたき出すも(笑)、お昼休みの切り替えで数学IIBを74点にまで回復させた。才能型よりは努力型で、マインドコントロールで受験を乗り越えた自負がある。
高校では陸上部(マネージャー)と茶道部を兼部。「部活を辞めても成績は伸びない」という顧問の言葉が信じられなかったが、文武両道で現役合格を果たした今なら理解できる。
それらの経験を活かして個人でYouTubeチャンネルを運営し、受験生に役立つメンタルヘルスケアや勉強方法について発信している。