ポレポレ英文読解プロセス50の使い方とレベルを現役京大生が解説

『ポレポレ英文読解プロセス50』は代々木出版が出版している参考書で、わかりやすい解説に定評があります。難関大入試に挑む上で知っておきたい頻出テーマが50個収録されており、難関大の英語に対応できるだけの基礎力をつけられます

ただ、世の中にはたくさんの英文解釈の参考書があり、『ポレポレ英文読解プロセス50』が自分の志望大学のレベルに合っているのか、効果的な使い方ができているのか知るのは難しいですよね。

この記事では、『ポレポレ英文読解プロセス50』の難易度や効果的な使い方、よくある質問などを解説していきます本書の具体的な内容や難易度を理解して、適切に参考書を選べるようにしましょう。

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ポレポレ英文読解プロセス50の商品情報

『ポレポレ英文読解プロセス50』の商品情報です。

価格833円
科目英語(英文解釈)
出版社代々木ライブラリー
目的難関大学合格レベルの英文読解力を身につける
対象ユーザー旧帝国大学や早慶を志望する受験生
レベル〜難関大学(旧帝国大学・早慶)
難易度やや難しい〜難しい
特徴難関大学の入試で過去出題された英文が多数収録されています。難関大合格のために理解しておきたい50個のテーマが収録されており、この1冊で難関大入試に臨むための標準的な英文読解力がつけられます。ですが、最難関大学を志望する方はもう1冊レベルの高い英文解釈の参考書に取り組むのがおすすめです。

ポレポレ英文読解プロセス50のレベル

本書の難易度は「やや難しい〜難しい」です。東大・京大を除く旧帝国大学などの難関大学で出題される問題にも十分対応できるレベルの問題が多数収録されており、難関大志望者向けの参考書だといえます。

ポレポレ英文読解プロセス50で到達できる偏差値

偏差値70まで到達可能です。50題収録されている例題のほとんどが難関大入試の標準レベルで、この参考書を完璧にすれば難関大を受験するための基礎的な英語力は身に付くでしょう。

ポレポレ英文読解プロセス50の強み

ここからは『ポレポレ英文読解プロセス50』について、他の参考書と比較した強みを解説していきます。

コンパクトで解説もわかりやすい

「コンパクトなのに解説が詳しく、わかりやすい」というのが本書の最大の特徴です。計50題の例文が収録されており、分量としてはそれほど多くありません。しかし、入試頻出のポイントが50題にまとまっており、英文解釈の参考書として非常に優れているといえます。

頻出の文法テーマが収録されている

『ポレポレ英文読プロセス50』に収録されている例題は、基本的に過去に大学入試で出題された問題ばかりで、入試における頻出テーマが収録されています。そのため、この参考書を完璧にすれば難関大入試で出題されるほとんどの標準問題に対応できるようになり、英語を得点源にできること間違いなしです。

多くのテクニックが解説されている

例題の解説はもちろんのこと、英文解釈に役立つ多くのテクニックが解説されています。解説、テクニックはともに丁寧かつ簡潔で、非常に理解しやすいです。本書で学んだテクニックを活用して、後述の「ポレポレ英文読解プロセス50の後におすすめの参考書」に取り組むと効果的です。

ポレポレ英文読解プロセス50の弱み

ここからは『ポレポレ英文読解プロセス50』について、他の参考書と比較した弱みを解説していきます。

単語の意味が載っていないことがある

単語の意味が載っていないことがあるのが本書の弱みです。偏差値60以上の単語力、文法力を前提としているため、基礎的な単語力はついている前提で解説が進んでいきます。単語そのものの説明は少なめなので、単語に不安のある方は単語帳と併用して本書を進めることをおすすめします

ポレポレ英文読解プロセス50の使い方

ここからは『ポレポレ英文読解プロセス50』の効果的な使い方を解説します。

STEP1:まずは1周読み進め、わからなかった部分にはチェックをつけておく

まずは本書を1周しましょう1周していく中で必ずわからない問題が出てくると思います。そのような問題にはチェックをつけておき、復習がしやすいようにしておきましょう。この時点で5割ほど理解できていればSTEP2に進んでもかまいません

STEP2:チェックをつけた例題を中心に2周目に取り組む

本書を1周し終えた後は、STEP1でチェックをつけた問題を中心に2周目に取り組んでいきましょうSTEP2の段階では、チェックをつけた問題だけではなく、チェックをつけなかった問題についてもきちんと復習しておきましょう。理解できるようになったらチェックを消してもかまいません1周目で理解できている問題については20分程度で、理解できなかった問題は30分程度で進めるのが効率的です。

STEP3:チェックをつけた問題だけ復習する

STEP3の段階ではチェックをつけた問題だけを復習していきましょう。理解できたらチェックを消すという作業を繰り返していき、最終的にチェックのついている問題がなくなるまで学習しましょう。STEP3が終わったら、後述の「ポレポレ英文読解プロセス50の後におすすめの参考書」に取り組むのがおすすめです。

ポレポレ英文読解プロセス50で1問にかける時間

1テーマにつき30〜40分で進められるようにしましょう。本書には非常に難易度が高い問題も掲載されています。そのような問題はいくら考えてもわからないことが多いです。1つの問題、テーマに時間をかけすぎず、30〜40分という決まった時間内で進められるようにしましょう。

ポレポレ英文読解プロセス50に関する注意点

ここからは『ポレポレ英文読解プロセス50』を使用する際の注意点を解説していきます。

ターゲットなどの単語帳を7〜8割理解しておく必要がある

『ポレポレ英文読解プロセス50』は前述の通り、大学入試で過去出題されたことのある問題が収録されています。そのため入試基礎レベルの単語力がないと、構文を読み解く以前に、単語が読めず苦戦する可能性が非常に高いです。ターゲット1900やシステム英単語などの単語帳に取り組み、ある程度の単語をインプットしてからこの参考書に取り組むようにしましょう。

偏差値60以上の英語力が必要

本書に取り組むにあたっては、2次試験の過去問に取り組めるほどの実力が必要です。「2次試験の過去問に取り組める実力=全統記述模試で60以上の偏差値を安定して取れるレベル」です。まだ偏差値60に満たない場合は後述の「ポレポレ英文読解プロセス50の前におすすめの参考書」に取り組むようにしましょう。

ポレポレ英文読解プロセス50の前におすすめの参考書

ここからは『ポレポレ英文読解プロセス50』を使用する前におすすめの参考書を紹介していきます。

英文読解入門 基本はここだ!

『ポレポレ英文読解プロセス50』の前に最もおすすめしたい1冊が『英文読解入門 基本はここだ!』です。この2つの参考書は著者が同じで、橋渡しとして非常に良い参考書です。難易度は「やや簡単〜普通」で、標準レベルの英文をきちんと理解し直すことができますこの1冊を終えたあとに『ポレポレ英文読解プロセス50』に移行すればつまづくことなく学習できるでしょう。

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関正生の英文解釈ポラリス1 標準〜応用レベル

英文解釈のレベルを基礎から中堅私立大レベルまで引き上げてくれる参考書です。複雑な構文であっても、ビジュアルでの解説があるため理解しやすいのが特徴としてあげられます。河合塾の模試で偏差値50前後の方が取り組むのがおすすめです。

ターゲット1900

『ポレポレ英文読解プロセス50』に取り組む前提となる単語力をつけるためにおすすめなのがこの単語帳です。数ある英単語帳の中でもトップの人気を誇る単語帳で、レイアウトは非常にシンプルで見やすく、難易度も標準的なので、幅広い受験生が使えるという特徴があります。

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ポレポレ英文読解プロセス50の後ににおすすめの参考書

ここからは『ポレポレ英文読解プロセス50』を使用した後におすすめの参考書を紹介していきます。

英文読解の透視図

『英文読解の透視図』は英文解釈の基礎が身についていることを前提として、旧帝国大学を中心とした難関大受験生が苦手とするテーマを中心に解説されています。『ポレポレ英文読解プロセス50』では扱われていないような内容について、問題が厳選・収録されているので、2冊を組み合わせれば解けない問題がなくなるほどのレベルに到達できますただし、本書はポレポレよりもさらに1段階レベルが高く、東大・京大などの最難関大学を志望しない方にとってはオーバーワークになるので注意が必要です。

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英文解釈教室

本書はポレポレ、透視図よりもさらに難易度が高い英文解釈の参考書です。東大・京大志望の英語が得意な方で、英語の点数をさらに上げたい方におすすめです。ですが、ポレポレ、透視図よりもさらに難しいので、東大・京大志望の方であってもほとんどがオーバーワークになるでしょう。英語だけでなく他の科目にも余裕があり、かつ時間がある方だけ取り組むことをおすすめします。

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関正生のThe Rules 英語長文問題集3 入試難関

ポレポレを終えた後は、実戦の場で応用できるか試すために長文読解に取り組むのがおすすめです。そこでおすすめなのが『関正生のThe Rules 英語長文問題集3 入試難関』です。近年の入試問題を中心に長文12題が収録されており、長文読解におけるテクニックが詳しく解説されています。解説が詳しく、さらに音声も収録されているため、読解の知識だけでなくリスニングの実力も向上させられます難関大志望の方にはおすすめしたい1冊です。

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ポレポレ英文読解プロセス50についてのよくある質問

ここからは『ポレポレ英文読解プロセス50』について、よくある質問に答えていきます。

この1冊でどのレベルの大学に対応できますか?

本書を使えば、英文解釈については東大、京大、阪大を除く旧帝国大学までのレベルに到達できます。私立大学については、本書だけですべての大学に対応可能です。東大、京大などを受験する方は、前述した『英文読解の透視図』を併用することで対応できます

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    山本康平

    京都大学法学部に在学中

    夏、秋のオープン模試、実戦模試はすべてD、E判定。
    共通テストでも大コケし、680点を取って浪人を覚悟するものの、2次試験で英語の得点率が8割越えと大逆転し、無名の公立高校から京都大学法学部に現役合格。

    スタペディアでは得意科目の英語を中心に記事を執筆、英語のコンテンツ責任者も担当。