【2023年】京大模試の日程・難易度・結果返却日の目安は?どの予備校の模試を受けるべき?京大実戦・京大オープン・京大本番レベル模試

こんにちは!スタペディアの巽です。

京大を目指す皆さんは「京大模試」を知っていますか?

大手予備校は各大学の受験生に向けて、二次試験に寄せて作成した実践形式の模試を実施しています。
これらを一般的に「冠模試」と呼びます。冠模試の京都大学版が「京大模試」というわけです。

私の指導経験上、京大志望の受験生から

  • 京大模試って受けた方がいいですか?
  • 京大模試を受けたいんだけど、どこの予備校のを受けるのが良いですか?

という質問をたくさん受けます。

今回は、京大模試に関して、2023年度の実施予定や予備校ごとの特徴から、受けるメリットやオススメの模試まで徹底的に解説していきます。

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2023年度の京大模試の日程

京大模試は駿台・河合塾・東進・代ゼミの4つの予備校が実施しています。

予備校別で日程を一覧化すると以下の通りです。

  • 東進:6/18(日)、8/6(日)、10/1(日)、1/20(土)・1/21(日)
  • 駿台:8/20(日)、11/19(日)
  • 河合塾:8/13(日)、11/3(金・祝)
  • 代ゼミ:7/23(日)、11/12(日)

日程順に並べると、2023年度の京大模試の日程は以下の通りです。

実施日程模試予備校
6/18(日)第1回京大本番レベル模試東進
7/23(日)第1回京大入試プレ代ゼミ
8/6(日)第2回京大本番レベル模試東進
8/13(日)第1回京大入試オープン河合塾
8/20(日)第1回京大入試実践模試駿台
10/1(日)第3回京大本番レベル模試東進
11/3(金・祝)第2回京大入試オープン河合塾
11/12(日)第2回京大入試プレ代ゼミ
11/19(日)第2回京大入試実践模試駿台
1/20(土)・1/21(日)最終京大本番レベル模試東進

京大模試は受けるべき?受ける3つのメリット

もしあなたが京大を受験するのであれば、京大模試は受けておくべきです。

京大受験生が京大模試を受けるべき理由は大きく3つあります。

  • 問題の質が非常に高い
  • 本番の京大受験生と競える
  • 本番に近い形式の演習は必要

問題の質が非常に高い

最も大きな理由は、問題の質が非常に高いことです。

京大は東大と共に国内トップクラスの大学で、受験生のレベルも非常に高いので、それに伴い予備校側も力を入れて制作しています。
他大学の冠模試も決して質が低いとは思いませんが、東大・京大模試の問題の質は正直言って、それらとは比べ物になりません。

もう少し具体的に言うと、とくに出題形式問題予想が素晴らしいです。

例えば、京大の和文英訳には毎年いくつか、そのままでは英訳しづらい日本語が出題されます。

2022年の問題であれば「〜もまた捨てがたい」「目の保養になる」などがそれにあたります。

京大模試では、このように一度和文和訳が必要な文章がしっかりと再現されているのです。いかにも京大っぽい問題が出題されるんですよね。

他にも出題範囲の予想もかなりの的中率だったり、採点が記述に対応していて丁寧など、過去問演習だけにはないメリットがあります。

本番の京大受験生と競える

2つ目は、本番の京大受験生と競えるからです。

偏差値や判定は他の模試を受けてもある程度わかります。ただし、受験者層が広い、問題の難易度が低い、などの理由から判定にあまり信頼を置けません。
当然、他の模試は東大・京大を目指していない受験生も受けますし、問題のレベルも京大レベルには及ばないことが多いでしょう。

京大模試であれば、受験者層がより京大の受験生と近く、問題のレベルも高いので、より具体的かつ精度の高い偏差値や判定が出ます。

現在の立ち位置を把握することも模試を受ける意義なので、本番の受験生と競えるというのは大きなメリットとなります。

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本番に近い形式の演習は必要

3つ目は本番に近い形式の演習はやはり必要だからです。

試験慣れして緊張したり焦ったりしないようにしておくというのも大切ですし、その日の調子によって判定や点数がどの位左右するのか、というのを知っておくのも重要です。

「家で時間を測って過去問を解けばよい」という人もいると思います。
実際、私も京大模試を受けるまでは同じ考えでした。

しかし、家での過去問演習と模試や本試では集中力疲れがかなり違います。

下に少しだけ僕の経験談を紹介します。

私の場合は理系だったので、理系科目は数学が150分理科が180分と試験時間が非常に長かったんです。そのため、初めての京大模試で理科の途中に疲れて眠くなってしまいました。
家で時間を測って解いている時はならないのに、模試になるとより集中しているからか、疲れてしまったようでした。

そのとき、「自分は試験時間を目一杯は使えない、少し休憩を取らないとかえってミスをして点数が下がる」ということを知ったのです。本来180分で解くように立てていた試験戦略は練り直しになりました。

僕が京大模試を受けずに本番の入試に臨んでいたら、きっと試験中に睡魔に襲われて試験どころではなかったでしょう。

これは一例ですが、人それぞれ過去問演習だけでは想定できないこともあると思います。
こういう意味でもより本番に近い状況での演習は重要というわけです。

予備校ごとの模試の特徴・評判

ひとまとめに京大模試と言っても、予備校ごとに難易度などに差があります。

ここでは難易度順に紹介します。それぞれの特徴を知った上で受ける模試を決めましょう。

京大入試実戦模試 駿台

4つの予備校の中で最も難易度が高いのが、駿台の京大模試です。

京大模試に限らず、駿台の模試は他の模試と比較してレベルが高く、かなり発展的な内容が出題されます。
京大模試に関しては、本番の二次試験よりも難しいと思っています。
しっかりと復習することでかなり学力が鍛えられます。

これに伴い、受ける学生のレベルも高くなるので、より京大入試に近い受験者層の中での結果が得られます。

駿台の京大模試は全2回実施されていて、それぞれの1か月ほど前に実施される共通テスト模試とのドッキング判定が行われます。

実施日程模試
8/20(日)第1回京大入試実践模試
11/19(日)第2回京大入試実践模試

詳細は駿台のHPをご覧ください。

京大入試オープン 河合塾

一番京大入試に近いレベルなのは、河合塾の京大模試です。
京大と同レベルの模試はなかなかないので、京大受験生にはとても貴重なので、個人的には一番重要な模試だと思っています。

また、出題範囲予想の的中率も非常に高いです。
直近だと2022年の古典の問題が、本文・設問ともにほぼ的中していて、現代語訳に関しては指示語を明確にする設問条件まで一致している、という完璧っぷりです。

駿台同様ドッキング判定が行われるので、第1回は7月末の「第2回全統共通テスト模試」、第2回は10月末の「第3回全統共通テスト模試」とセットで受けることをオススメします。

実施日程模試
8/13(日)第1回京大入試オープン
11/3(金・祝)第2回京大入試オープン

詳細は河合塾のHPをご覧ください。

京大本番レベル模試 東進

東進の京大模試も比較的本番の入試のレベルに近いです。

東進の京大模試は実施回数が4回と多いのが特徴です。

実施回数が多いと復習や次に向けての勉強が大変ですが、明確なメリットもあります。
同じ予備校であれば、受験者層も比較的同じと予想できるので、回数が多いほど学力の推移が見えやすいです。

ドッキング判定は「最終京大本番レベル模試」のみですが、本番の共通テストの自己採点とのドッキング判定ができます。

実施日程模試
6/18(日)第1回京大本番レベル模試
8/6(日)第2回京大本番レベル模試
10/1(日)第3回京大本番レベル模試
1/20(土)・1/21(日)最終京大本番レベル模試

詳細は東進のHPをご覧ください。

京大入試プレ 代ゼミ

代ゼミの京大模試は問題のレベルが入試よりやや低めといった印象です。

なので、「京大志望だけどまだ本番レベルの問題は解けない…」といった受験生にオススメです。第1回であれば、まだ夏前なのでここからスパートをかければ十分合格圏内になります。

ただし他の予備校の模試と比較すると受験生が少なめなので、判定の精度は多少下がります。

実施日程模試
7/23(日)第1回京大入試プレ
11/12(日)第2回京大入試プレ

詳細は代ゼミのHPをご覧ください。

結局どこの予備校の模試を受けるべき?

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ここまで、京大模試を受けるメリットや、予備校ごとの模試の特徴を解説してきました。

では、結局どこの予備校の模試を受けるべきなのでしょうか?

もちろんすべて受けられるのであれば、それに越したことはありません。
ただ、勉強が間に合わず同じ間違いをするようではもったいないですし、たくさん受ければそれだけお金もかかります。

なので、優先順位をつけて紹介します。

必ず受けるべきなのは河合塾、ついで駿台がオススメ

すべての京大受験生に受けてもらいたいのは河合塾の京大模試です。

個別の紹介でも触れたように、一番実際に入試とレベルが近いので、試験戦略なども加味した本番に近い得点予想ができるからです。

また、ドッキング判定がある点も良いですね。

次に受けてもらいたいのは駿台の京大模試です。

レベルは非常に高いですが、他の模試より受験者層が京大寄りなので、判定や偏差値は一番信頼できます。
こちらもドッキング判定があるのがありがたいです。

可能であればドッキング判定を行うために、どちらも対象の共通テスト模試と同時に受けることをオススメします。

河合塾と駿台の模試は採点が丁寧で、途中記述まで細かく採点してもらえるので、記述式の多い京大受験生にとっては心強いです。
個人的には、河合塾と駿台の京大模試は受けておくことを強くオススメします。

これらに加えて、東進の最終京大レベル模試だけはぜひ受けましょう。
共通テストとのドッキング判定が行われる上に、共通テスト後でほぼ京大受験生しか受けないので、自分の立ち位置が明確になり、ラスト1か月の学習計画やモチベーションに活かせます。

受ける模試はできるだけ早めに決めておく

東進や代ゼミの模試も余裕があれば、受けてよいと思いますが、受けるか否かは早めに決めておきましょう。

せっかく模試を受けるのであれば、次の模試までに復習を終わらせ、前回間違えた箇所は完璧にするべきです。模試に合わせて勉強計画を立てる必要があるわけですね。

たくさん受けるのであれば、その分早く復習を終わらせなければならないので、模試の受験予定は早めに決めた方がよいのです。

余談ですが「復習は受験後すぐしましょう」というのをたまに見かけます。
もちろんなんら間違いではなく、模試中の思考のプロセスを覚えてるうちにするのが良いのですが、復習は一回して終わりではありません。

一度復習して完璧に定着できる問題を間違えているのであれば、それは単なる勉強不足です。
模試の復習が終わった、という人に同じ模試を解かせたとしても、満点近く取れる人は意外と少ないです。復習してその時は理解したとしても、定着はできていないのです。

これでは予想問題が的中しても、同じ間違いをするだけです。

一度受けた模試は満点解答を作れるレベルになるまで復習し、定着させてから次の模試を受けましょうね。

京大模試の出来・点数が悪くても、入試本番で合格点をとれるようになる勉強法とは?

京大模試を受験してみて、自分の記述解答力のなさを痛感した人は多いと思います。

模試の結果が帰ってきた人はなおさら、自分の記述解答力のなさを痛感したことでしょう。

  • 「自己採点ではできていたのに、なんでこんなにも減点されているんだ…」
  • 「記述答案で守るべき作法・減点されないための記述の仕方があるなら知りたい…」

と思いますよね。

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大学別の模試は、年に開催される回数が限られていますし、答案の返却も遅いです。また、一般的な添削サービスも、パートのおばさんが添削していて質が怪しいですし、返却されるのが1ヶ月後くらいが目安で非常に遅いです。

解いた直後に復習するのが1番効率がいいのに、全然返却されなければ、学習効果も下がってしまいますよね。

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まとめ:京大模試は河合塾と駿台がオススメ!

今回は、京大模試の実施予定や予備校ごとの特徴、受けるメリット、オススメの模試を解説しました。

京大模試を受けるメリット

  • 問題の質が非常に高い
  • 本番の京大受験生と競える
  • 本番に近い形式の演習は必要
  • 必ず受けるべきなのは河合塾、ついで駿台がオススメ
  • 受ける模試はできるだけ早めに決めておく

自分の志望大学の冠模試を受けるのはたくさんのメリットがあります。

とくに京大は他に同レベルの模試や受験生が少ないので、京大模試は貴重な機会となります。

ぜひ模試を上手に活用して、志望校の合格を掴み取って下さい!

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この記事を書いた人

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巽凱希

京都大学工学部に在学中。機械システム工学専攻。
得意科目は数学で、模試で学内1位を連発し、東大模試では全国5位を獲得の実績があります。

スタぺディアでは、監修者を担当、ディレクターとして企画や検証などの品質管理も行っています。