今回は京都大学農学部食品生物科学科に通っている、2回生のつむぎさんに合格体験記を書いていただきました!
ななさんの激動の受験生時代から合格に至るまでについて思う存分語っていただきました。
この記事を読めば、以下のようなことがわかります。
- 京大現役合格者が受験生活をどのように過ごしていたのか
- 京大合格のために行った受験計画
- どのようにして集中力を保ったのか
ぜひご一読ください。
合格者のプロフィール
氏名:近藤つむぎ
大学・学部学科:京都大学農学部食品生物科学科
学年:2回生
出身地:京都府
つむぎさんは、現在京都大学農学部の2回生です。
大学では体育会に所属していて、複数のアルバイトを掛け持ちしています。
受験情報

私の受験生活を一言で表すと
私の受験生活を一言で表すと「短期集中」です。
受験勉強を始める時期はかなり遅かったですが、だからこそ密度の高い勉強にこだわりました。
机に向かっている間は自分の中の最高レベルの集中を持続させ、息抜きのコツをつかんだことで、逆転合格できたと思います。
受験期モチベーショングラフ
ここからは私の受験期のモチベーショングラフを見ながら、私の受験期の生活を説明します。


つむぎさんは高3の夏以降、高いモチベーションを保っていますね。
高3の夏までは勉強時間なし
高校3年生の夏までは、受験勉強どころか、高校の勉強もほとんどしていませんでした。
テスト前でさえ勉強習慣をつけられず、テストの点数が悪くて先生に呼び出されることもありました。
京大はぼんやり視野にありましたが、志望校や志望学部が決まっておらず、勉強のモチベーションを見出せていなかったと思います。
勉強しなかったことを後々後悔することになるので、もっと早く勉強に向き合い始めたらよかったです。
ようやく勉強を始めた高3の夏
高3の夏にようやく志望校を決めました。
京大を受けると決まれば、さすがに勉強しないといけないので、自習室に通い始めるようになりました。
これまでの過ごし方でわかるように、私は家で勉強するのがとても苦手でした。
自分でもそれを理解していたので、自習室で勉強することにしました。
家で勉強しなくてもいいように、開館から閉館まで自習室にこもっていました。
この時期に、「勉強場所は自習室」とキッパリ決めたのがよかったと思います。
家で勉強しようとして失敗する日々を続けていれば間違いなく不合格だったでしょう。
私は基礎から学ぶ必要があったので、急ピッチで基礎の確認をしました。
本当に基礎の基礎だったので、勉強をした分だけ知識が増え、さくさく進められました。
当たり前に自習室に通う習慣がついたことが、この時期の私にとってかなり大きな収穫でした。
京大模試の結果が悪すぎて火がついた高3秋
秋が近づいた頃に、京大模試の結果が返ってきました。
当然、結果は散々でした。
E判定の文字を見た瞬間に、本気でヤバいと気づき、まじめに勉強することを決意しました。
自習室にいる周りの受験生たちは、私よりずっと前から計画的に勉強していて、その違いに危機感を抱き、勉強の密度をさらにアップさせました。
夏休みに数学・物理・化学の基礎の問題集を一通り終わらせていたので、秋からは2次試験レベルの問題集と過去問を並行して行いました。
急いで詰め込んだ基礎は、頭に入っていない箇所もちらほらあったので、全くわからない範囲は教科書に戻って確認しながら進めました。
少しずつ2次試験の問題にも対応できるようになり、より京大を身近に意識するようになりました。
共通テスト対策に切り替えた12月
12月になると、それまでほとんど手をつけられていなかった共通テスト対策に完全に切り替えました。
割合でいうと、共通テスト:2次の勉強が 9.5:0.5 くらいだったと思います。
学校で二次レベルの問題の演習が行われたので、自分ではほとんど二次の勉強をしませんでした。
私が使っていたのは、駿台・Z会・河合塾がそれぞれ出版していた共通テスト実践問題集です。
苦手な科目は3社のものをすべて、得意な科目は1社だけ購入しました。
1冊で大体6〜8年分の問題があるので、苦手な科目は20年分以上解いたことになります。
特に苦手だった地理は、模試や実践問題で5割取れれば良い方でしたが、この12月中に安定して8割前後取れるようになりました。
共通テスト後に勉強密度が急激に減少
12月以降に共通テスト対策をみっちりやったおかげで、共通テストは目標通りの点数を取れました。
共通テストの自己採点で、志望学科はB判定でした。
完全に安心できる結果ではないですが、失敗したわけではなかったので、少し油断が生まれてしまったと思います。
しかも、ここでコロナが再流行し、自分のクラスが自宅待機になりました。
自宅での勉強が苦手な私にとって、救世主の自主室が無くなったことは、大きすぎる問題でした。
自宅待機が解除されてからも、2次試験直前に感染したくない不安から、自宅で勉強するようになりました。
「共通テスト失敗しなかったからいけるかも」という油断と、家で集中できない性格の2つが相まって、勉強の密度が急激に下がったのを覚えています。
密度や集中力は下がったものの、勉強時間でカバーしてなんとか合格できました。
高校3年時の点数推移


受験期にやって個人的によかったこと
あまりよい受験計画ではありませんでしたが、その中でも個人的によかったと感じたことをいくつかご紹介します。
勉強する場所にこだわる
自分が1番集中できる場所をいち早く見つけることが大切です。
私は環境によって勉強の密度が大きく左右されてしまいます。
それを自覚して、勉強場所を「絶対自習室」と決めていたのがよかったと思います。
「今日は家でやってみようかな」「今日は家でできるかも」という感覚でやっていれば、もっと伸び悩んでいたでしょう。
私の場合は、自習室の開館と同時に行って、閉館まで残り、家に帰ってからは勉強しないと決めていました。
そのおかげでメリハリがつき、集中して勉強できたと思います。
ルーティンを決める
集中力が切れてきたときの対策を考えておくこともおすすめです。
私の場合は、集中力が下がってきたら友達と一緒に散歩がてら最寄りのコンビニに行くようにしていました。
寒いので眠気も飛ぶし、コンビニで買ったお菓子を食べるとやる気が回復します。
いつも同じお気に入りのチョコを買っていました。
お気に入りのお菓子などを見つけて、モチベーションを高めましょう。
それをマイルールにして、ダラダラ勉強する時間を最小限にしたことで、自習室内の勉強密度を高くできたと思っています。
集中できないときに「もう少し頑張ろう」と思って長引かせると、うとうとし始める可能性が高いので、思い切って中断することがおすすめです。
これは人それぞれだと思うので、自分にあった集中力回復法を早めに決めて、それを毎回やることが大切です。
他の受験生を気にしない
私の場合は短期間でいかに詰め込むかが勝負だったので、モチベーションに左右されている暇はありませんでした。
他の受験生より遅れをとっていることはよくわかっていたので、「周りよりも点数は低くて当然、そのうち追い越せる」という気持ちでやっていました。
そう思うことで、周りの人に影響されずに、自分のペースを大切に勉強できました。
モチベーションが下がる原因や原動力を自覚し、自分のやる気を保てるように意識することをおすすめします。
人と話す時間を大切にする
個人的に大事だと思うのは、人と話す時間を大切にすることです。
1人で自習室に行こうとすると、「今日はいいか」と思ってしまう日もあるでしょう。
そこで私は、毎日友達と電車で自習室に行くようにしていました。
電車の時間が決まっていたので、友達が待っていると思うと、無理矢理自習室に向かえました。
行き帰りの電車の中や、ご飯や休憩中に友達とずっと喋っていたので、いいリフレッシュでした。
ずっと1人で机に向かっていたら、集中力が下がって勉強の質が落ちていたと思うので、友達と喋りながら休憩したことでメリハリがついたと思います。
また、しんどくなったときはお互いに話を聞きあったり励ましあったりすることで「頑張ろう」と思えたのも大きかったです。
受験生へのメッセージ
受験生のみなさん、毎日本当にお疲れ様です。
やっていることが正しいのか不安になったり、途中で諦めたくなったりすることもあるでしょう。
同級生を見て焦ることもあると思いますが、周りに惑わされずに、自分のペースを大切にしましょう。
自分の中できちんと計画を立てられていれば、それを信じて大丈夫です。
適切なことを、確実に積み重ねればきっといい結果がついてくるはずです。
息抜きも大切にしてください。応援しています。


