大学受験に添削指導って必要なの?京大生が重要性や受けるメリットを解説!

この記事で解決するお悩み

  • 大学受験に添削指導って必要?
  • 添削ってどのくらいすればよいの?
  • 大学受験にオススメの添削サービスは?

大学受験対策で添削指導を…と考えてはいるものの、このような疑問を抱いている人はたくさんいると思います。

今回は、大学受験における添削指導の重要性や注意点メリット・デメリットを詳しく解説します。

後半ではオススメの添削サービス実際に利用していた京大生へのインタビューを紹介します。

みなさんが添削指導を受講するかの判断する手助けになれば、と思います。

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この記事の流れ

大学受験で添削が重要なのはなぜ?京大生がその重要性を解説

大学受験で添削が重要な理由

添削指導は。問題の解答を添削するという本来の目的に加えて、以下の二つの役割があります。

  • 今の自分の実力を測る
  • 今後の勉強計画を考える手助けになる
  • +α)とくに英作文の向上には添削が必須

今の自分の実力を測る

添削指導では今の自分の実力を測れます。

問題演習している過程で、「この解答っていったい何点くらいなんだろう?」と思ったことはありませんか?

多くの添削指導は入試の再現答案や特典開示などから、配点や採点基準を分析して、本番に限りなく近い正確な採点を行います。

実際に点数を付けてもらうことで、今の自分の実力での得点率がわかるのです。

今後の勉強計画を考える手助けになる

一つ目とも関連しますが、添削指導の結果は今後の勉強計画を考える手助けになります。

添削指導では得点解答の癖・よくする間違いを具体的に添削してもらえるので、毎回「目標点や合格ラインまであと何点必要なのか」「目標点や合格ラインに到達するために必要な力や知識は何なのか」を把握できます。

スタペディア編集部の女性
スタペディア編集部

合格までの点数・課題点を把握すると、今後の勉強計画を立てやすくなりますし、モチベーションにもつながりますね!

+α:とくに英作文の向上には添削が必須

大学入試に必要な科目の中で、とくに英語は添削指導が必須です。

大学入試の英語では、文法や語彙などの基礎事項から、リーディング・リスニング・ライティングに至るまで、様々な力が問われます。

この中で、ライティング力は独学や学校の授業のみで伸ばすのが難しい力です。

中でも難解大学で頻出の和文英訳自由英作文などの英作文は、添削が必須の分野となっています。

大学入試の英作文は基本的に減点方式なので、添削で自分の癖よくある間違いを指摘してもらい、減点対象の箇所を減らすことが高得点への近道なのです。

添削指導を受けるメリット・デメリット

添削指導を受けるメリット

  • 点数をつけてもらえる可能性が高い
  • 思考のプロセスから丁寧に解説してもらえる
  • 自分では気づかなかった間違いに気づける

点数をつけてもらえる可能性が高い

先述の通り、添削サービスや大手の予備校では、再現答案や得点開示などから配点や採点基準を予測し、実際の入試に近い形で点数をつけてもらえます。

予測した配点や採点基準をもとに、添削員に採点してもらうことで、より正確な得点予想が行えます。

具体的な得点予想はモチベーションの向上今後の勉強計画の手助けとなります。

思考のプロセスから丁寧に解説してもらえる

添削指導では、正解に必要な思考のプロセスを丁寧に解説してもらえます。

問題集や過去問は、解答例のみ最低限の解説しかついていない、というものも多いです。

添削指導であれば、一人ひとりの理解度や知識に合わせて思考のプロセスから解説してもらえるので、現状の課題を把握しやすいです。

このような観点でも、添削は今後の勉強計画に役立ちます。

自分では気づけなかった間違いに気づける

自己採点や解説を呼んだだけでは、どうしても気づけない間違いをしている可能性もあります。

第三者に答案を見てもらうことで、自分の解答の癖よくする間違いを把握できるのです。

とくに英作文など解答が一つに定まりにくい分野では、「この表現は良いのか?」「この解法は良いのか?」と自己判断しかねる場合も多いです。

添削指導では、その科目のプロが採点基準や要素を基に適確に指導してくれます。

添削指導を受けるデメリット

  • 時間がかかる
  • 費用がかかる
  • 自力で復習しなくなる

時間がかかる

サービスによって差はあれど、添削をお願いしてから返却されるまでに1〜2週間ほどを要します。

その間は自力で復習をするほかありません。

学校や塾・予備校であれば比較的早めに返却されると思うので、時間がかかると困る場合はそちらにお願いしましょう。

費用がかかる

添削サービスや塾・予備校の添削指導を利用すると、時間に加え費用もかかります。

学校の先生にお願いする場合は、費用がかからないと思います。

費用を抑えて添削指導を受けたい場合は、学校の先生にお願いしてみるのもよいでしょう。

自力で復習しなくなる

添削指導で一番陥りやすい間違いです。

私の指導経験上、「添削の返却までの間に自分の解答を復習しない」という生徒が一定数います。

解いてから時間が経てば経つほど記憶は薄れ、復習しづらくなるものです。

添削の返却までに必ず一度は自力で復習しておきましょう。

添削指導を受けるべき人

  • 記述解答式の大学を受ける人
  • 難関大学を志望する人
  • 英語の和文英訳・自由英作文が苦手な人

これらのメリット・デメリットから、添削指導はとくに記述解答式の大学難関大学を志望する人にオススメです。

また、英語に限ったことであれば、添削指導が必須とされる和文英訳自由英作文が苦手な人には、ぜひ添削指導を受けてもらいたいです。

添削指導はどのくらい受ければいい?

添削指導を受けるメリットはわかったけど、「じゃあ実際いつ頃からどんな頻度で受ければいいの?」と思っていることでしょう。

個人的には二次試験の一年前から週に1問程度のペースで受けることをオススメします。

ギリギリに始めても添削で得た学びや知識を次の学習に活かせませんし、逆に1年以上前に始めても、まだまだ過去問を解くには知識も学力も足りていません

頻度に関しては、多すぎても添削が返却される前に次の問題に取りかかるのはもったいないですし、かといって月に1回ではとても回数不足になってしまいます。

もちろん、今の学力や得意不得意などによって個人差があるので、一度受けてみて「難しすぎたらもう少し学習を積んでから」「多すぎたら回数を半分に減らす」など自分に合ったペースで受講しましょう。

添削指導を受けるときの注意点

ここで、添削指導を受ける上での注意点をいくつか解説します。

  • 自分の志望校以上の大学に合格した人に添削してもらう
  • 必ず自分でも復習する

自分の志望校以上の大学に合格した人に添削してもらう

添削指導は自分の志望校以上の大学に合格した人にお願いしましょう。

一番良いのは自分の志望校に合格した人に添削してもらうことです。

というのも、自分の志望校に合格した人は、受験生である自分と同じ学力や理解度の時期を、過去に経験をしている可能性が高いからです。

自分と比較して学力が高すぎる人から解説されても理解しづらいのと同じです。

逆に、自分の志望校以上の大学に合格していない人は、自分の志望校の問題を解ける保証がないので、とても信頼できません。

とはいえ、自分の志望校に合格した人のみに絞っているとなかなか添削してもらう人が見つからないので、せめて自分の志望校以上の大学に合格した人にお願いしましょう。

必ず自分でも復習する

先述の通り、添削に頼って自分での復習を怠る人がいますが、それは御法度です。

添削までに自力で復習するのと、添削に甘んじて自らの解答から目をそむけてしまうのでは、理解や定着に大きな差が生まれます。

必ず自分の解答と向き合い、その上で自力では得られなかった考え方や気づきを添削で補う様にしましょう。

スタペディア編集部の男性
スタペディア編集部

個人的には、「一度制限時間で解いて、ある程度自力で修正したものを添削依頼に出す」という方法もアリだと思います。

添削指導の種類と特徴

塾・予備校・個別指導

塾や予備校・個別指導によっては、サービスの一貫として、添削指導を行っていることもあります。

塾や予備校・個別指導で添削をお願いする大きなメリットとして、配点や採点基準などの正確性が高いことがあります。

とくに大手の塾や予備校は、再現答案や得点開示から配点や採点基準を予測しているので、かなり正確に現状の得点率や実力を測れます

デメリットは、大抵の場合、追加料金が発生することです。

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スタペディア編集部

先生に個別で質問をする要領でときどき行う程度であれば、追加料金は発生しないかもしれませんが、週に1問など定期的にお願いするのであれば、追加料金となることも考えておきましょう。

通信教育・添削サービス

一部の通信教育や添削サービスなどは、郵送やデジタル形式で添削指導が受けられます。

通信教育や添削サービスの場合は添削指導のみを受けられる可能性がある点が、塾や予備校・個別指導との大きな違いです。

デメリットは、対面形式での指導でないため、返却に時間がかかる上、返却された添削に対する質問ができない・しづらい点です。

また、添削だけの料金で考えると、塾などと比較して割高になる可能性が高いです。

学校

通っている学校によっては、科目担当の先生が添削指導をしてくれることがあります。

もちろん、引き受けてくれない場合もありますが、引き受けてもらえた場合は「直接解説を受けられるのでわかりやすい」「追加の質問がしやすい」「追加料金がかからない場合が多い」などメリットが多いです。

添削指導を受けたいと思った場合は、一度学校の先生にお願いしてみることをオススメします。

大学受験にオススメの添削サービス

それでは、受験生にオススメの添削サービスを紹介します。

Z会

Z会は添削指導で有名な通信教育です。質の高い教材と添削によって、毎年多くの難関大合格者を輩出しています。

2022年度の東大合格者約3,000名のうち、1,201名がZ会受講者だったので、約3分の1がZ会受講者ということになります。

問題の難易度が非常に高く、東大・京大をはじめとする旧帝大早慶など最難関私立志望者にもオススメできます。

手持ちのタブレットからも受講できて、利便性の観点からも嬉しいです。

学年・志望校別の料金は以下のようになっています。

学年内容
高校1・2年生【タブレットコース】
3,650円/月~
【テキストコース】
4,500円/月~
高校3年生【東大・京大】
5,000円/月~
【早慶】
4,750円/月~
【難関大】
4,500円/月~

スタディサプリ合格特訓コース

スタディサプリは「神授業」と呼ばれる映像授業が強みのオンライン学習サービスです。

基本的には、配信される映像授業をタブレットやパソコンで視聴するのみで、スタディサプリ側からの対応はありません。

しかし、「合格特訓コース」に入会することで、映像授業に加えて「科目サポーターによる質問対応」「担当コーチによる個別指導」などのオプションがつきます。

英語・数学・物理・化学の4科目で個別の質問ができます。

22時までに質問すれば当日中に返答が返ってくるので、解答中に困った箇所や不安な箇所をその日中に添削してもらえます。

また、難関大の大学・大学院生の担当コーチが一人ひとりに就き、学習状況のヒアリング学習プランのカスタマイズ週単位での学習ペースの管理など様々なサポートも受けられるので、一石二鳥です。

スタディサプリの「合格特訓コース」の料金は、学年や志望校に関わらず一律10,780円/月(税込)となっています。

なお、「合格特訓コース」はスタディサプリ高校講座・大学受験講座のみ対象です。

キョーテン

キョーテンは英作文に特化したオンライン添削スクールです。

最大の特徴は、なんといっても、採用率20%の試験を突破した現役京大生添削員による、非常に質の高い添削指導です。

また、一人ひとりの学力や理解度・志望校に合わせて解説動画付きで添削をしてもらえます。

この業界トップクラスの添削員と、個別の解説動画によって、丁寧かつわかりやすい添削を実現しています。

キョーテンの志望校・コース別の料金は以下の通りです。

志望校ライトコース(1問/週)合格コース(2問/週)
基礎コース
(国公立・私立大学向け)
17,800円/月24,800円/月
難関大コース
(旧帝大・早慶向け)
19,800円/月29,800円/月
東大・京大コース24,800円/月34,800円/月
医学部コース29,800円/月39,800円/月

たくさんの科目を添削したいなら「Z会」、映像授業と併用したいなら「スタディサプリ合格特訓コース」、英作文に特化した添削指導を受けたいなら「キョーテン」がオススメです。

【まとめ】大学受験の成功には添削指導が必須!

今回は、大学受験における添削指導の重要性や注意点、メリット・デメリット、オススメ添削サービスなどを紹介しました。

大学受験に添削が重要な理由

  • 今の自分の実力を測る
  • 今後の勉強計画を考える手助けになる
  • +α:とくに英作文の向上には添削が必須
項目内容
添削指導を受けるメリット点数を付けてもらえる可能性が高い
思考のプロセスから丁寧に解説してもらえる
自分では気づかなかった間違いに気づける
添削指導を受けるべき人記述解答式の大学を受ける人
難関大学を志望する人
英語の和文英訳・自由英作文が苦手な人
添削指導を受けるときの注意点自分の志望校以上の大学に合格した人に添削してもらう
必ず自分でも復習する

今回解説したように、大学受験の成功には添削指導が必須です。

大学受験において添削指導は、添削本来の意義に加えて、「今の自分の実力を測る」「今後の勉強計画を考える手助けになる」という役割を担っています。

また、英作文はとくに授業のみで伸ばすのが難しく、添削が必須の分野です。

オススメの添削サービスは、Z会・スタディサプリ合格特訓コース・キョーテンと、それぞれ強みが異なるので、目的に沿ったサービスを受講してみてください。

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この記事を書いた人

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巽凱希

京都大学工学部に在学中。機械システム工学専攻。
得意科目は数学で、中高時代、模試で学内1位を連発し、東大模試では全国5位を獲得の実績があります。

共通テスト(当時はセンター試験)得点率75%と大コケ⇒メンタル崩壊、直後の模試ではE判定という絶望的な状況に陥りました。しかしながら、独自の勉強法・習慣で挫折を乗り越え、ボーダーを100点越えで現役合格。

スタぺディアでは、理系科目(数学、理科)の監修を担当。ディレクターとして記事の品質管理も行っています。